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Case22.反復経頭蓋磁気刺激 (rTMS)はゲーム行動症に有効なのか?
結論:まだ研究結果がめっちゃ少ないのでなんとも言えない。
自費で数十万払って治療を受けるべきか、と言われると、
「有効だと言う報告はまだほとんどありません」と言います。
もともとうつの治療で使われてるものだから、
抑うつ症状が軽くなるとかはあるんだろうけどね。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10808612/
ネット依存の薬物以外の治療法についてまとめた
インターネット依存症の若者に対する非薬理学的介入の影響:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタ分析
レビューによると。
電気療法はIAの治療に効果がないことが判明(SMD = -1.25、95CI%: -3.76~1.25)。
3 つの研究のうち、2 つは介入として経頭蓋直流刺激を使用し
1 つは介入として反復経頭蓋磁気刺激 (rTMS) を使用。
結果は、rTMS のみがインターネット依存 の治療に有効であることを示しました。
ちなみにその一件ってのはこちら
方法:問題のあるオンライン ゲーマーを無作為に割り付け、背外側前頭前野に有効経頭蓋直流刺激(tDCS) (n = 13) または偽 tDCS (n = 13) のいずれかを 4 週間にわたって 12 セッション受けました (陽極 F3/陰極 F4、2 mA で 30 分間、3 セッション)週ごと)。参加者は、脳の18F-フルオロ-2-デオキシグルコース陽電子放出断層撮影スキャンを受け、インターネット依存症テスト(IAT)、簡易自己管理スケール(BSCS)、行動抑制システム/行動活性化システムスケール(BIS/BAS)を含むアンケートに回答した。ベースラインと4週間後を比較しました。
結果: ゲームに費やす時間 (P = 0.005)、BIS (P = 0.03)、BAS :楽しみの追求 (P = 0.04)、BAS :報酬への反応性 (P = 0.01) が大幅に減少し、BSCS が増加 (P = 0.01)、 tDCS グループでは IAT の減少が見られ (P < 0.001)、IAT の減少が両方のグループで示されました。これらの測定では、グループごとの交互作用効果は有意ではありませんでした。 BSCS スコアの増加は、rDCS群における IAT スコアの減少と相関していました (β = -0.85、P < 0.001)。
左の被殻、淡蒼球、および島のrCMRgluは、偽グループと比較してrDCS群グループで増加しました(P < 0.001)。
13人vs13人で有効性を比較した論文のみ。
私は自分が治療を受けるなら、長期的な影響がよくわかっているとか、
効果があるという証拠が揃っている治療がいいなと思うので、個人的には進めません。と言うか、まだ研究レベルでやるような治療だと思うので、研究参加として同意書取ってむしろ謝金を払ってやるような治療では?と思ってます。(まあその倫理審査、と言うか特定臨床研究になるのかな?がなっかなかのハードルの高さなんですけど)
あの書類仕事代わりにやってくれる人いないのかしら。
計画書作成でこっちが鬱になりますわ。
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まさかのTMSの宣伝に私がむかーし書いた医学のあゆみの記事が使われとるー!!
(ゲーム障害の脳画像研究について書いた記事だよ)
これ、脳画像研究の「の」の字もわかっていない大学院の最初の頃にセコセコレビュー論文集めながら書いた汗と涙の結晶だから間違ってないか心配であるw(一応教授チェックしてもらったけど)
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