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財務・不動産の側面から”まちづくり”を支援する渡邊孝章氏【LDLメンバー・インタビュー】

私の所属しているLocally Driven LAbs(通称;LDL)というコミュニティ内にて行われているバディ制。今回、私とバディを組んでいただく合同会社アーバンギーグス代表 渡邊孝章さんにインタビューをしました。

※LDLとは、『まちづくり幻想』『地方創生大全』などの著者 木下斉 氏が主催するオンラインコミュニティです。

「まちづくり」×「財務」 見逃されがちな必須事項から地方創生を支えるコンサルタント

本来、まちづくりでも経営でも「財務」は切っても切り離せないもののはず。それなの「まちづくり」という名目がつくと当たり前のように切り離して考えられているように感じませんか?私自身も地方で商売をしながらまちづくり団体に所属していましたが、その光景をよく見ていました。「自分会社でも同じことやるの?」なんて疑問が湧き起こってくることもしばしば。。。

今回ご紹介する渡邊さんは、コンサルタントという立場からその課題に取り組んでおられます。

具体的には、金融・不動産アセットマネジメントの知識を活かして地域市民にスポットを当てた合同会社アーバンギーグスを軸に、各地域で財務支援や公共施設再生支援や古民家再生に携わっており、広島県福山市鞆の浦(とものうら)にある合同会社鞆まちづくり会社では自ら代表になってます。

外野から意見するだけではなく、自身がメインプレイヤーとなり取り組んでいく。このような部分に渡邊さんの人間性を感じずにはいられませんでした。

ギャップから見えてくる渡邊孝章さんの人間的魅力

インタビューするにあたって渡邊さんの情報を事前リサーチするわけですが、自分とのあまりの違いにどのような話になるか期待と不安が入り混じった心境だったのは正直なところです。代表を務める鞆まちづくり会社に略歴があるので引用しておきます。

1998年
日本大学理工学部交通土木工学科 進学
ゼミでは伊東孝氏に師事。港湾土木遺産研究のため大学3年の夏に初めて訪鞆、鞆での住民主体のまちづくりに感動する。
その時の出会いがもととなり、2004年東京大学大学院都市工学専攻修士課程に進学。
西村幸夫氏、北沢猛氏に師事し、より実践的なまちづくり活動(鞆学校など)の運営立案に関わる。

2004年
株式会社UG都市建築 入社
都市プランナーとして大崎駅西口中地区の法定再開発、虎ノ門パストラル再開発等都市開発コンペチームなど参画、その他にも地方中核都市中心市街地活性化・地域活性化スキームづくりにも関わるなど、より事業構想の部分において、まちづくりを探求するが、都市プランナーとしての事業構想力の限界を感じ、投資ファンドの世界へ。

2008年
森ビルインベストメントマネジメント株式会社 入社
公募リート運用会社にて、公募増資及び第三者割当増資による物件取得(アーク森ビル及び六本木ヒルズ森タワー)及び相互売買、J-REIT物件の期中運営、配当マネジメント、投資家向けIRなどを対応。リーマン・ショック後の荒れるマーケットと対峙しながら、不動産投資市場の前線で投資スキルの研鑽に励む。

2012年
株式会社玄海キャピタルマネジメント 入社
投資スキームに関する広範なスキル獲得、投資家との直接的なコミュニケーションを行うべく、福岡発祥の私募ファンドに入社し、SPCスキームに基づく都心大型オフィスビルの取得及び期中運営、収支向上施策の立案及び実行を現場で七転八倒しつつ実現する。京都の超高級リゾートホテル開発計画の開発AMとして、プロジェクトファイナンスを実行させるとともに、工事の期中管理を担当する。

鞆まちづくり会社Webサイトより引用

私といえば、20歳の時に父が鬼籍に入り事業継承。どうにかこうにか経営してきましたが、2020年のコロナショックを機に廃業。現在は船上コックとしてのんんべんらりらりと暮らしているわけです。本当に真逆すぎて、フルえてきます(笑)

しかし、実際話し始めてみると自身の背景を率先して話してくれながらも、船乗りという今後の人生になんの関係もないだろう職種にも興味を持ってヒアリングしてくれました。早口で流暢に喋るところはイメージ通りだな(笑)という感想もあったけど、想像していたより何倍も人間味の感じられる方でした。

ほかにも、九州パンケーキで有名な「株式会社一平ホールディングス」の監査役の仕事は、何も意図せず親切心から事業相談に乗っていたことがきっかけでご縁がつながったというエピソードや、前述した鞆まちづくり会社には学生時代から関わっているという話からも渡邊さんの人柄を感じ取ることができました。話の節々に「ご縁」という言葉が出てきていたのも印象的でしたね。

インタビューを終えて

僕の知る限り、まちづくりの携わる地元地域の人たちのほとんどが、中小企業にも満たない規模の法人や個人事業主。そのような人々は往々にして会計管理や中長期的な事業計画が苦手と感じています。そのような状況において、渡邊さんのような人は本当に貴重な存在ではないのか。話した時間は1時間程度でしたが、強くそう感じました。

LDL内においても、彼のような立ち位置の方は希少ではないでしょうか。ご本人からもLDL内外含めて今後チャレンジしてみたいプロジェクトが幾つかあることもお聞きしたので、今後どのような活動をされていくのか私も興味津々です。
そして、私自身も自分だからできることを考えていこう。そう考えさせてくれることができた貴重な時間でした。

Locally Driven LAbs(LDL)アソシエイト

地域、社会、幅広い分野に関心があり、能動的に活動している方々が民間、行政、議員、という枠組みを超えて幅広く交流し学び合っています。
また、活動レイヤーをもうひと段階深めたパートナーではSlack内で自身のプロジェクトページを立ち上げ、より具体的な活動をしつつ木下所長やメンバーからのフィードバックが受けられます。

ご興味のある方は是非覗いてみてください。





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