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このさき、ではなく、これまでを歩く旅のゲーム『old man's journey』

文・canavis

あなたは旅に出た、なんのために?
未来やこの先に期待するのは若者の旅
では、老人はなんのために?

Old Man's JourneyというゲームをIphone で遊ぶ
スマートフォンをIphoneに変えて、音楽のサブスクの為に入った
Apple Oneにapple arcadeというゲームのサブスクリプションサービスがあったので、最近はそれでゲームを遊ぶことが多い

自分のゲームを遊ぶ傾向は、アートが魅力的であることは大きい
本作は、まずその絵本のようなビジュアルに惹かれた

そして、旅であること、風景を見て何かを考えることが大事なゲームで
あることに気づき

自分のやっている表現は風景を描くことが大きな要素で
自分の表現と通じる表現を目指しているであろう、本作はお気に入りの一作になった

本作『Old Man’s Journey』はウィーンのゲーム開発会社Broken Rulesが
2017年に発表したパズルアドベンチャーゲームだ

動く絵本のような構造のマップの地形を上下させて
老人を目的地まで誘導するのが目的となる

テキストは存在しないが、代わりにステージをクリアするごとに
老人のこれまでの歩みと旅の理由がわかる一枚絵が表示される

ゲームのデザインとしては、マップの地形を操作して
老人を導くのは少しユニークだが

過去に似た内容がない、といえばウソになるし
正直パズルとしての魅力よりもアートの力が凄いので
ゲーム部分は蛇足に感じてしまったのも事実だ

だが、それでも本作を進めてしまうのは
老人の視点でみる、風景の美しさと
その旅の途中で振り替えられる人生だろう

老人の旅の最後は彼の人生の罪にかかわる結末を迎える

旅に出る老人の物語は、若者と違い
希望や未来の先を振り返ることが多い気がする

この老人の人生と旅の結末は誰もが納得するものではない

が、人の人生なんて誰しもに納得を与えることなどないだろう

子供は大人になり、誰かを愛し愛され、
そして、誰かの人生の罪を背負いながら生きていく

『old man's journey』はApple arcadeで遊ぶことができる

Steamでも販売されている


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