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キャプションの作り方

*展示におけるキャプション(キャプションボード)
作品名や価格といった作品情報を掲載したもの

*掲載する情報
作家名(誰が描いたものなのか)
作品名
価格(非売の場合は非売表記があることが好ましい)
使用画材
作品サイズ
制作年

*キャプションを作成する時のサイズ
大きさに決まりはありませんが、作品と並べて同等のものや作品より大きいものは望ましくありません。
あくまでも作品がメインとなるように作成します。

*用意するもの
・カッターナイフ
・定規
・カッターマット
・貼りパネル(スチレンボード/ピタパネ/ハレパネ/のりパネ)
・作品情報が記載された紙(手書きのものでも可)
※ギャラリーではトリムマーク(トンボ)をつけ、作品情報を打ち込んだコピー用紙を使用しています。
トリムマーク(トンボ)は印刷物を作成する際に、仕上がりサイズに断裁するための位置の見当合わせをするもので、天地・左右の中央と四隅などに付ける目印です。

ギャラリーではのりつきのものを使用しています。
パネルは白以外にも黒など色付きのものもあります。

また、厚さも1mm〜25mmと幅広くあります。(もっと厚みのあるものもあるかもしれません。)
薄い方が切りやすいですが、厚い方が耐久性はあります。
ギャラリーでは3mmを使用しています。

*作り方
印刷したコピー用紙をパネルに貼ります。
この時に空気が入らないよう注意します。

切ります。
トリムマーク(トンボ)を用意している時はトリムマークの内側から切り、全て切り落としてしまわないように注意します。
一度で無理に切ろうとせず、1回目は表面をなぞるように、2回目は1回目になぞった線に食い込ませるように切ります。

何度も切っているとカッターナイフに粘着が付着し切りにくくなっていきます。
粘着が付着したまま、刃こぼれを起こしたまま切ると側面がボコボコになります。
こまめに刃を折る、替え刃をするようにします。

情報に間違いがないか確認します。
漢字や価格は間違いが起こりやすいように思います。

側面を斜め45度に切り落とします。
定規を当てて同じ角度で刃を引くときれいに切れます。

斜めに切ることで正面から見た時に美しく見えます。
斜め切りが難しい場合は真っ直ぐ落としているものでも問題ありません。

壁に貼る時にはひっつきむしを使用しています。
使用する紙によってはひっつきむしの油分が残ったり、一部取れなくなることがあります。

*キャプションをパネルで作る意図
コピー用紙、クラフト紙、画用紙、写真印刷用光沢紙、メッセージカードなど薄い紙を使用した場合、ひっつきむしをつけた部分が浮き出る、よれることや、壁から剥がす時に紙が破れる可能性があります。

*最後に
作品の下に薄い紙が貼ってあったり、殴り書きのような文字で綴られていると、どれだけ作品がよくても少し残念な感じがしませんか?
また、作品が購入された時には購入者の手元へ一緒に届くものです。
その事を念頭に入れてもらいたいなと思います。

展示をする時、キャプションを作成する時にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

※写真は、企画展「海中プラネタリウム」出展作家様の糖分様/にび様/星宙みか様/豆豆工房様のキャプションを使用させていただきました。

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