プレゼンテーション4

(株)ガンバ大阪 の社長について考えてみた

2018年のガンバ大阪は失敗と成功の振り幅が大きく、同時に「評価する」事の難しさを感じるシーズンでもありました。

無能クルピ、名将ツネ。ここまでは皆さん大体意見の一致する評価ではないでしょうか。(約1名、ネットで宮本無能論を展開されている方をよくお見かけするのですが)

そして、一番評価が割れるのが、代表取締役社長の山内隆司氏。

まずは、歴代社長を振り返り、なぜ彼がPanasonicから送られてきたのか、という事から考えて行きたいと思います。



・2008-2013 金森 喜久男
金森氏はスタジアムのサービス面を改革。「美味G横丁」は現在の「美味G」に引き継がれるなど、新スタジアム建設を見越した「スタジアム満足度の向上」に取り組まれました。


・2013-2016 野呂輝久
2012年の降格をもって辞任した金森氏の後を引きついだのが、2012年よりスタジアム建設メンバーの一員としてガンバ大阪へ出向して来ていた野呂輝久氏。野呂氏は言わずもがな、「スタジアムを創る」事がミッション。個人にも寄付金を募るこのプロジェクトにおいて、明るく気さくで、試合前にはサポーターと交流していた彼は適任でした。


・2016-現在 山内隆司
無事にスタジアムは完成。新スタ初年度の春をもって任期満了になった野呂氏に変わって新たに社長となったのが現職の山内氏です。




ここまで見て来てわかる事が一つ。



「社長にはそれぞれ何かしらミッションがある」



という事。

金森氏は万博記念競技場の快適度向上と新スタへの土台作り。野呂氏は新スタの建設。そして、山内氏は「異例のスタジアム長期指定管理者となったクラブの経営基盤を創る」事と推察されます。


「市立吹田サッカースタジアム」の運営をしつつ、黒字経営、さらには常勝を求められるガンバにとって、「経営の安定」は必要不可欠です。いくら立派なスタジアムを持っても、いくら優勝しても、クラブが赤字になってしまっては元も子もありません。

その点において、山内氏はユニフォームパートナーをはじめとする多数の新規スポンサー獲得の実績をあげている事は評価に値すると考えます。
また、2017シーズンに発生した「ナチス旗」問題の際も、比較的早急に対応し、クラブとして最低限の損害に済ませた事、また制裁金やクラブのイメージ悪化といった経営的な逆風でも、それを感じさせなかった山内氏の手腕は相当なものと考えます。(旗禁止や出禁といったサポーターにとって辛い事もありますが、辛いのはクラブも一緒です。)

第17回サポーターミーティング資料より抜粋

実際、2017年度の「スポンサー・他」は収入増となっており、新スタ特需が終わり観客数が減少傾向にあるガンバにとって、スポンサー収入の増収はとても重要な点です。2018年に関してもこの時期には新規スポンサーを獲得していたはずなので、だいたいこの通りと予想できます。

(ここに賞金等が入るのか存じませんが、無冠だった点を鑑みるとシンプルにスポンサー収入は増収となります。2018年に関しては恐らく賞金圏内を目標とした数値なので少しばかり減るかもしれません。)


とはいえ、サポーターも人間。野呂氏と交流する事の多かったサポーターは山内氏を「そっけない」と思ってしまう点もあります。スローガンを逆さまに出してしまった事で離れかけていたサポーターの心は完全に離れてしまいました。そういった面に関しては「そういう人なんだ」で済ますしかないです。僕らがグッと堪えればいいだけなんですから。良くも悪くも、2020年4月で山内氏は任期満了です。


そして、

チーム強化についての責任を社長に求めるのが妥当か?


という点。


(株)ガンバ大阪 は大きく「強化アカデミー部」「普及部」「管理部」「営業部」「顧客創造部」の5部に分けられます。
そして、ガンバ大阪の運営の軸はここにあります。任期4年の社長はあくまで「その時その時のミッションを遂行するスペシャリスト」なのです。今回の社長のミッションは「安定した経営基盤を確立する」事。要するに「安定した収入を確立する」ことです。


チームを強化するのは「強化アカデミー部」。某エンジ色のクラブのように、上の意向にとらわれる事なく現場と連携して補強を行えるガンバ大阪の補強部は、恵まれた環境と言えます。
その中で、ユース上がりの中堅を簡単に放出したり、井手口の穴を矢島で埋めようとしたり、監督の要求に答えられず結局監督の秘蔵っ子を緊急獲得したり。これはもう酷い有様としか言いようがありません。

現に、夏に強化部長にトイレ掃除担当に代わって松波さんが就任してからの仕事の速さは目を見張るものがあります。


無能だったの、社長じゃなくて梶●だったんじゃね?



いやまじで。JSPの犬め。家の風呂がお湯出なくなればいいのに。



強いていうならば、部下がこんな状態だったのに早急に配置転換しなかった点は責めるべき点でしょうか。と言っても、人事権が誰にあるのかはわかりませんが。(取締役 管理担当 の四軒町氏だったりして・・・)



もちろん、社長というポジションですので降格などの結果の際には責任を取る必要もあります。監督交代の最終判断もおそらく社長です。
この「監督交代」のタイミングも、褒められたものではありませんでしたが、個人的にはまだ許容範囲内だったと思います。

残り2試合で交代したり、レジェンドを引き延ばしてプレーオフに回ったチームを間近で見るとそう思えます。結局は結果論ですがね。



さて、これまでだらだらと述べてきましたが、結論として言いたいのが


「トータルで見たら有能な方に入るんじゃね??」



という事です。


しっかりスポンサーを獲ってくる。

チームが転けた時は然るべき判断を下せる。


この二つを兼ね備えた社長、そう簡単にはいません。特に、親会社から出向して来るチームなんて。

もちろん札幌の野々村社長や長崎の高田社長と比べれば見落とりする点も多いですが、あと一年と少し、今の社長を信じてみませんか?



ご覧いただき有難うございました。素人の作文ですので、「ここ違うと思う」と思う所があればコメント等して頂けたらと思います。今後の参考にさせて頂きたいです。

ではでは。

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