サムエル記上 15章
サムエルは言った。
「主が喜ばれるのは 焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。
むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。
見よ、聞き従うことはいけにえにまさり
耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。」
サムエル記上 15:22
「律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。
薄荷、いのんど、茴香の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正義、慈悲、誠実はないがしろにしているからだ。これこそ行うべきことである。
もとより、十分の一の献げ物もないがしろにしてはならないが。
ものの見えない案内人、あなたたちはぶよ一匹さえも漉して除くが、らくだは飲み込んでいる。」
マタイによる福音書 23:23-24
王から退けられるサウルに関する二つの異なるエピソードがサムエル記上には記されている。
一方はペリシテ軍に対して軍事的に劣勢なサウルが、以前に預言者サムエルから聞いていた「わたしが着くまで七日間、待ってください。」との言葉を守らずに、自軍兵士の離脱、優勢な敵に囲まれている恐怖、しかも神の約束が待っていても果たされないという焦燥の中で、勝手に神頼みを行うという罪により、サウルが王位から退けられたとするもの。
もう一方は本章における、敵対するアマレク人に対し、いわば民族浄化を行うほどに軍事的に優勢なイスラエルが、神のためではなく自分たちの欲のために戦争と略奪を行ったという罪、それのためにサウルが王位から退けられるとするものである。
この二つのサウル退位のエピソードは、続くダビデの即位、そしてキリストに繋がる王権として完成される。
:イスラエルの人々は、自分たちが苦境に陥り、一人一人に危険が迫っているのを見て、洞窟、岩の裂け目、岩陰、穴蔵、井戸などに身を隠した。
ヨルダン川を渡り、ガドやギレアドの地に逃げ延びたヘブライ人もあった。しかし、サウルはギルガルに踏みとどまり、従う兵は皆、サウルの後ろでおののいていた。
サムエル記上 13:6-7
:サムエル記上 10:8
:サムエルは言った。
「あなたは何をしたのか。」
サウルは答えた。
「兵士がわたしから離れて散って行くのが目に見えているのに、あなたは約束の日に来てくださらない。
しかも、ペリシテ軍はミクマスに集結しているのです。
ペリシテ軍がギルガルのわたしに向かって攻め下ろうとしている。それなのに、わたしはまだ主に嘆願していないと思ったので、わたしはあえて焼き尽くす献げ物をささげました。」
サムエル記上 13:11-12
:「あなたの王権は続かない。
主は御心に適う人を求めて、その人を御自分の民の指導者として立てられる。
主がお命じになったことをあなたが守らなかったからだ。」
サムエル記上 13:14
:サウルはハビラからエジプト国境のシュルに至る地域でアマレク人を討った。
アマレクの王アガグを生け捕りにし、その民をことごとく剣にかけて滅ぼした。
サムエル記上 15:7-8
:しかしサウルと兵士は、アガグ、および羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くした。
サムエル記上 15:9
:サムエルはサウルに言った。
「あなたと一緒に帰ることはできない。あなたが主の言葉を退けたから、主はあなたをイスラエルの王位から退けられたのだ。」
サムエル記上 15:26
:エッサイはダビデ王をもうけた。
ダビデはウリヤの妻によってソロモンをもうけ、 ソロモンはレハブアムを、レハブアムはアビヤを、アビヤはアサを、 アサはヨシャファトを、ヨシャファトはヨラムを、ヨラムはウジヤを、 ウジヤはヨタムを、ヨタムはアハズを、アハズはヒゼキヤを、 ヒゼキヤはマナセを、マナセはアモスを、アモスはヨシヤを、 ヨシヤは、バビロンへ移住させられたころ、エコンヤとその兄弟たちをもうけた。
バビロンへ移住させられた後、エコンヤはシャルティエルをもうけ、シャルティエルはゼルバベルを、 ゼルバベルはアビウドを、アビウドはエリアキムを、エリアキムはアゾルを、 アゾルはサドクを、サドクはアキムを、アキムはエリウドを、 エリウドはエレアザルを、エレアザルはマタンを、マタンはヤコブを、 ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。
このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。
マタイによる福音書 1:6-16
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