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[対談こぼれ話]幻調乱歩2 椎名へきる×工藤晴香

こんにちは。アメツチ安藤です、

唐突に始めてみました。
公演のたびにメディア掲載やパンフレットのために対談をするのですが、大体時間を超えて話しすぎてしまう性分のため、掲載する際には大幅に削る必要があります。
で、場所なく去っていく会話も多くて勿体無いなと思ってました。
大体はどこにも掲載できないフランクすぎる会話に大半が削られてしまうのですが、中にはいやーこれいい話なのになあと泣く泣く削っているものもあります。

そんな対談の没ネタの行き先としてたまにnoteに書いておけばいいのでは、ということで初めてみますこのシリーズ。

第一回は正確に言いますとお世話になっているウェブメディアのspiceさんに掲載されています。
元々パンフ対談用に録ったもののうち一部をメディアに掲載してもらったものです。文字起こしから記事化までアメツチでやっていますので取り扱うのは問題ないはず、ということで第一回のネタにさせてもらいます。

へきるさんくどはるさん共に前作の「幻燈の獏」から出演されていたので、かなりノリよく喋っていただきました。こちらの本文?は「幻調乱歩2 自決スル幼魚永久機関」パンフレットに記載されています。そちらもよろしければぜひ。

椎名へきる×工藤晴香×安藤匠郎(アメツチ)(SPICE 2023.9.23掲載)

■今作は人間関係がわかりやすくまとめられている
椎名
:椎名へきるです。縣ミドリ役を務めさせていただきます。よろしくお願いします。
工藤:シャオリン役の工藤晴香です。よろしくお願いします。
安藤:よろしくお願いします! お二人は前作からの続投組なんですけども、前回との違いはどんなところがあると感じましたか?
椎名:まず最初に、前作(幻燈の獏)の時はたくさんキャラクターが出てきて、割と1人2役もあり……あと、言ってるセリフの内容の中に、江戸川乱歩ファンにはわかるけども、江戸川乱歩ファンじゃない人には何がなんだか……っていうキーワードがものすごく多かったと思うんですよね。
でも今回は人物に関して結構分からない人はちょっと判断がつきづらいところがものすごく整理されていて。今回は江戸川乱歩を知らない方たちでもものすごく人物像がはっきり分かる作られ方をされてたので、 すごくすごくしっかりまとめてこられたな、っていう印象でした。
安藤:確かに今回は……難産でした(笑)。
椎名:ふふふふっ。でもものすごくわかりやすかったです。もう乱歩を知らない方でも全然わかるだろうって思います。
安藤:前作も見てない人も来てくださるだろうから、そこのハードルもありますし……。というか、去年の時点で今作の台本読んでたらきっと演技変わりますよね?
工藤:そうなんですよ! 当時この台本とかシャオリンの設定知りたかったって思いましたもん! むしろ!
椎名:ですよね!!
工藤:「えっ、あ、そういうことだったの?!」っていう。そういう設定とかを踏まえて幻燈の獏をやりたかったなっていうのはあります。これを知っていたら当時の演技から全然変わるんだが! っていう(笑)。

■前作と雰囲気の違う今作

安藤:今作に期待することはありますか?
椎名:前回は私(ミドリ)の愛する甘粕正彦も突如として亡くなってるので、 この先この人どうするんだろうっていう最大の疑問から入ったんですけれども。
そこからどうやって展開していくのかなというイメージだったので、ミドリがどんなどんな復讐に走るのかというワクワク感は感じていました。
工藤:そうですよね!! 私は続編のお話をいただいた時に、シャオリンは今まで演じたことのない役柄だったので、すごく嬉しかったですし、探偵というか、 そういう大冒険ができるんだなってすごい楽しみで、嬉しかったですね。神田さんとシャオリンのコンビもすごい好きだったので、私は前回の「幻燈の獏」で、あ、またそういう、コンビ芸っていうのはあれですけど、 そういう面白いやり取りとかがあるのかなって思いきや……っていう。あれれれれれ、どういうこと。っていう ね、そこもまたぜひ、観劇に来てくださるみんなとワクワクを共有できればいいなと思っております。