一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪 発足式・交流会に参加して

先日(2024/1/23)、一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪の発足式・交流会に参加して感じたことをきっかけに、あれこれと思うことを書き連ねます。
かなりの部分を記憶に頼って書いてるので、事実誤認などあれば指摘願います。

その時に感じたのは、「ボランティアの参加者が少ない」でした。
なんでこんなに少ないんだろうと思ったのが、この文章を書くきっかけとなりました。

イケフェス大阪のサイトに、これまでの開催実績が掲載されてるので、それを見ながら振り返ってみることにする。(https://ikenchiku.jp/about/

これによると、2015年(第2回)からボランティアは存在している。
ただ、一般公募されて登録制度が始まったのは翌年 2016年(第3回)で、私もその時からボランティアとして参加してきた。

ポイントとして着目するのは、キックオフ と 打ち上げ の2つのイベント。
キックオフ、打ち上げともに 2016年までは ボランティアは別扱いとなっていた。

具体的に言うと、キックオフ は 実行委員会と建物関係者 だけで開催され、ボランティアは説明会がスタートだった。

打上に関しては、おそらく 実行委員会と建物関係者だけでも開催されてたのではと思うのだけど、ボランティアに関しては ボラ限定プログラム&懇親会 と別のイベントになっていた。

2016年の ボラ限定プログラム&懇親会 は、綿業会館に集まって事務局がボランティアの意見・感想を聞くタイプの集まりだった。正確には懇親会ではなくヒアリングというのが正しいかもしれない(酒席ではなく茶話会だった)
その場で、キックオフにボランティアも参加できるようにしてほしいという意見が出たと記憶している。

この意見に応えていただいたのか、最初からの事務局の構想だったのか、キックオフに関しては、翌年 2017年(第4回)からは キックオフにボランティアも参加できるようになった。とてもうれしく思い、私も出席した。

打上に関しては、その後もボランティアは別枠が続いたが、2022年(第9回)からは一緒になった。ただ、2022年(第9回)はコロナの影響が残る時点での開催だったからかもしれない。今回、2023年(第10回)は、一般社団法人の発足式か兼ねたのでそうなったのかもしれない。その意味では、次回2024年(第11回)がどうなるのかは分からない。

ここからは、イケフェス大阪を支える要素の一つボランティアに関して、以下の2つの観点から書いてみる。

 (1) ボランティア間の交流・結束
 (2) ボランティアと建物関係者との交流

まずは、ボランティア間の交流・結束 について。
一番強く感じたのは、2017年(第4回)の ボラ限定プログラム&懇親会 だった。

当時、参加後に以下のような投稿を SNS にしている。
前年2016年(第3回)のイベント参加後の投稿を引用してのものだ。

-------------(2017年12月10日 ここから)-------------
去年ここで顔を合わせたメンバーと、今年のキックオフで再会し今年からの人とも知り合い、説明会で今年もやるんだと実感する。現場では互いに声を掛け合い、打ち上げで情報交換し、またイケフェスが好きになる。
そんな楽しいサイクルが、今後も続くといいな。
-------------(2017年12月10日 ここまで)-------------

-------------(2016年12月10日 ここから)-------------
今年のイケフェスの最後は、ボラティア向けイベントで綿業会館へ。意見交換会は、まさかの1時間オーバー。
「ボランティアしてると自分が見て回れない」とか言いながら、みんなまた来年もボランティアしてるような気がする。
-------------(2016年12月10日 ここまで)-------------

2017年(第4回)は、ボランティア 98名と記録にあるが、懇親会には 内46名参加している。約半数が出席というのは、個人的な意見としてはすごい参加率だと思う。

また、少し記憶が曖昧ではあるが、この年は ボランティアを含む関係者専用の 缶バッジが作成され配付された。そのおかげで、「自分もボランティアやってる」と名乗らなくても互いに認識でき、イケフェス大阪当日の情報交換や交流が進んだように思う。

先に引用した当時の投稿の通り、この時点で 本当にイケフェス大阪が好きになり、ボランティアもずっとやろうと思ったのだと思う。

強引に話を導けば、イベントが続くため、ボランティアが活動し続けるためには、交流・結束を図るための仕掛けが必須だと思う。

ただ、ここ2年(2022年(第9回)、2023年(第10回))は、ボランティアの出席率が低いように思う。これは、ボラ限定プログラムがないからというシンプルな理由なのか、それ以外の理由があるのか。

ここで、2つ目の観点 ボランティアと建物関係者との交流 について。
イケフェス大阪が、他の建築公開イベントと大きく違うのが、建物関係者と参加者の交流、建物関係者とボランティアの交流 だと思う。「交流」の部分は「近さ」と置き換えてもいいかもしれない。

早い段階で、キックオフにボランティアも参加するようになったのもその表れかもしれない。ただ、打ち上げに関して、そこがうまくいってるのか自信がなくなってきた。
打上に関して、ここ2年 ボランティアの出席が少ないのはボランティアだけでの気楽な集まりではないことも原因かもしれないかなと。

出席してたボランティアを見ると、古くからのメンバーが多かったように思う。ひょっとすると古手メンバーは厚かましく出席するが、新しいメンバーは 建物関係者も多くいる集まりには遠慮してるのかもしれない。

今回、自分自身の反省としては、折角の建物関係者との交流の場を活かせなかったことがある。交流会の終わりがけに倉方先生に挨拶した際に、「今日はあまりしゃべれなくてごめんね」と言われた。このことがずっと気になっている。なぜ倉方先生に謝ってもらわなければいけないのか。建物関係者が多くいる場では、倉方先生がボランティアの相手をするのはむつかしいように思う。ひょっとすると昔のように、ボラ限定プログラムを組めなかったことを仰ってるのかもしれない。

自分自身の反省としては、これまでボランティアを担当した建物の関係者とはそれなりにうまく付き合えて来たと思う。ただ、よく考えると個人経営のところだったり、会社でも窓口の方々がアットホームで助けられてきた。今回(2023年(第10回))、初めて 大企業を担当したが、これまでとは全く違うことに驚いた。それが大企業共通の課題なのか、その企業の問題なのか、それとも窓口担当者の問題なのかは分からない。

ただ、このことが影響したのか 多くの建物関係者の方々とフランクに交流することができず、よく知ってるボランティアメンバーとの会話に終始したのが一番の反省点。

反省だけしていても仕方がないので、今後に向けて。
ボランティアという立場からは、ポイントとなるのは以下の2点かと

 (1) 一社法人化による 各種イベント通年開催
 (2) ボランティアの管理はボランティアで(へのシフト)

 (2) に関しては、一社法人化というより以前からの流れだと理解している。
実際に 2019年(第6回)のボランティア説明会では、活動内容に関して ボランティアが説明してる。本当は、とっくにその方向に進んでないといけないのだろうが、コロナの影響でその歩みが止まったのだと理解している。

今年以降は、改めてその取り組みが動き出すのだと思うのだけど、これまで通りの秋のイケフェス大阪以外にもイベントが開催され、ボランティアの要請があるのであれば、それに備えておく必要があり、これまでの年次サイクルの活動だけでは済まなくなる
ボランティア間の交流が必要と思えば、自分たちで企画して進言していくことになるのかもしれない。年次打ち上げとしての ボラ限定企画&懇親会についても その中で取り組めばいいのかもしれない。

なんて書いてると、まるで自分が中心になって今後のボランティア運営をしていくんだという決意表明みたいに思われるかもしれないけど、根性なしの私にはそんな決意はありません。
でも、大好きなイベントである イケフェス大阪には 今後も積極的に関わっていきたいと思う。

【蛇足】

今回書いた文章では、「イケフェス」ではなく「イケフェス大阪」と書いている(昔書いた文章の引用部分はそのままにした)
これは、「イケメンフェスティバル」というイベントがあり、略称を「イケフェス」と称してるからであり、そちらの方が「イケフェス大阪」より昔から開催されてるらしいから。
ちなみに twitter の ハッシュタグで #イケフェス2023 などとして検索すると、「イケメンフェスティバル」と「イケフェス大阪」が混在して表示される。

ハッシュタグに関しても、ややこしくなるので、今後は 必ず #イケフェス大阪2024#イケフェス大阪 と書くようにしましょう(自戒)

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