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花の奇跡/奇跡の名は

テーマは「花」と「ひっくり返すこと」。
二週間の会期、一週目を終えて二週目に全ての展示作品の天地を逆にしました。
一週目は「花の奇跡」として、二週目は「奇跡の名は」として会期をスタートさせています。

事前のDMの配布や告知などは「花の奇跡」のみとしていて、テーマも「花」のみとしていました。
理由はひっくり返すことを前提に作品を観てほしくなかったからです。
これが来週ひっくり返るんか~という気持ちでの観覧でなく、作品一点一点を純粋に観覧してほしかったからこそ、「奇跡の名は」の公開はギリギリまでしていませんでした。
「奇跡の名は」では作品を全てひっくり返したのですが、一週目にもお越しいただいた方へは天地を逆さにすることで作品の見え方が変わることを味わっていただければ、二週目にしかお越しいただけなかった方へは純粋に作品を楽しんでいただければと考えていました。
天地をどちらにしてもその作品を楽しめることには変わりはないと思っています。

実は「花の奇跡」から仄めかしはしていて、DMに敢えて読み仮名をつけていたりだとか、装飾に使用している花が花瓶などから「ひっくり返って」いたりだとか。
その時には気が付けないけど、「奇跡の名は」になってからなるほどと思えるものにしています。

スポットライトも一週ごとにほんのり変えています。
天地が逆さになると見え方も変わりますし、どこに焦点を当てるかも変わってくるなと見ていて感じました。

ひっくり返した瞬間のわくわく感と驚きはおそらくその場に居合わせた人のみ分かることかなと思いますが、とても感動しました。
ひっくり返しても作品が成り立つことだけでなく、見え方の違いに感嘆しかありませんでした。
どちらの向きでも成り立つというような構図を生み出すのはとても難しかっただろうと思うので、出展作家様には頭が上がりません。

この展示が新しい発見や可能性を感じるきっかけになれればなと思っています。

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