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ベーゼンドルファーを“友”とする時期

私の母はベーゼンドルファーという世界3代名器と言われるピアノの販売をしていました。とても高価な品物なので購入するときは皆さん悩まれます。そんな時に母はこのように言ってました。
「人生が変わるわよ」と。

ウサンくさい占い師のような発言!と当時ちょっと笑ってました。
でもベーゼンドルファーの魅力でもあり、魔力?でもあるのですが、すばらしい人との出会いができるのは間違いないのかもしれません。


まず、私の経験から言うと、、、。
ピアニストは他の楽器の方と違って、自分の楽器を持って演奏会に出向くことができません。なので、良いピアノがあるところをよく知っていらして、良い演奏者の方が弾きにきてくださることがあります。そしてその音を聞いたお客様は皆さん忘れられない演奏会として感動し、音楽をより愛して帰っていきます。


また、ベーゼンドルファーはオーストリアの国宝とも言えるピアノブランドなのでウィーンで音楽と携わると必ずベーゼンドルファーのピアノに出逢います。そのため、ウィーンに在住していたり、音楽とご縁のあった方はベーゼンドルファーのピアノにとても愛があり、機会があれば集まってお話しが盛り上がります。
そのコアな繋がりが同じ文化の共通言語を持った楽しい仲間を増やしていくのです。

ベーゼンドルファーは皆さんご存知に通り、高価格であり、「夢のピアノ」と思われる方が多くいます。
でも自分のものにしてからの時間を考えたら、出来るだけ若い時に「友」にした方が一緒にいる時間が長いでしょ。それにお互いに気心知れるのには時間がかかる子(ピアノ)でもあります。そこがまた可愛くもあり難い所かもしれませんが。


これはもしかしたらベーゼンドルファーだけではないかもしれません。高価なもの、自分にとって人生をかけて共にしたいものにはこういう力が備わっているのかも。

ということで、もし今悩んでいる方がいたら、言いたいです!
「人生が変わるわよ」って(笑)。

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