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OpenAIの最新モデルが、謎のモデル「gpt2-chatbot」として登場か


「gpt2-chatbot」とは

最近OpenAIをはじめとする様々なLLMが性能を競う中、ベンチマークプラットフォーム「LMSYS Chatbot Arena」に突如出現した謎のチャットボットが話題になっている。それが「gpt2-chatbot」だ。

「gpt2-chatbot」の出力品質は、平均してGPT-4やClaude3 Opus等のハイエンドモデルと同等以上だという。

「gpt2-chatbot」は、OpenAIの次世代モデルなのか?

プロンプトインジェクションに課題を持つOpenAI特有の脆弱性を持ち、自身のことを「GPT-4ベース」や「ChatGPT」と呼ぶなど、OpenAIとの関連性を窺わせるような特徴が見られる。

さらに、OpenAIのCEOであるSam Altman氏は、「gpt2にはすごく思い入れがある」とツイートしたことでその可能性はさらに高まっている。

派手な演出を好みそうなOpenAIが今回の秘密作戦を決行した理由

派手な演出を好みそうなOpenAIが、今回のような秘密裏の行動に出た理由は以下だと考えられている。

  • バイアスがない状態で普通のベンチマークの返答を得るため

  • 他の競合組織からの大量の低評価を防ぐため

「gpt2-chatbot」と2019年に公開された「GPT-2」の違い

まずパッと見ると、「gpt」と「2」の間のハイフンが違いであることが分かる。
ここで二つの説がある。

  1. 「gpt1」を「GPT-4までの既存のモデル」と定義し、「gpt2」を次世代のモデルと定義している説

  2. 「gpt2」はOpenAIが開発したわけではなく、2019年に公開された「GPT-2」のアーキテクチャをベースに他社が開発した説

今のところは一つ目の説が有力なのではないだろうか。
というのもSam Altman氏のツイートで以下のような修正が行われていたためである。


Sam Altman氏がハイフンを削除して再度ツイートした様子
(上部が修正後、下部が修正前)

もしもGPT-2のアーキテクチャを活用して作られた場合には、「GPT-2」と表記する方が自然に思える。あえてハイフンを消す形で修正を加えていることを踏まえると、「gpt2」は「GPT-2」とは異なることを表しているのではないだろうか。

まとめ

現時点では確定的な情報に乏しいが、もし「gpt2-chatbot」が実際にOpenAIの最新モデルだとすれば、それはGPT-4.5(GPT-5ではない)の初期バージョンである可能性が高い。出力の品質は全般的に非常に優れており、GPT-4からさらに進化したようなモデルに感じられるためだ。

いずれにせよ、「gpt2-chatbot」の出現は、AIの世界に新たな波紋を投げかけている。この謎のモデルの真相解明と、OpenAIの次なる一手に注目が集まる。


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