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このごろのもっぱら

私にとって note は効果的な老化抑制行動だ。
記事を書くために「調べる」そして「考える」。またそれを「的確な日本語に仕上げる」プロセスで、私は頭を絞ったり捻ったりする。

週一投稿していた頃は、それら一連の作業は日々の「もっぱら」だったのだが、今は「めっきり」になっている。

「使わない機能は瞬く間に衰える。あーぁそれが老人!」これは忘れてはならない我々の戒め。私は少しばかり焦りを覚えつつ今机に向かっている。

私の note は今下書きばかりが増えている。最近その中に鮮度が心配なテーマが見受けられるようになってきた。本来1,500字ぐらいの記事に仕上げる予定の下書きなのだが、私のやる気を待っていたら腐ってしまいそうだ。

そこで今日は、傷みかけの具材を「ちゃちゃっと炒めて味付けしてトロミを付ける」八宝菜みたいな一品(一編)にしてみる。
美味く(上手く)「炒 (chao)」できればいいのだが。

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まずは「最も傷み易そうなテーマ」から‥

【VIVANTに出演したぞ!】
「VIVANT」は7月クールで最も話題になったドラマ。SNSでは「考察」がかまびすしかった。そんな作品に私は出演した。はいそう、エキストラです。もちろんセリフはない。以前から私はエキストラの募集サイトに登録されていた。面白がりの細君が私に無断で登録したもの。これまでも何度か募集があったが、時間が合わなかったり、役柄や設定に納得できず(笑)応募することはなかった。しかし今回は「日曜劇場」、しかも堺雅人、松坂桃李、役所広司などが出演する現代劇とのこと。そのままの私がお役に立てるのではないかと思って出演を承諾(?)した次第。
私の出演は2回。まずは第1話「在バルカ日本大使館のパーティー会場」のシーン。共演(?)は檀れい。会場に突然乱入してきたバルカ治安警察隊に驚くパーティー参加者を、後ろの隅っこで真面目に演じた。
そして第6話「入札会場」の場面は、堺雅人、松坂桃李との共演(?)だった。タイトル画像はその時のもの。ここに堺雅人と私がいっしょに映っている(離れているが)。この時私の前の席には「別班」のひとり西山潤クンがいて、私は軽く挨拶した。西山クンは次の回にあっさり撃たれてしまい、僅かな出演に終わったが、先週の「どうする家康」に「北条氏直」役で登場していた。何だか嬉しかったが、この氏直は秀吉の小田原征伐の後すぐに病死するはずなので、残念だがここも短い出演になるだろう。
私は3月末と4月初旬の2回、名古屋で行われた撮影に参加し、撮影現場の緊張感を楽しんだ。ひとつの場面を角度を変えて何度も撮る緻密さ。急に台詞の変更を指示されてもすぐに応える役者さんの見事さ。各日4時間ほどの撮影だったが使われたのは各回2分程度。そういうもんなんですねー。
さて「VIVANT」というドラマ。「話題作」ではあったが「名作」ではなかったような‥  反論が怖いので詳しく書きません。私の感想です。続編があって、そこで私のたくさんの "モヤモヤ" が晴れるのかも。

入札会場の堺雅人さん
パーティー会場 後ろで演技する私
別班のひとり 西山潤くん

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次のテーマは下書きから3ヶ月が過ぎた。既に感動が薄れかけている。

【パンツが壊れたー!】
パンツはずっとトランクスを愛用している。あ、下着のことです。
ある朝穿いていたトランクス(以降パンツと記す)の後ろ部分、座ると一番体重がかかるあたりが、約20cmにわたり真一文字に裂けていた。
 ※画像は残してありますが、ここに添付する類ではないかと‥
お尻のうしろに何かが垂れ下がっているような違和感で気付いた。
「え、どゆこと? 何が起きたの?」と戸惑い動揺した。
すぐにパンツを脱ぎ、床に広げて考えた。
裂けたのは水色の地に白のストライプが入ったパンツ。
10枚ほどある私のパンツは紺色や濃い目のグレーがほとんど。
当該品は所持するものの中で唯一明るい色のパンツだった。
「そうかー、オレはこの水色のパンツが好きだったんだなぁ」と思い至る。
中国での単身赴任時代は週末にまとめて洗濯していた。
従ってどのパンツも使用頻度はほぼ均等に保たれていた。
2020年1月に帰国してからは、細君が毎日洗濯してくれる。
すると私は一日おきに、大好きな水色のパンツを穿くことができた。
計算してみた。私は帰国後3年半の間に、少なくとも500日はこの水色パンツを穿いて過ごした。酷使と言わざるを得ない。
裂ける前日の夜まで、私はそのギリギリの状態に気付いてやれなかった。
そして私が寝ている時のほんの僅かな負荷によって力尽き、壊れた。
水色パンツは、寡黙そして謙虚に最後まで機能して静かに朽ちたのだ。
「生病老死」のお手本を見た気がし、私は深く感動した。
私は水色パンツに「ごめんなさい」「お疲れ様」「有難う」「さようなら」と語りかけてゴミ箱に捨てた。

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いかん!軽く書き飛ばすつもりが、もう2,000字を超えてしまった。今回は「傷み易そうなテーマ」をもうひとつだけ書くことにする。次のB'zの話はまだ最近の話なのだが、賞味期限が短そうなので今日やっつけてしまう。

【いろいろあり過ぎた B'z LIVE-GYM Pleasure 2023】
細君は25年来のB’zファン。旅行を兼ねてB’zのライブに行くことは彼女の唯一の趣味だ。B’zのライブにはアルバム発売に伴う "アルバムツアー" と、アルバムとは関係なく開催する "Pleasure ツアー" がある。
今年は5年振りそして結成35周年を記念したPleasureツアーが開催された。6/17のSAGAアリーナを皮切りに9/24の大阪長居スタジアムの千秋楽まで、全国14箇所28公演が組まれていた。

しかし7月の福井2公演が稲葉さんのコロナ感染により急遽中止、その2週間後の沖縄2公演は台風の影響で機材運搬ができずに中止。どちらも振替公演は無しということになった。

細君が行く予定だったライブに、中止となった福井公演が含まれていた。中止が決まった後の彼女はしばらくため息ばかり、我が家はどんよりした空気に包まれた。彼女の不運はまだ続く。福井公演中止の後、マッチングシステムで運よく取れた9月の静岡エコパスタジアムだったが、同行予定の細君の妹がコロナに感染し行けなくなった。またしばらくの "ため息多発どんより期間" を過ごした。
そして捲土重来を期しての千秋楽 長居スタジアム。細君は極力人とも会わずライブ行きに備えていた。そこに「福岡公演終了後のステージセット解体中に事故が発生、次週の長居公演の開催については協議、検証を行っている」とのニュースが飛び込んできた。
細君は「あーぁ、もうダメだぁ~」と何度も呟き、以前にも増して深く落ち込む。私も掛ける言葉が見つからない。しかし事故から2日後「長居公演を決行する!」の朗報が発表がされた。「よかったー!」と涙する細君。私もちょっともらい泣き。「バカ夫婦」の誹りは甘んじて受けよう。
ライブは最高だったそうだ。よかったねー。

細君とその仲間たち at 長居スタジアム

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予想外に字数が嵩んだため本日は3題だけ。具の少ない八宝菜になってしまった。予定していいた【ジャニーズ問題のおとしどころ】は内容が在り来りなのでボツ。【テレビがつまらなくなってきた】は書き直して後日投稿。会社時代の上司との確執を時系列に整理した【イヤなことは忘れることにしてきたのだが】は後輩のタケシくんのアドバイスで一旦保留、タケシくんへの私信として書き上げて、成仏させようかと思っている。

本日は「冷蔵庫の中の悪くなりそうな食材をを使おうとしたけど使い切れなかった」という感じの一編でした。

< 了 >


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