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小学生と行く川中島の旅

 現在7歳小学校一年生の息子は目まぐるしく好みが変わる。若い時分からアンパンマンから始まり、機関車トーマス、ウルトラマン、昆虫、カエルなど好きなものができては図鑑を与えたり、イベントに一緒に行ったり、飼ってみたりなどしている。いろいろなものに好奇心を持つのは良いことだろう。そんな息子が最近はまっているのが戦国武将、合戦である。
 正直どこで覚えていたのか甚だ疑問だが、この時期の子供にありがちな行動として図書館で本を借りてはやたらマニアックな知識を披露している。そんな息子と秋の川中島へ日帰り旅行をすることになった。


川中島の戦いとは?

 歴史好きなら改めて書くことでもないだろうが、戦国武将でも人気上位にくると思われる武田晴信(信玄)と上杉政虎(謙信)が信濃国北部の主に川中島と呼ばれたところでの戦いのこと。一般的に第一次から第五次まであるが、一番メジャーで激戦となったのが第四次(1561年)のもの。

今回の旅のルート

 息子とも相談し、今回は第四次川中島の合戦の時系列に動いてみてはどうかということになった。すなわち
1 海津城から武田軍出撃
2 妻女山より上杉軍密かに降りる
3 八幡原での激闘
この順番に回ってみてはどうかなと考えた。

1 武田軍が出撃した海津城(松代城跡)へ

海津城よりも松代城の方がメジャーなのかもしれない
門や堀、石垣などが綺麗に復元されている

 第四次川中島の戦いは海津城に入った武田軍と妻女山に布陣した上杉軍の睨み合いから武田軍が動き出すことで始まる。有名な「啄木鳥戦法」である。
 江戸時代に松代城と呼ばれ、現在は復元された門や堀が立派であり、周囲には千曲川や山に囲まれた場所に建てられた。おそらく戦略的に重要なところなのだろう。小学生が見て何が楽しいのか不安であったが、ちょこちょこ動き回っていてそれなりに興味があるようだ。息子には古いカメラを渡しているため興味のあるものを写真に収めている。高いところからあっちが妻女山かねえ、あのへんで武田と上杉が戦ったんだろうねえなど想像を膨らませる。そう、歴史は想像力が大切なのだ。

2 上杉軍の布陣した妻女山へ

綺麗な案内板人が少ないのでゆっくりできる
八幡原を望む

 次に海津城を見下ろし、その動きを察知した上杉軍がいた妻女山へ向かう。細い道を車で登っていく、途中ですれ違う場合は要注意だが、山道自体は10分もないため、それほど神経を使わなくても良いだろう。展望台のあるあたりまでは登れるが、それ以上は林道と登山道のようになっており、車ではここまでという感じだろう。神社と展望台があり、展望台からは八幡原古戦場が望むことができ、非常に景色が良い。ただ、海津城はみることができず、木が生えている為なのか、ここに陣をしいていなかった為なのかは不明だ。海津城(松代城)は若干観光地化されており結構人がいたが、妻女山までくる人は稀らしく、数人をみるだけだった。見所も展望台くらいなので15分もいれば満足だろうと思われる。
 次はクライマックスの八幡原古戦場、その前に長野のそばで腹ごしらえをすることにした。本当は蕎麦がきも食べたかったが、2人旅で蕎麦がきも結構な量とのことで今回は断念した。名物補正もあるからかそばはツルツル入りあっという間にお腹の中に・・・美味でした。

信州といえばそば美味!

3 激戦の八幡原古戦場跡へ

一騎打ち像の脇にある神社多くの御朱印もあるらしい
川中島といえばこの一騎打ちです想像より大きく迫力あり
武田二十四将

 いよいよクライマックスの八幡原古戦場跡へ、いわゆる川中島といえばここを目指す人が多い。一騎打ちの像があることでも有名だ。息子も一騎打ち像の前ではテンションが上がり写真を撮りまくる。父も息子と信玄、謙信との写真を撮らせてもらいたいと思いつつシャッターを切る。当日はそこそこ人がいたが、激混みというほどでもなかったのでゆっくり回ることができた。周囲は公園になっており、親子連れがボール遊びなどをしている。おそらく地元の方にとってはピクニックスポットなのだろう。
 その後、敷地内の長野市立博物館へいくことに川中島展が開かれているとのことで行ってみる。武田二十四将像などもあり父の方がテンションが上がってしまった。ここはほとんど人がいない。土曜日はワークショップなどもやっている為もっと人が来るのかもしれないが、貴重なものもある為展示は継続してほしいものである。

4 おまけで善光寺

 歴史をめぐる旅という意味ではこれでも良いのだが、少し時間もあった為、ザ観光地の善光寺を最後にいくことにした。若干高い駐車料金を払い境内へ、何度か来たことがあるが、その大きさには圧倒させられる。人もたくさんいる。参道を歩き、息子のリクエストでソフトクリームを食し、帰宅の途についた。正直善光寺は時間があればもっとゆっくり回っても良かったが、今回はあくまでついでのため短い時間しか滞在しなかった。なんだかおしゃれなスタバがあったが今度来るときはのんびり寄ってみたいと思う。

善光寺はたくさんの人がいますさすがの知名度

まとめ

 息子と歴史をめぐる旅は初めてだったが、意外と楽しめたし、息子も意外と興味深そうだったので、歴史好きは本当なのかもしれないと思った。帰宅後も本を見ながら「ここ行ったね」などと話しているのを見ると実際に行くことには意味があるなと感じられた。帰りの車内では次行きたいところなども話し合っていたので、計画を子供と立てるのも楽しいかもしれない。

おまけ

 今回の旅にかかった時間
1 自宅から海津城(松代城跡)まで・・・約2時間、我が家は北関東某所である。都内からだと関越自動車道→上信越自動車道で約3時間程度かかると思われる。
2 海津城から妻女山まで・・・約20分、余裕を持ってこの時間多分もう少し早く着く。
3 妻女山から八幡原古戦場跡まで・・・約20分、途中食事を挟んだ為若干適当だがそのくらいだろう。
4 八幡原古戦場跡から善光寺まで・・・約30分駅前など通る為道路の混み具合で変わる。まだ、善光寺周辺の混雑や駐車場を探すのに時間がかかるかもしれない。

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