ルツ記2章
ルツはこうして日が暮れるまで畑で落ち穂を拾い集めた。
集めた穂を打って取れた大麦は一エファほどにもなった。
それを背負って町に帰ると、しゅうとめは嫁が拾い集めてきたものに目をみはった。
ルツは飽き足りて残した食べ物も差し出した。
ルツ記 2:14
さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。
また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。
人々が満腹したとき、イエスは弟子たちに、「少しも無駄にならないように、残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。
集めると、人々が五つの大麦パンを食べて、なお残ったパンの屑で、十二の籠がいっぱいになった。
ヨハネによる福音書 6:11-13
貧しい外国人であるルツは畑に落穂を拾いに行き、そこで運命の人、ボアズと出会う。
落穂拾い…とはいうが要はホームレスの物乞いに近しい行為である。
貧乏だから、わざわざ普通に麦を収穫するだけでは生きて行けず地面に落ちた穂をも拾い集めなければならないのである。
ルツは自分と姑を養う必要があるためこの落穂拾いに出かけ、たまたま姑の縁戚であり裕福なボアズの畑でそれを行う。
ボアズはルツが家族をみな失った姑を見捨てずに養っていることに心を動かされる(ルツ 2:8-12)
刈り入れの際に地面に落ちた麦のように惨めで見捨てられ疎外された者たち。
地面に落ちた麦を一つ一つ拾い集めなければならないほど貧しく、夫にも先立たれ、しかも外国人というような者たち。
そのような人々と主は共に在るのではないか。
畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。
それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。
こうしてあなたの手の業すべてについて、あなたの神、主はあなたを祝福される。
オリーブの実を打ち落とすときは、後で枝をくまなく捜してはならない。
それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。
ぶどうの取り入れをするときは、後で摘み尽くしてはならない。
それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。
あなたは、エジプトの国で奴隷であったことを思い起こしなさい。わたしはそれゆえ、あなたにこのことを行うように命じるのである。
申命記 24:19-22
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