「愛してるぞ剣持」と言えるようになった話
剣持刀也を見始めて今月で一年になるので、noteを使ってみることにした。自分語りが多分に含まれるので苦手な方はブラウザバック推奨。あと重い話かも知れない。
私が剣持を知ったのは昨年冬、ちょうど1月頃だ。「にじさんじ」というグループがあるという事は、ネッ友のお姉さんから推されていたので何となく知っていた。
夜中にYouTubeを開いたのは「死ぬため」だった。
数週間前、12月にさかのぼる。
私の恋人が自殺したと連絡を貰った。彼女の弟さんからだった。つい数日前にクリスマスの話を電話でしたばかりだった。
呆然として、何も手につかず、どうしたらいいのか分からなかった。
学校には行けた。行けたけども、全部がすり抜けるみたいに何も出来なかった。
出された課題も全く解けておらず、おまけに急激に体調を崩し、そんな私を心配した母に連れられて病院で検査を受けた結果、ある病気が見つかった。その病気の影響で睡眠障害も併発していた。
名前は伏せるが、原因不明で完治することはないものだった。急激に命に関わるものでは無いが、一生投薬などの治療を行わなければいけないと言われた。将来の夢や車の免許なども、症状によっては諦めなければいけないとも説明された。元々、その病気の症状の兆候は見られていたらしい。本来なら幼年期に発見されるものだそうだ。
「あ、もうだめだ」と、ストンと何かが落ちてきた。ひびが入ってギリギリだったガラスに石が落ちて、砕け散った感覚。
これ以上頑張る意味が無い。これからの事や今までの努力は全部ぶち壊れたし、心残りになるであろう人は私を置いて先に死んだ。
彼女を追いかければ少しは楽になれると、本気で思った。
どうせ最後なんだから、好きな音楽を聴いて、好きなキャラクターが出るゲーム動画を見よう。朝になったら何気ない顔をして学校に行くふりをして、電車にでも乗って死のうと考えていた。
そんななか、あなたへのおすすめに現れたのが剣持の配信だった。
何気なく見ようとしたら、白背景に「待て」の文字とデカい顔。物凄い勢いで「イェア!」とか「また遅刻」とか「もた…もた…」といったコメントが流れていた。
な に こ れ ?
完全に混乱していた。宇宙猫のように背景に宇宙背負っていたレベルだと思う。
画面が切り替わって、紫髪の男の子が現れ、「はーい剣持刀也ですよ〜」と声が流れてきた。ごっつええ声だった。アッスキ、みたいな感じだったと思う。なんの配信かは全く覚えていない。
多分この配信だと思うけど記憶が全くないんだよなぁ…
ピカソを超える【お絵描きの森】
それでも、気がついたら笑っていたことだけを覚えている。お腹の筋肉が吊り上がるみたいに痙攣して、ひーひー言っていた。
久々に笑ったな、と分かったのはその後だ。笑っていることに気づきもしないほど、剣持の配信は面白かったのだ。
「また見てみたい」と思った。
剣持刀也、にじさんじ所属ライバー。
16歳の高校生。剣道部所属。
漠然と「なんか運命みたいだな」と、はんば自嘲しながら笑った。
同じ16歳の高校で、吹奏楽部だけど病気のせいでドクターストップ。まっすぐきらきらしてる画面の向こうの奴と、死ぬ気満々の何も無い画面の前の奴。
不思議と相手に対する嫌な気持ちは無かった。
剣持の配信は一週間に一度のペースらしく、とりあえず来週の配信までは生きてみるか…と、生きることにした。またお腹が捩れるくらい笑って、また来週の配信を見ようと思って、生きて、そんなループに落ちていた。
気づいたら2月、3月、4月…と生きていた。
その頃には、彼女の死への踏ん切りはついていた。落ち着いて考えられるようになった。どうしてもやるせない時は、配信をもう一度見て気持ちを切り替えた。
初めてFAを描いた。剣持本人からハートが飛んで来て、すごく嬉しくなって、顔が熱くなった。
#金剛力也像のタグを回った。凄かった。何がとは言わないけどとにかく凄かった。
子どもに通販をさせたがらない母に頼み込んで、公式ショップからCDを買った。「ラストダンス」を聞いた後に「女々しくて」を聞いてゲラゲラ笑った。声がべらぼうに良かった。
初めてスパチャを投げた。少額だったけど、剣持を応援できた気がした。
初めて切り抜きを見た。可愛かったりキモかったり色んな剣持がいた。ほかのライバーさんも見てみようと思った。
コラボ配信を見て、別のライバーさんのチャンネル登録もした。ガクくん、かざちゃん、リリちゃん、しぃしぃ…にじさんじってこんなにいるの!?って驚いた。
マリオカートにじさんじ杯を見て、声が枯れるくらい画面の前で応援した。司会は面白かったし、決勝に進んだ時は手が痛くなるくらい拍手した。
ちょうどその頃から投薬が始まっていて、不安しかなかった。剣持が勝ち上がるのを見て、私も頑張ろうと思った。
もう一度叶えたい夢が出来た。
剣持のように誰かを笑顔にしたい、私なりに誰かを救ってみたい、そんな夢が出来た。
剣持の配信を見るために生きようと思った。
今までずっと、漠然と「死ぬ人間が推してはダメだ」と思っていた。
今、死にたいという気持ちは常にある訳では無い。たまに消えたくはなるけど、生きたいと思えるようになった。
今なら胸を張って、剣持刀也が好きだと、愛してるぞ剣持、と叫べる。
それくらい、剣持にたくさんたくさん、数え切れないほどのものを貰ったのだ。勝手に貰ったと思っているものだけど、同時に彼に心の底から救われたと感じている。
ありがとう、剣持刀也。
こんな拙い文でしか言えないけど、あなたに出会えて本当に良かった。
ありがとう。
という訳で、これで締めるとしよう。
愛してるぞ剣持!
剣持刀也のチャンネルはこちら↓↓↓
剣持刀也
追記:それはそれとしてボイスはよ。
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