おばたのお兄さんと言う男
「おばたのお兄さん」
皆さんにとっておばたのお兄さんはどんな人ですか?
小栗旬さんのモノマネ芸人?
スポーツ万能のスポーツ芸人?
インスタのフォロワー77万人を誇るSNS芸人?
それぞれ色んな目線で見てると思うが、
今日は僕の視点で
「漢・おばたのお兄さん」
について書いていこうと思う。
その前に僕とおばたのお兄さんの関係を少し。
僕とおばたのお兄さんの関係は今から8年前。
NSCの時から始まった。
ある日芸歴一期上のおばたのお兄さんに「一緒に芸人野球やらない?」と誘って頂いた。
僕は右も左もわからない0年目の芸人だ。
テンションMAXで、
「はい!絶対やります!!」
と面白い返事をしようと言う気もなくただただ嬉しさだけで僕は返答した。
おばたのお兄さんがテレビに出てるから〜
有名だから〜
そうではない!!なぜなら
当時1年目のおばたさんは金髪のカツラとも出逢っておらず、首を全くかしげない男。
0年目の僕からは
「スポーツ万能新潟出身日体大芸人」
だったからだ。
それでも嬉しかったのを覚えている。1年目の時から後輩が悪い事をしたら指導して、良い事をした時は褒めてくれる実直な先輩だったからだ。
人として男として惹かれるものがあった。
そして、NSCを卒業してからおばたのお兄さんの推薦で伊集院光さんの芸人野球チームに入って、仕事でもプライベートでもおばたお兄さんに面倒を見てもらうようになった。
(7年前のおばたのお兄さん、僕、森川やるしかねぇさん)↓
だから僕はプライベートでおばたのお兄さんの事を「兄貴」と呼んでいる。決して変な意味の関係ではなく純粋に兄貴みたいな存在なのだ。
芸人で初めて誕生日プレゼントを買ってくれたのもおばたのお兄さんだ。
世に認知される前から毎年誕生日プレゼントを買って頂いてた。
飯もご馳走になり、風呂も連れてってもらい、季節が変わると服をもらう。季節変わりは服をもらうタイミングで感じてる。
兄貴というより親父なのかもしれない。
(初めて誕生日プレゼントを、買ってもらった時の写真)↓
(僕がドラマに出てる時に「俳優さんがみんなカッコいいんで足元だけでもカッコよくなりたいです」と言ったら高いサンダルを誕生日プレゼントで買ってもらった写真)↓
さて、僕とおばたのお兄さんの関係話はここまで。
ここからは冒頭に戻り、
近くで見続けてきた僕からの
芸人「おばたのお兄さん」を語ろうと思う。
花沢類の「まーきのっ」でブレイクし
それ以降はスポーツ芸人、アイドル芸人、フォロワー77万人のSNS芸人と幅広く活動している。
でも僕は思った
「兄貴はどんな芸人なんだろう?兄貴は何が面白いと思ってやってるんだろう?」
熱血スポーツ芸人とアイドル芸人なんて真逆だし、
SNSでは花沢類だけじゃなく、「ジブリ」「ディズニー」「ちびまる子」僕が大好きな「小学生コータ」や、流行りのドラマやバラエティのマネもしている。
普通は〇〇芸人とか〇〇のモノマネ芸人ってなったらそれを中心にSNSとか仕事をしていくのに
おばたのお兄さんさんは怪盗二十面相の様に変化していく。
僕の疑問はさらに深まる、
おばたのお兄さんの根本にあるお笑い魂ってなんなんだ!?
自分の何を見せたくてやってるんだ!?
まさかフォロワーを増やすためだけにやっているのか!?
全部ビジネスなのか!?
アホな人なのか!?いやアホな人なのは間違いない!
だって茶碗を持ちながら腕時計の時間見ようとして手を返した瞬間に茶碗のご飯を真下に落とした人なんだから!
そして先日、おばたのお兄さんの1日を見学させてもらい、思いの丈を全部ぶつけた。
「兄貴!兄貴が思う面白いってなんですか?兄貴は自分が面白くないと思ってもやるんですか?兄貴はビジネスの為にお笑いやってるんですか!?」
まさに僕は梨泰院クラスのスングォン状態だ。
おばたのお兄さんは真っ直ぐ僕の目を見ながら口を開けた
「俺は1人でも多くの人に楽しんでもらいたいだけなんだ!!!」
ジャンプ漫画の主人公の様に純粋な言葉だった。
ここぞとばかりに僕も聞く
「自分のおもしろさを証明したり認めてもらう為じゃないんですか!?」
おばたのお兄さん
「自分のおもしろさとかじゃなくて昔から1人でも多くの人に笑って欲しいって思ってる!だからジブリとかディズニーとか知ってる人多いから笑ってくれる人も多いかなと思ってやったんだ!あとは純粋に昔から好きでさっ!」
きれいな右ストレートでぶん殴られた気分だった。
言われてみればおばたのお兄さんの行動は確かにそうだ。
人に楽しんで欲しくてみんなの知ってるものをネタにして、
それを見て楽しんだ人がフォローして
みんなに楽しんで欲しくて流行りのドラマやバラエティのネタをして
また気づいたらフォロワーが増えて、
今や一つの動画で77万人が楽しんでいる。
そのネタが全て仕事に繋がっていく。
1つのネタも捨てる事なく。
そこでおばたのお兄さんはどんな芸人なのか?
の答えがでた。
おばたのお兄さんは
モノマネ芸人?スポーツ芸人?SNS芸人?
違った。
「人に楽しんでもらえる芸人」
だった。
そしておばたのお兄さん自身は
「人に楽しんでもらいたい人間」
だったのだ。
「楽しんでもらいたい」
これがおばたのお兄さんの『お笑い魂』だった。
または『お笑い信念』
言われてみれば野球に誘ってくれたのも、誕生日プレゼントも先輩としてってよりも僕の事を考えて楽しませてくれてたなぁ。って
名探偵コータロー、謎解き完了。
おばたのお兄さんは最後にこんな事も話してくれた。
「ありがとうって言葉が人を成長させてくれる」
「ありがとうの積み重ねだよ。」
確かにそうだ。自分の事を考えて自分が楽しくなる為の人生はありがとうが少ない。
そりゃ成長しねぇわ。
兄貴、ありがとうございます。
最後に冒頭で書いた僕の失礼を謝らせてください。
色んなジャンル、モノマネに挑戦するおばたのお兄さんは怪盗二十面相なんかじゃなかったです。
おばたのお兄さん、いや兄貴は
「令和のエンターテイナー」
でした。
長文見て頂きありがとうございました。
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