サムエル記上 17章

ダビデは言った。


「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。 そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。


向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。


わたしは獅子も熊も倒してきたのですから、あの無割礼のペリシテ人もそれらの獣の一匹のようにしてみせましょう。彼は生ける神の戦列に挑戦したのですから。」


ダビデは更に言った。


「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」


サウルはダビデに言った。


「行くがよい。主がお前と共におられるように。」
‭‭サムエル記上‬ ‭17:34-37‬



「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。


羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。


――狼は羊を奪い、また追い散らす。――


彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。」
‭‭ヨハネによる福音書‬ ‭10:11-13‬



前章では心を病んだサウル王を竪琴の音色で癒す、癒し手としてのダビデが、本章では羊のために命をかけて戦う善き羊飼いとしてのダビデ、不信仰者であるペリシテ人の巨人ゴリアテと戦い勝利する神の戦士、または裁き手としてのダビデが描かれる。



そしてこれらのダビデ像はキリストに結実する。


:神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。
‭‭サムエル記上‬ ‭16:23‬


:しかし、ダビデは言った。


「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。 そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。


向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。」
‭‭サムエル記上‬ ‭17:34-35‬


:だが、ダビデもこのペリシテ人に言った。


「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。


今日、主はお前をわたしの手に引き渡される。わたしは、お前を討ち、お前の首をはね、今日、ペリシテ軍のしかばねを空の鳥と地の獣に与えよう。


全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろう。


主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべての者は知るだろう。


この戦いは主のものだ。主はお前たちを我々の手に渡される。」
‭‭サムエル記上‬ ‭17:45-47‬


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