【VR】SOUL COVENANTをプレイしました

先日、Meta Quest3を購入したので、以前から気になっていたThirdverseのSOUL COVENANTをプレイしました。
初めてクリアしたVRゲームだったこともあり、一つ感想を書きたくなったのでここに残します。
一応ネタバレを含みますので、未プレイの方はご容赦ください。エンドコンテンツを除いたメインストーリークリアまでの感想となります。

ゲーム体験として

まずは単純にゲームとしての体験について感想を述べます。
個人的には以下の点で遊びやすかったです。

  • ストーリーテリングとゲームプレイの境目がわかりやすかった

  • 武器やスキルの選択肢が良い意味で狭く、VRコントローラという慣れないものの中でもプレイの仕方がすぐに理解できた

  • 全体のボリュームが抑えられていて、気持ちよくプレイを終えられた

特に最初と最後が嬉しかったポイントです。ストーリーを聞く場面と実際のプレイをする場面が独立していて、かつその開始時点をユーザが指定できるのが、ストレス少なかったです。最初はくどいなと思いましたが、VRゲームという観点では良かったと思います。
やはりVRゴーグルは長時間つけていられるものではないし、そもそもVR関係なく長時間受け身でストーリーを聞くことがしんどいお年頃なので。

難易度設定もほどほどで良かったです。ちゃんと順序よく遊んでいって、クリアできるというのはゲームにとって大事だと思います。絶対にレベリングしないと倒せないような敵もいなかったので。
全体のボリュームもほどよかったです。
VRのフルプライスゲームが初めてなので、相場がどれくらいなのかは知りませんが、敵の種類や武器の数、ゲームプレイの工夫の幅とマッチしたボリュームになっていたと思います。

ただ、ラスボスに関してはちょっとイラっとしました。
まず即死級の攻撃が多く、何回もリトライする必要があるのですが、リトライのたびに最終ストーリーのムービーが必ず流れるのが結構きつかったです。あれ飛ばせるんですかね?フロム脳すぎ?
あと敵のファンネル的なやつが謎の挙動をするかつ、ほとんど音もなく背後から襲ってくるので状況把握が難しかったです。バイオの村人は親切なんだと気付かされました。
スティックによる移動はもう少し早くても良かったのではと思います。フィールドが広いところだと、お散歩の時間が長く感じました。

武器などのコンテンツ

SOUL COVENANTにおける武器はストーリーにも直結する重要な存在なので、特に力が入っているように感じました。
背骨を中心とした武器の形状はどれもかっこよかったです。
ちゃんとキャラクターごとに武器の形状が明確に違って、キャラへの愛着を武器にも見出せるようになっていました。

武器の強さが上位互換的に強くなっていくのが個人的には惜しかったです。どんな武器でも最終局面に行けるような性能であって欲しかった。やっぱり好きなキャラの死を背負いたいじゃないですか。
でも死を重ねて強くなるというのがSOUL COVENANTのコンセプトなので、あくまで個人的な感想に留まります。

ストーリー

お話は伝わりやすい形になっていたと思います。
なぜ世界がこのような形になってしまったのか、主人公はその中で何を期待されているのか。また、話の中核としても、人(人工知能含む)は繋がりによって強くなり、繋がりによって脆くもなるというテーマも感じとりました。
ただ、この手のお話に馴染みがない人には共感しづらいものだったんじゃないかとも思いました。ゲームで言えばNier Automataや、映画で言えばLEON(ちょっと違う?)などのように、まず初めになんでもない幸せな日々があって、それを失うことに対してキャラクターたちがどう振る舞うのか?というストーリー構成が馴染んでいたら必要十分な説明があったのでわかりました。馴染みがない人にとっては、キャラクターたちが最初から死を意識しすぎていて、幸せだった日の思い出が口頭で語られるか、EVEによる説明の中に混ざっているかだったので、共感値がそこまで上がらないんじゃないかと思いました。個人的に結構ギリギリなラインを攻めているなと感じたので、引っかかった感じです。
説明口調で語られるストーリーの中で少しだけ明確な回想シーンやせめて笑顔の写真などのビジュアルがあれば良かったのかな?難しいですね。 

まあでもPVなどでターゲットは明確化されていたので、これはお節介ですね。

総評

文句のように感じたかもしれませんが、僕としては非常に満足できるゲームでした。最初に遊んだVRゲームがSOUL COVENANTでよかったと思います。
すごく遊びやすいので、VR機器を購入したらぜひ遊んでみてくださいね。

最後に、VRという市場でこういったテーマを選んでゲームを作り、届けてくれた全ての人に感謝を。


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