見出し画像

滲み

テーマは言葉にできない感情。
言語化できない感情や言いたいのに言えないものとかってありますよね。
それらが飲み込み切れずに溢れる様から滲みという展示名を付けました。

滲みというと水彩のじわりと広がる滲みでも展示のテーマとしては成り立つんですが、それだったら多分違う展示名を付けているような気がします。
何となくこの展示名がこのテーマにしっくりきたんです。

まっすぐみつめる瞳が語る感情、仕草から見える本当のこと、絡まって解けない何か、まとわりつく思念。
作品一点一点、目の前に立つとじわりと浸食されるような、どろりとのしかかるような「重み」が感じられます。
実際に目の前に作品があるときっと画面で見るよりもずっとずっと「重み」が感じられると思います。

感情の持ち方はそれぞれ、かなり幅広く言語化されているもののそれでも当て嵌まらない時なんて沢山あります。
今回は作品を目の前にありきたりな言葉で言語化することは烏滸がましいと感じました。(それでも作家紹介として言語化はしてしまうのですが)
感情という言葉では表しきれないテーマを持つ作品に対しては言葉を尽くせないと思う時は今までもありましたが、今回はそれがテーマの展示なのですから全ての作品に対して言語化することが勿体なく感じます。
実際に観て感じてもらえることが一番なのですから。

異なるアプローチの仕方ではありますが、秋に開催する「こころ天気模様」も感情をテーマにした展示となります。
是非そちらもお楽しみいただければなと思います。

「滲み」企画構想
※支援者様限定記事となります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?