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プロデューサーに必要な組織デザイン

組織のデザインが求められる
業績が伸びない企業は、現場に不満を抱えていることが多いのが現実。

【課題定義】なぜ組織デザインが必要なのか?

基本的に、プロデューサーがすべきことは1つだ

「ヒット商品を出す」これに尽きる。

ヒット商品がでる確率を上げる=(a)商品そのものの魅力に作る✖️(b)商品を魅力的に伝える

(a)商品そのものを魅力的に作る
一般的には、ディレクターの仕事ではないか?と思われるかもしれない。

一般的な事務職比較すると、デザイン・サウンド・プログラムの個人のできるできないの差はかなり大きい。下手をすれば、そのクリエイターが参加することそのものが商品のウリになることだって多々ある。そこまで至らなくとも、クリエイティブの差はやはりでき不出来の差は大きい。デザインやサウンドなら作風に合う合わないなどの方向性の合致も求められるだろう。

そうなって来るとプロデューサーとしては、ものを作るそのものの座組みを考えることの重要性が上がる。プロデューサーの腕の見せ所だ。

しかし、座組を検討する余地はプロデューサーには無い。なぜか?

作風に合う。スキルが十分ある。そんな人はほぼない。

ぶっちゃけ昔からそうだし、これ時代万国共通課題かもしれないが

基本ゲーム業界のプロデューサーとはいえ、サラリーマンプロデューサーだ。
特に、社外の製作会社を活用するタイプであればまた話は違うかもしれない。
あくまで社内の開発スタッフを活用するシーンに限る。


①コンテンツが運営が求められる時代になった。
②優秀な人が、一企業で縛られる時代ではなくなった。
-非常に転職しやすい市場となった。また視野を広げれば真に優秀な人材は海外の優良な環境に飛び立つだろう。ある意味 優秀な個人にとってはいい時代になりつつある。
一方で企業レベルの組織だと、優秀な人材が出やすい環境にあることは

①は、一部のゲーム業界特有なものなので、②が一般的では無いだろうか。
そうなってくると、優秀な人材を確保することが企業に求められるようになる

色々な理由づけはできるだろうが、基本的にはプロデューサーは映画業界のように、各会社から優秀人材を引っ張ってくるではなく、会社にあるリソース活用が求められる。
そうなった場合、真に優秀な人材なんてのは期待できない。
ゲーム業界なら尚更かもしれない。

それでも平均的クリエイターを伸ばし、優秀クリエイターに伸ばす。クリエイターが集まりたくなる集団を作りたい

半分きれいごとだが、半分、これが勝ち抜くための戦略になる。
大概の企業で成長市場に向かわない組織は無い。

ゲーム業界なんてどこが成長市場かどうかなんてすぐデータでわかるので、割と横並びになりやすい。

花形組織への成長=市場成長率の高い分野✖️組織の生産性



労働生産性=付加価値➗従業員数

では付加価値を上げるには?

付加価値=(Q+S)/P

QPS

自社の(Q+S)/P>競合の (Q+S)/P


リソースの確保。これが企業プロデューサーにおける生命線といっても過言では無い。


付加価値=儲けに直結する。というか付加価値そのものが利益。
ゲーム業界における付加価値=商品クオリティ
商品クオリティ=クリエイター集団のスキル総合力
クリエイター集団のスキル総合力=(a)チームで上げる✖️(b)個人スキルで上げる。

(a)チームのまとまりを上げる
(b)個人のスキル=(b1)既存社員の成長率✖️(b2)スキルの高い人の加入率-(b3)離脱率下げる


ここまでやってきてようやく組織デザインが必要になってくる。


ここの循環システムを作るのが企業サラリーマンのプロデューサーの仕事だ。

フル外注する場合は異なるが、内製する場合は、ここまで考えておかないと、他社に出し抜かれて終わる。

だが、外部で済ましているだけの企業は、競争力が弱い。
マネーゲームになりがちだ。

一個人で儲ける分であればこれは全く問題無い。
起業家クリエイターには当てはまらない。

組織デザインは放置しておくと陳腐化する。


外注でも良くなるもの。
例;3D生産。

アニメ会社がアジアへの外注を進めるように、
誰が作っても同じものになりやすいものは、安いリソースを確保した方が良いだろう。


伸びない会社の兆候

「営業が悪い」「製品が悪い」と、他部署の非難や「市場が縮小しているから減少はしようがない」「市場の縮小率と同じだから、うちはそんなに悪くない」

この傾向が会社全体にある場合は、人材育成もゼロからスタートさせる必要がある。


組織デザインの変更

組織が出す結果が以前のようにうまくいかず、不満足な結果が続き、みんながフラストレーションを感じているとき、組織のデザイン・仕組みが結果として反映しているということ。

そして、組織のデザインを変えずして、今までと違う新しい成功の結果は期待できない。

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