私は探偵、『叙位万野 孝戯』だ。
私はしがない私立探偵の 叙位万野 孝戯 という者だ。
今日も今日とてこの町からは、
やっかいな事件の匂いがプンプンしてやがる。
毎日毎日物騒な事件が起きるのは本当にどうかと思うのだよ。
ここゴッサムシティじゃなかったよな???
もっと優しい世界になってくれよ。
だが平和になってしまったらなってしまったで、
私の食いぶちがなくなってしまうので困りものである。
あ~あ、私立探偵の辛いとこね、これ。
そんな事を考えていると、
ぐぎゅるるるーー。
ぎゅる。ぎゅるるるるるるるる。ぎびびびびびぃ。ぷいっ。ぷいっ。
がぎぎぎぎ。ごいっ、ごいっ、ごいっ。ぐるるるるるる。
きゅるん、きゅるるるん。ぬににににににににに。
ぷぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ。
私の大きな腹の音が探偵事務所内に鳴り響いた。
考えてみれば昨日の夜にひっぱりだこ飯を4壺食べて以来何も食べていなかった。
もう朝の6時になるのか、そりゃ腹も減るもんだってんだい。
そうだ。良い機会だから一流の探偵の朝食というものを見せてあげよう。
余りにもスタイリッシュすぎて腰を抜かすなよ?
見さらせや!!!!
これはセブンで売ってる中本のカップ麺の残り汁で作ったチーズ雑炊だ。
イチローが毎朝カレーを食しているように、
私も毎朝中本カップ麺残り汁チーズ雑炊を食している。
これにより私の日々のパフォーマンスは大幅に向上した。
なんかグーンって、グイーンって、バビょ~んって、ににょ~~んって
バイバイーーーンって感じに向上した。
なんか肌つやとか膝の軟骨も再生したし、
階段をめちゃくちゃ早く昇れるようになった。(当社比)
そんなロハスでスマートでスタイリッシュな食事をとっていると
事務所の扉を壊さんばかりの勢いで助手が現れた。
『先生!!おはようございます!!!新しい事件の依頼が来ましたよ!!!!!!!
それはそうともう朝ごはんは食べましたか!?朝ごはんを食べないと頭が働きませんよ!!
朝ごはんを食べないと朝じゃないと言っても過言じゃないんですからね!!!朝ごはんは朝に食べるから朝ごはんって言うんですよ知ってましたか!!!朝ごはんは大事ってためしてガッテンでも多分言ってましたよ!!!!
さぁ先生!!!朝ごはんを食べましょう!!!!!』
うるさっ。
単純に耳がキーーンってなったわ。
この騒がしい助手の名前はポリゴンZ、
一年前から私の事務所でうるさいながら熱心に働いてくれている。
『もう先生ったらすぐ人の名前間違えるんですから!!
私の名前は歩理権 通ですよ!!!』
2の方だったか。
あと脳内読めるんだ、、、
まあポリゴン2だし仕方ないか、、。
『あれっ?もしかしてこの匂いは、、、先生!!!!!!!
また中本カップ麺残り汁チーズ雑炊食べてますね!!!
毎朝そればっかり食べてたら体壊しますよ!!!!!!!』
「心配するな助手よ。
私は中本カップ麺残り汁チーズ雑炊を食べてから体が最高に調子が良いんだ。
体が壊れるどころか翼が6枚も生えて来たしな。」
『翼が6枚って先生、熾天使になっちゃったんですか?』
「なった」
何はともあれ新しい依頼が来たならやることはひとつだ。
「よし!それじゃあいつもの "あれ" 歌うか!」
『はい! "あれ" 歌いましょう!!』
前奏(テレレッテレッテレッテレー
《中~本!(チャラチャッチャ) 中~本!(チャラチャッチャ)
セブン限定の中~本!( ドドン)
中本のカップめ~~ん(falsetto)!!
チールドの混ぜ麺も!
おーいしいね!!!!!!!》
テッテン)
わっはっはっは!!!!!
プルルルルル(電話が鳴る音)
ガチャ(受話器を取る音)
『もしもし?えっ!本当ですか?!それは良かったです!
ではまた機会があれば宜しくお願いします!!!!!』
ガチャ(受話器を置く音)
「どうした?」
『先生!!事件が解決したそうです!!』
「そうか!それは良かった!!」
これにて一件落着!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「私に解決出来ない事件などないのだ!!!!!」
どんな事件も万事解決!!!
叙位万野孝戯にお任せあれ! !!!!
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