サムエル記上 5章
主の御手はアシュドドの人々の上に重くのしかかり、災害をもたらした。
主はアシュドドとその周辺の人々を打って、はれ物を生じさせられた。
アシュドドの人々はこれを見て、言い合った。
「イスラエルの神の箱を我々のうちにとどめて置いてはならない。
この神の手は我々と我々の神ダゴンの上に災難をもたらす。」
サムエル記上 5:6-7
「もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。
エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。
しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。
あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。
わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』と。」
主がそのとおり行われたので、あぶの大群がファラオの王宮や家臣の家に入り、エジプトの全土に及んだ。
国はあぶのゆえに荒れ果てた。
出エジプト記 8:17-20
前章で、軍事的勝利のために契約の箱を使おうとしたイスラエル人たちは逆に敗北したが
本章で唯一の神に打ち勝ったと奢ったペリシテ人たちがトロフィーとして契約の箱を自分たちの神殿に晒そうとしたところ逆に神の手により激しい疫病を送られる。
サムエル記上の4-6章において主人公のサムエルは登場せず、いわば契約の箱が主人公のエピソードが語られるがテーマ自体は共通している。
大祭司の家系であるエリ家の没落の預言が成就するとの神のことばを告げたサムエルは元々は神殿に捧げられたいわば養子であったのにも関わらず、ベツレヘムでダビデに油を注ぐ栄光を得ることになる。
サムエルの誕生を喜ぶ母ハンナの祈りの中にそれらのストーリーはある意味示されてもいる。
「勇士の弓は折られるが よろめく者は力を帯びる。
食べ飽きている者はパンのために雇われ
飢えている者は再び飢えることがない。
子のない女は七人の子を産み
多くの子をもつ女は衰える。
主は命を絶ち、また命を与え
陰府に下し、また引き上げてくださる。
主は貧しくし、また富ませ
低くし、また高めてくださる。
弱い者を塵の中から立ち上がらせ
貧しい者を芥の中から高く上げ
高貴な者と共に座に着かせ
栄光の座を嗣業としてお与えになる。」
サムエル記上 2:4-8
:こうしてペリシテ軍は戦い、イスラエル軍は打ち負かされて、それぞれの天幕に逃げ帰った。打撃は非常に大きく、イスラエルの歩兵三万人が倒れた。 神の箱は奪われ、エリの二人の息子ホフニとピネハスは死んだ。
サムエル記上 4:10-11
:ペリシテ人は神の箱を奪い、エベン・エゼルからアシュドドへ運んだ。 ペリシテ人は神の箱を取り、ダゴンの神殿に運び入れ、ダゴンのそばに置いた。
サムエル記上 5:1-2
:箱が移されて来ると、主の御手がその町に甚だしい恐慌を引き起こした。町の住民は、小さい者から大きい者までも打たれ、はれ物が彼らの間に広がった。
サムエル記上 5:9
:「わたしはエリに告げ知らせた。
息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。
わたしはエリの家について誓った。
エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」
サムエル記上 3:13-14
:サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。
その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。サムエルは立ってラマに帰った。
サムエル記上 16:13
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