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[P.O.N.D. 2022]遊びと作曲の境界線『Same Game, Different Music』
文・canavis
渋谷PARCOで開催されているイベント「P.O.N.D.」
アートやファッション、エンターテインメントなどのカルチャーが集うイベントで、インディーゲームのコーナーがあると聞き
スケジュールに空きを作り行ってきた
・・・といっても実際にイベントを体験できたのは30分ほどだが
幸いなことに目玉のインディーゲームの数はそれほど多くはなく
一通りの作品の概要は理解できたと思う
なかでも自分が惹かれたのは
Same Game, Different Musicという作品
渋谷PARCOにて10月7日より開催されるイベント「P.O.N.D.」にて、自作ゲームを展示させていただきます。
— じーくどらむす/岩本翔 (@geekdrums) September 26, 2022
いわゆる「さめがめ」の音楽的再解釈を行ったもので、"Same Game, Different Music"と題しています。それぞれの色のブロックを消す順番と得点に応じて徐々に音楽が生成・展開されていきます。 pic.twitter.com/dYZUKrfiCl
音楽を作る、鳴らす、楽しい瞬間で遊びと言ってもいい
音楽の快感をゲームに導入しようとすると
リズム感に着目する、演奏を題材にするゲームが多かったと思う
作曲に着目したゲームは、あるにはあるが、ゲームというよりかはツールに近い印象がある。
本作はパズルゲームという競技性の強いゲームを題材にしながら、自然と競技とは反対にあるクリエイティブな行為、作曲を行わせるという野心的なゲームに感じた。
ブロックを消し、得点を競う、相手を倒す、自分の記録を更新する
というパズルゲームの構造に、その観点とは違う価値観、作品を作り表現する喜びを持ち込んだゲームである。
本作にはもちろん従来のパズルゲームらしい、得点を競う構造もあるが
自分はブロックを自分のやり方で消し、自分タイミングでゲームを進めると
正解や間違いではくくれない自分だけの音楽が生成されるという面に凄く惹かれた
競技的な従来のパズルゲームとはまったく違う快感で相反すると言ってしまってもいいだろう
パズルゲームを競技から解き放った作品
この作品に込められた新しい快感がゲームにも音楽文化にも
響いてくれたらと思う。
Same Game, Different Music は現在渋谷PARCOで開催されているイベント
P.O.N.D. 2022 〜IN DOUBT/見えていないものを、考える。〜
にて遊ぶことができる。
作者:じーくどらむす/岩本翔のTwitterアカウント
https://twitter.com/geekdrums
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