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2024/10/7 都響 第1009回定期演奏会Aシリーズ

【シェーンベルク&ホルスト生誕150年記念】
日時:2024年10月7日(月) 19:00開演(18:00開場)
場所:東京文化会館
出 演
指揮/ライアン・ウィグルスワース
ピアノ/北村朋幹*
女声合唱/栗友会合唱団**
曲 目
シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16(1909年版)
武満 徹:アステリズム(1968)*
ホルスト:組曲《惑星》op.32**

https://www.tmso.or.jp/j/concert/detail/detail.php?id=3795

※上記リンクからいける公式サイトの曲目紹介がとても詳しいので読んでください。

ホルスト:組曲《惑星》op.32に佐藤采香さんが出演されると伺って行ってきました。
都響は3回目、オーケストラを聴くのは人生で6回目でした(おそらく)

1. 2006年4月29日(祝)関西フィルハーモニー管弦楽団第183回定期演奏会
2. 2021年9月20日(月・祝) 東京都交響楽団 特別公演 Fate/Grand Order Orchestra Concert
3. 2023年5月12日(金)東京都交響楽団 第975回定期演奏会Aシリーズ【三善晃生誕90年/没後10年記念:反戦三部作】指揮/山田和樹
4. 2023年11月4日(土曜日)神奈川フィルハーモニー管弦楽団県民名曲シリーズ第17回
5. 2023年11月10日(金)NHK交響楽団第1995回 定期公演 Cプログラム

オーケストラは大人になってからはFGO(スマホゲーム)の演奏会を初めて聞いて、音の小ささに驚愕する(普段やっている爆音金管バンドの中で聴いている音の大きさと無意識に比較している)ところから始まり、ほんのたまに出演者と曲と指揮者によって聴きに行く程度でしか聴いていないので、感想も言えるところだけ書きます。

恥ずかしながら、惑星もほぼ知らなくてなんとか1周CD音源を聴いただけの状態でいき(木星だけやたらと知っている)、パンフレットも開演5分前に読み始めただけの状態で聞きました。(今思えば曲目解説はサイトにあるから前もって読んでおくべきだった)

武満 徹:アステリズム(1968)に引き込まれすぎて、休憩の前に全神経を使い果たしていました。
アステリズムについてはとりあえず聴いてください。
https://youtu.be/dMvVrTBz72Q?si=2ZznTEnjOlSVBEx4

以下が、休憩中のメモです。アステリズムの感想です。
木製打楽器と金属製打楽器とピアノ・ハープが呼応して広がる
途中の叫びは清水大輔先生の空を削るもの The Skyscrapersと似ている。
ジブリみたいに総毛だったし、目はずっと見開き続けていた。
過呼吸

演奏会の後に友達に言われるまで現代音楽って気がつかなかったし、やべぇものを見たな…としか思えなかったです。
空を削るもの The Skyscrapersは2022年9月4日(日)に原田慶太楼×ぱんだウインドオーケストラで初めて聴いたのですが、その時に清水大輔先生がいらっしゃっていて、冒頭についてコロナ禍が関係があるみたいな話をされていました。そのことが上記の念頭にあります。ちょっとソースは見当たりません…空を削るもの The Skyscrapersの楽譜を販売していると思われるサイトが落ちているのもあり、調べきれていないと思うのでまた探してみたいと思います。
追記:空を削るもの The Skyscrapers聴いているけど、今日の武満 徹:アステリズム(1968)ほどの強烈なシーンではなかった。

20分の休憩の後、
ホルスト:組曲《惑星》op.32でした。
休憩の間は、ハープ2台が元の場所(下手側の端)に戻っていくのを見たり、
たくさんの銅鑼が帰ったり、ティンパニが2セットになるのを楽しく見ていました。

ホルスト:組曲《惑星》op.32は50分以上も聴き続けられるだろうか、というのが正直な気持ちだったのですが、短めの曲がたくさんだということと、興味深いことがたくさん起こりすぎて一瞬でした。もちろん佐藤采香さんのソロが聴きたくて行ったし、それは最高だったし、ほんとすごかったです。普段の音と違ってオーケストラのユーフォニアムだった(プロに何を言っているんだろうかとは思うんだけどほんとそうだった)

佐藤采香さんのソロに集中した後はオーケストラを見ること自体に慣れていなくて、あちこちで色々なことが起こっているのを見続けていました。

以下、断片的な感想です。

オーケストラは海原みたいに見える
今回は斜めから見ていたから特にそうだが、
弦楽器奏者のパートごとに一糸乱れぬ手の動きが、複数パートで入り混じる様子は壮大で、海原の波みたいに見える。
大体そういう時はtutti.
本当に綺麗で迫力がある。

最後まで弦の音が鳴っている曲は曲が終わって、タクトが降りるまでの一瞬は弦楽器奏者の頭のすぐ上のあたりに中低音が渦巻いている。タクトが降りた瞬間にそれは消えるんだけど、弦を止めているのかなぁ。それとも譜面を捲る体の動きて音が止まったり、曲間の観客の身じろぎや咳にかき消されているのかな。

正直、今までの2曲と比べると惑星はわかりやすい。メロディラインを追っているだけでも色々な楽器の音が聞こえるし、それだけで楽しい。オーケストラは楽しい。

弦楽器の方々、腕の上げ下ろしをトップに合わせているの本当にすごい。あと、譜面2人で1つもすごい。自分が譜面めくり係って忘れたりしないのかなぁ。後輩がめくるとかあるのかなぁ。私は目が悪いので弦楽器はできないと思う。

音が大きくなればなるほどコントラバスの体の動きが大きくなる。

途中でコントラバスの方々がまるで立ったまま落とし物でも拾うみたいに、駒のあたりに手を伸ばすシーンが何回かあったけど、あれはなんだろう。まるでミュートをつけるかのように全員一緒のタイミングで。
??もしかしてミュートつけているのでは?(スコア確認したけど、なぜかミュートを外す指示しか見当たらない。0時過ぎはスコアを見るのに適していない時間だから明日探そう)

カーテンコールだけ写真OKとのことだったので、写真をたくさん撮りました。あと、カーテンコールの間に帰っちゃう人が結構多くて、オーケストラあるあるなのかなと思いました。定期券の常連さんとかなのかもしれない。

オーケストラだからなのか、プロだからなのか、特にそういうことでもないが今回がそうだったのかわからないけど、MCが一切なかったのは結構好き。スマートに感じる。曲紹介も曲名も指揮者のコメントも何もなくて、音楽だけがあった。

演奏会が終わって、お友達とご飯を食べて帰った後に武満 徹:アステリズム(1968)を5回聴いて、kiriのブルーベリー味を食べてからCDを買いました。世の中の在庫の最後の1枚を買ったかもしれないです。同じ版のCDの在庫があるURLを探せませんでした。新しい版が予約できるみたいなのでこちらからどうぞ。


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