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獅子座と太陽

昨日はワタシの誕生日でもあり
リアルな太陽が獅子座の位置に入ったタイミングでもあり

獅子座と太陽について改めて考え耽っていたところ
それらに関するとても興味深い内容の話を聴いて

「なるほど!」と腑に落ちたので
ここで備忘録としてシェアしておこうと思います。

私たちが普段「星座占い」でみている星座は
太陽星座のことを指しています。

それもあってか、太陽星座というのは
「その人そのものやパーソナルを表す」
という理解が一般的になされているかと思います。

そもそも、ワタシはそのことに一番疑問に感じて
自分で占星術を学びながら、人さまを鑑定しながら
腑に落ちなかった考えでもあるのです。

その中で多くの方々の太陽星座に触れ
実際にお話しさせていただく中で

太陽星座とは「自覚できる自己欲求と無自覚の願望像」
だというところに一旦は落ち着いたのでした。

しかしながら、太陽星座以外にも
モダンな西洋占星術は腑に落ちない点が多々あり
そこから古典占星術を学び、インド占星術に行き着いたのです。

インド占星術での太陽星座の解釈は
そもそも「凶星」として捉えているため
ポジティブな側面として扱わないことを知りました。

最初はそのことにあまり理解ができなかったのですが
これも人さまのチャートを観つつ
話をさせていただくことによって腑に落ちていきました。

なぜ、太陽はポジティブな惑星ではなく
ネガティブな惑星としてみなすのか?

それは個人の太陽を捉えたときは「自我欲」であり
社会としての太陽を捉えたときは「権力の象徴」であるからです。

太陽は「父親」や「王」や「国家」を表すので
それはまさにトップであり、権力の表れでものあるのです。

そんな太陽を支配星にもつ獅子座の特徴として
よく一般的な星占いでいわれるような
「プライドが高く」「目立ちたがり」「偉ぶる」
ということでは決してないということ。

しかしながら、どうしても「リーダー」に選ばれるのは
獅子座を太陽に持つ人の運命でもあるのだと感じるのです。

なぜなら、生まれながらにして太陽を支配星にもつ獅子座は
トップとして君臨しなければならず

それは立場を変えて伝えるとすると
国の王、会社のトップ、コミュニティーの中心など

多くの人の上に立ち、束ね、彼らを養い、守るために
生きていくことが運命づけられているからなのです。

それゆえに、生まれながらにして
「多くの人に自分の持っているものを分け与える」
ということを当たり前として行うことがあり

また、多くの人をまとめ、養い、守るがゆえに
多くの人たちと同じ立場でつながるということは
非常に難しく、孤独な立場を強いられるということ。

生まれながらにして、獅子座に多くの天体
またはアセンダントに持つ人たちは

「人に多くのものを与える」運命と
「孤独」な運命とをデフォルトでプログラミングされてきた
そんな人たちではないかと思えます。

そう、それはワタシも含めてのこと。

そして、そもそも論になるのですが
占星術はパーソナルなことを紐解くものではなく
あくまでも事象、出来事を紐解く、予期するためのもの。

宇宙という大きな世界のエネルギーから影響を受けてはいますが
その大きなエネルギーを個人のチャートで当てはめることは
やはり限界があるなと感じています。

余談となりますが、では、なぜモダンな占星術において
「太陽星座」が中心となり、その人のパーソナルが
それで紐解けると謳い、ポジティブの象徴となったのか?

それは古代エジプト時代における「ラー信仰」から発生した
捻じ曲げられた解釈によるものだと感じています。

そもそも、古代において「太陽」という惑星は
ポジティブな側面もありながらも、ネガティブな側面を持つ。

インド占星術に至っては、そもそも凶星であるのは
「我欲と権力」の象徴であるからに違いないからです。

そのことを考えても、古代エジプト時代
ラー信仰以降の占星術が現代の占星術の礎になったのは
非常に興味深く、また本来のあるべき姿を消し去ったという
なんとも不思議な流れがあるのだなと感じています。


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