ルツ記 3章

真夜中ごろ、男は身震いを覚え、周りを手探りしてみると、足元に一人の女が寝ているではないか。


「誰だ」とボアズが言うと、彼女は答えた


「わたしはルツ、あなたのはしためです。


どうかあなたの衣の裾をはしための上に広げてください。


あなたはわたしの購い手です」


ルツ 3:8-9(フランシスコ会訳)



人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、 ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。


神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。


それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。
‭‭ローマの信徒への手紙‬ ‭3:23-25‬



モアブ人であり、異教徒であり、極めて貧しいルツが購い手であるボアズに"買い戻される"エピソード。


"贖い"は何らかの罪を犯した人間を代価を払い買い戻すことを、漢字もヘブライ語も意味する。



何らかの壊れた状態。


罪の支配下にある。あるいは貧しさの、あるいは死の、あるいは病の…それらの元にあるものが代価により買い戻され、あるべき状態に帰る。


これを意味する。



衣の裾を広げて覆うこと(ルツ 3:9)はエゼキエル書16:8によれば結婚の契約を意味する。


贖い手との婚姻。ここにはキリスト者が抱く信仰。神と人間の関係のイメージとの類似がある。

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