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浜辺の散歩道

彼是、20年ほど前に東京に一時期住んでいた。
人々の流れ、
渦のような人の流れ、
まるで生き物のようであった。

縁あって、佐渡島に住み、
新潟港から両津港への越佐海峡を渡る日々。
フェリーの後部デッキに立ちながら、
潮風を感じながら、
後ろへと漂う白い渦を眺めていた。

今こうして、
新潟の浜辺から佐渡島を眺めている。
やわらかく漂う光、
磯のかおり、
砂浜を散歩している女性。

いつの時代も、
どこに住んでいても、
永遠に繋がっている「何か」があるように感じている。

五傳木浩樹

上記は、個展開催中の五傳木さんからのメッセージです。東京在住時の20年前の作品と、近年の作品と並べて展示していますと、作家さんの20年間の軌跡を想像してしまいます。「あなたは20年前何をしていましたか」と問われると答えに窮しますが、アーティストの方々は、ご自分の軌跡を形として見る事が羨ましくあり、リスペクトいたします。五傳木浩樹個展は、母の日の2021年5月9日㈰16時まで開催しております(禁:作品の転写・模写)