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【全文無料】シティリーグ S2 ベスト4 麻痺ループ型 パルキアフリーザー裏工作

はじめに

 シティリーグS1の申し込みを忘れてしまい出場できなかったため、今回が自身のポケカ人生で初めてのシティリーグでした。ある程度大きな大会に出ることが初めてだったので、かなり緊張しましたが、期待以上の結果を残すことができたので良かったです。対戦相手の方々も非常に優しく接してくださり、とても感謝しています。特に、予選4回戦で対戦させていただいた方は僕がトナメに残ったことを知ると、エネルギー補充にとウィダーを下さりました。ありえないくらいイケメンでした。ありがとうございます。今回はターン数のかかるデッキを握っていたため、初戦の1,2回戦では相手に投了させてしまう展開になってしまい、申し訳なかったです。もっと早く回せるように練習しておくべきだったというのが、今回の反省点ですね。

デッキのコンセプト

 環境で猛威を振るっていたルギアVSTARの対策として、イベルタルによるエネルギー破壊フリーザーなどによるマヒを考えていました。先に考えていたのはイベルタルを軸にしたメタモンコントロールなのですが、ロストバレットの対策がウォッシュ水ビッグパラソルのついたコオリッポ単の状況を作り出すことしか思い付かず流石にハードルが高く、肝心のルギアVSTARデッキネオラントVの2枚採用が一般的になってきてしまったため、没になりました。そこで、マヒによってルギアVSTARを対策することに決め、フリーザーインテレオン(クイックシューター)によってマヒループを決めるということをコンセプトにデッキを作成することにしました。簡単に説明すると、フリーザーワザ「ワイルドフリーズ」によって相手のバトルポケモンマヒかつHPが僅かに残っている状況を作り出し、次のターンのクイックシューターきぜつさせ、新たにバトル場に出てきたポケモンをマヒにすることで、相手に何もさせずにサイドを取り続けるというものです。

デッキの変遷

ガラルマタドガス+かがやくリザードン

初期案は以下になります。
デッキコード:NN9iLL-TE4HwX-n9gLLg

初期案 ガラルマタドガス+かがやくリザードン

【ポケモン】(20枚)
インテレオン(裏工作) 1枚
インテレオン(クイックシューター) 2枚
ジメレオン 3枚
メッソン 4枚
ガラルマタドガス 2枚
ドガース 2枚
フリーザー 2枚
コオリッポ 1枚
かがやくリザードン 1枚
カビゴン(くいだめ) 1枚
マナフィ 1枚

【グッズ】(20枚)
バトルVIPパス 1枚
レベルボール 2枚
クイックボール 3枚
しんかのおこう 2枚
ヒスイのヘビーボール 1枚
たっぷりバケツ 1枚
エネルギー転送 2枚
回収ネット 3枚
ふしぎなあめ 1枚
ロストスイーパー 1枚
普通の釣竿 1枚
こだわりベルト 1枚
緊急ゼリー 1枚

【サポート】(9枚)
カイ 2枚
マリィ 1枚
ツツジ 1枚
クララ 1枚
キバナ 2枚
ボスの指令 2枚

【スタジアム】(2枚)
頂への雪道 1枚
トレーニングコート 1枚

【エネルギー】(9枚)
ツインエネルギー 1枚
基本水エネルギー 4枚
基本炎エネルギー 2枚
基本悪エネルギー 2枚

 この時は、フリーザーで対策することのできないロストバレットへの対抗札としてガラルマタドガスを採用していました。ガラルマタドガスルギアVSTARへの対策にもなっています。(ガラルマタドガスがバトル場にいる場合、アッセンブルスターを使用するためにはボスの指令を引かなければいけなくなります。)また、先攻2ターン目でのムーランドVへの対抗札としてかがやくリザードン+ツインエネルギーを採用していました。ムーランドVがサイドを2枚取ってくることを前提に考えているため、かがやくリザードンキバナを使用し、ツインエネルギーを手貼りすることでムーランドVを倒すことができます。かがやくリザードンポケモンV全般に刺さると考えていたため、このカード以外に火力の出るカードは採用していませんでした。また、ウォッシュ水エネルギーを採用していないデッキレシピであるため、コオリッポロストバレットに対しては使用せず、専らレジギガスデッキの対策札という役割でした。

 このデッキを使っている中で最も計算外だったのは、ガラルマタドガスインテレオン(クイックシューター)ではロストバレットの対策として不十分だったことです。ガラルマタドガスどくのダメージが40であるため、ロストバレット側がポケモンを入れ替えたり、回収ネットを使ったりすることで時間稼ぎをすれば、こちらはなかなかサイドを取ることができませんでした。また、後手1でドガースワザ「かくせい」を使用できる確率は決して高くなく、仮に成功したとしても相手があなぬけのヒモを握っていると一瞬でロック状態を解除されてしまいます。ガラルマタドガスドガースのどちらも2枚のみの採用であったため、サイド落ちしてしまうと辛かったのも大きな要因だったと思います。

 また、手札干渉にもすこぶる弱かったです。カビゴンくいだめをした後にマリィを打たれると高確率で動きが止まってしまっていた気がします。この時は先2ムーランドVを後手2で飛ばすことを重視していたため、かがやくリザードンツインエネルギーを固定して考え、ツインエネルギーが浮いてしまうことをどのように解消するかを躍起になって考えていた気がします。ガラルマタドガスだけではロストバレットに勝てないのなら、カビゴン(どっすんグースカ)でも採用しようかなと思っていたのを覚えています。

空を飛ぶピカチュウVMAX+かがやくリザードン

 ガラルマタドガスではロストバレットの対策として不十分だったため、次に考えたのは空を飛ぶピカチュウVMAXでした。初期案でレジギガスへの対策として採用していたコオリッポはだいぶ浮いてしまっている印象がありましたが、空を飛ぶピカチュウVMAXに切り替えることで自然と抜けることができました。また、ツインエネルギーダブルターボエネルギーに変更したのですが、このデッキのかがやくリザードンの採用理由は相手のポケモンVSTARをワンパンすることではなかったため、さほど問題にはなりませんでした。ダブルターボエネルギーであってもムーランドVを突破することが可能ですしね。

 ロストバレットの対策として空を飛ぶピカチュウVMAXはかなり信用していた1枚だったのですが、ロストバレット側に自由にプレイさせてしまうと、いつかあなぬけのヒモボスの指令を手札に揃えられてしまい、空を飛ぶピカチュウVMAXが突破されてしまうことが分かりました。

 空を飛ぶピカチュウVMAXのみだと雷エネルギーの採用が微妙だったこともあり、ロストバレットへの追加の対策札としてクワガノンVネオラントVクロバットVメロンなどを思い切って追加してみたのですが、その過程で段々と方針が迷子になってしまいました。

 最終的にはライコウVドラピオンVガラルサンダーV空の封印石まで採用しようとしていた気がします。個人的にガラルサンダーV空の封印石の組み合わせにはロマンを感じていて、アルジュラとの対戦において空の封印石のついたガラルサンダーVアルセウスVSTARを倒すことで、対戦中に相手しなければいけないジュラルドンVMAXが1体のみになります。

 とはいえ、空を飛ぶピカチュウVMAXクワガノンVライコウVドラピオンVガラルサンダーVネオラントVクロバットV森の封印石空の封印石メロンなどを採用してしまうと、フリーザーの枠はなくなりもはや別物のデッキになってしまいます。上記のカードでデッキを組むのなら、裏工作のラインはインテレオン(裏工作) 1枚ジメレオン 2枚メッソン 2枚みたいな感じにして、かがやく枠はかがやくゲッコウガにしないとどうしようもないと思います。

本番で使用したデッキ

 結局シティリーグ前日までに上手くデッキをまとめることができきず、一般的なパルキアVSTARかがやくゲッコウガ型に切り替えることにしました。パルキアはそれまで自分では使ったことがないカードで、かなり思い切った決断だったのですが、結果的には、25分という時間制限の中で戦わなければいけないことも鑑みると、良い判断だった気がします。以下、シティリーグ本番で使用したデッキレシピです。それぞれの採用カードに説明を書き加えています。

デッキコード:J8DxJ8-fSnvwB-4x8ccx

本番使用デッキ

ポケモン(19枚)

パルキアVSTAR 2枚
 
このデッキのメインコンセプトがフリーザー寄りであるため、パルキアVSTARは中盤以降にのみ使うことも多く、そこまで枚数が必要ではありません。特に、相手に先攻を握られている状況で、ベンチにパルキアVを置くと次のターンにボスの指令で取られてしまう未来が見えている場合なんかは、パルキアVを置くのを1ターン我慢してフリーザーで相手のバトルポケモンをマヒにするタイミングに合わせて置くこともあります。パルキアVSTARがサイド落ちしてしまうと救出することができないため厳しいこともありますが、ふつうのつりざおルリナを採用していることもありパルキアVSTARの3枚目が必要だなと感じたことはなかったので、この枚数に落ち着きました。

パルキアV 2枚
 パルキアVをベンチに置く場合は2体同時に用意したいことが非常に多いため、2枚は必要だと感じています。ただパルキアVSTARと同様、3枚必要だと感じることはほとんどなく、パルキアVに関してはヒスイのヘビーボールでの救出が可能であるため、この枚数で間に合っていると思います。

ドラピオンV 1枚
 このカードを採用すると1ターン早く殴り始めることができるので、ミュウVMAXに対する勝率をこれ1枚で大きく上げることができます。ドラピオンVが殴るターンにベンチにパルキアVを置いておくことで、安全にパルキアVSTARを育てることが可能になるのも大きいです。このデッキにはロストスイーパートレーニングコートが採用されているので、ミュウVMAX側が頂への雪道を貼ってきたとしても比較的簡単に対応できるのも良いところです。

インテレオン(裏工作) 1枚
 めちゃくちゃ2枚にしたいところなのですが、インテレオン(クイックシューター)を2枚採用しなければならない都合上、インテレオン(裏工作)を2枚にしてしまうと進化ラインのバランスがあまりにも悪くなってしまうので1枚に抑えています。サイド落ちするとデッキの周りが格段に落ちてしまうので、サイド落ちで一番最初に確認するカードです。今回のシティリーグでは運良く一度もサイド落ちしなかったため、サイド落ちした際の苦痛を味わうことがありませんでしたが、あまりにも辛いのならば2枚採用にするのもありかもしれません。ロストバレットとの対戦では、そこそこHPの高い非ルールアタッカーとしても運用することができます。

インテレオン(クイックシューター) 2枚
 1枚採用だとルギアVSTARとの対戦においてサイド落ちしてしまった場合にコンセプトが崩壊してしまうため、2枚採用にしてあります。2枚目は腐ってしまうのかといえばそんなこともなく、シティリーグでは実際にインテレオン(クイックシューター)を2体盤面に並べて勝利した試合もありました。また、ルギアVSTARとの対戦でも2枚必要になることがあります。最近はヒート炎エネルギーの採用が主流になってきていましたが、かがやくリザードンフリーザーワザ「ワイルドフリーズ」を耐えた次のターンでヒート炎エネルギーがつくと、残りHPが40になってしまいます。つまり、マヒループを続けるためには、あなぬけのヒモボスの指令で相手のバトルポケモンを入れ替えさせない限り、1ターンでクイックシューターが2回必要になってしまうのです。回収ネットインテレオン(クイックシューター)を使いまわしてもいいのですが、ルギアVSTARとの対戦における回収ネットフリーザーのHPをリセットするという重大な役割があるため、そこまで雑に切ることはしづらいです。以上のようなことも踏まえると、インテレオン(クイックシューター)の枚数は2枚でもいいのかなと感じています。

ジメレオン 3枚
 ふしぎなあめ
を採用しているため、3枚で良いと考えました。4枚採用するほどの枠はありませんでした。

メッソン 4枚
 
普通に4枚です。

フリーザー 2枚
 フリーザーは3枚あった方が戦いやすいのですが、対戦相手によっては腐ってしまうカードなので、ふつうのつりざおルリナを採用することで枚数を絞ることにしました。

かがやくゲッコウガ 1枚
 序盤の安定感を大きく支えてくれますし、マリィへの耐性にもなります。また、スターポータルによってアタッカーになることもできます。

マナフィ 1枚
 
普通に1枚です。

グッズ(23枚)

バトルVIPパス 2枚
 2枚くらいならそこまで腐りませんし、後攻1ターン目のカイVIPパスがないということも基本的にはなくなります。序盤の展開は大切なので、2枚にしています。

レベルボール 2枚
 ジメレオンにもメッソンにもなる便利なカードです。クイックボールしんかのおこうは3枚で十分なので、ボール系の枚数を厚くしたいのならば、バトルVIPパスレベルボールを増やして最序盤の動きをより安定させることになると思います。

クイックボール 3枚
 カイを3枚採用していることもあり、クイックボールは試合中に必要となる枚数が3枚以下だったので、フル投入はしませんでした。クイックボールの4枚目よりはバトルVIPパスの3枚目の方が優先順位は高いと思います。

しんかのおこう 3枚
 しんかのおこうに関してもクイックボールと同様、必要な枚数が3枚以下でした。しんかのおこうの4枚目よりは、初手の安定感を上げてくれるレベルボールの3枚目の方が優先されると思います。

ヒスイのヘビーボール 1枚
 たねポケモンの枚数を絞った構築になっているので、サイドからの救出が可能なこのカードは必須な1枚です。

たっぷりバケツ 3枚
 たっぷりバケツを2枚にしてしまうとサイド落ちが非常に厳しくなってしまいますし、このデッキにはふつうのつりざおが入っていることもあり、たっぷりバケツを3枚全て使用することもよくあるので、この枚数になっています。

回収ネット 3枚
 インテレオン(裏工作)フリーザーかがやくゲッコウガを使い回すのに非常に便利なカードです。インテレオン(裏工作)は1枚しか採用していませんし、ルギアVSTARとの対戦ではフリーザーを使い回す必要があるため4枚採用したいところではありますが、枠の都合上で3枚になっています。

あなぬけのヒモ 1枚
 パルキアを入れ替える手段であり、場合によっては疑似的なボスの指令になります。ミュウデッキメロエッタで殴ってきた時に使用することで相手のバトルポケモンをポケモンVに入れ替えることができたり、アルセウスジュラルドンデッキアルセウスVスタートしてきた時に使用すればバトルポケモンをジュラルドンVにしたりできます。特にルギアVSTARデッキとの対戦においては、相手がルギアVで殴ってきた時に使用するとフリーザーで縛りやすいポケモンに入れ替えさせられることが多いです。この動きはサポート権をボスの指令に回しづらい序盤で非常に強力です。

ふしぎなアメ 1枚
 このデッキではインテレオン(クイックシューター)を盤面に用意する場合であっても、メッソンジメレオンをベンチに用意しておくことが大切です。ふしぎなアメを採用せずジメレオンを3枚にしてしまうと、ジメレオンがサイド落ちした時に、メッソンジメレオンインテレオン(クイックシューター)の盤面を作ってもメッソンからジメレオンに進化することができなくなります。ジメレオンの4枚目を採用するよりかはふしぎなアメを採用する方が、動きの幅も広がるので1枚入れています。2ターン目でインテレオン(裏工作)で殴ることも可能になるので、便利なカードです。

ロストスイーパー 1枚
 カイから触れるスタジアムを割れるカードでもありますが、このカードの一番大きな役割はビッグパラソルを剥がすことです。相手のデッキにポケモンのどうぐがあまり採用されていないならスタジアムを剥がすのに使えばいいですし、バトルVIPパスをコストにすることで圧縮にもつながるので腐りづらく、このカードの1枚採用は正しかったと思います。

ふつうのつりざお 1枚
 サポート権を使用せずにトラッシュからポケモンとエネルギーを回収することができる便利なカードです。山札に戻したエネルギーはたっぷりバケツでそのまま回収できるので、相性がいいです。

こだわりベルト 1枚
 パルキアVSTARの打点を上げるのにももちろん使えますし、マヒループを補助するカードとしても使えます。ムーランドVルギアVSTARのHPはどちらも70の倍数であるため、こだわりベルトを使用せずにフリーザーによってマヒループするためには、クイックシューターを4回打たなければなりませんが、これは現実的ではありません。こだわりベルトのついたフリーザーで1回殴るだけでも、必要なクイックシューターの回数が2回になるため、かなり要求を下げることができます。

きんきゅうゼリー 1枚
 フリーザーのHPを回復するために必要なカードです。HPを回復するという意味では回収ネットでもできるのですが、序盤でフリーザーのHPを回復したい場合だと、エネルギーをトラッシュに送ってしまう回収ネットでは要求を満たせないことも多いです。そのため、きんきゅうゼリーは1枚は必要なカードだと感じています。逆に2枚も採用すると使わない対戦で腐ったり、事故の原因になったりしてしまうため、1枚が適正枚数だと思います。

サポート(9枚)

カイ 3枚
 始めはカイを2枚にしていたのですが、フリーザーでロックしているターンで使うことが多いため、足りなくなることが非常に多く3枚に増やしました。序盤の安定感にもつながるので3枚採用でよかったと思います。

マリィ 1枚
 主にロストバレットの対策として採用しています。他のデッキに対しても序盤に使用すれば刺さりうるカードです。かがやくゲッコウガを採用しているため、こちらが事故ることはある程度防ぐことができます。

ルリナ 1枚
 トラッシュからポケモンとエネルギーを好きなように回収できます。トラッシュからポケモンを回収できるカードは2枚採用したく、キバナボスの指令を使用する必要がないターンではふつうのつりざおよりも優先したいことが多かったため、ルリナも1枚採用しました。

キバナ 2枚
 このデッキでは序盤にパルキアVSTARを使用しないことも多いため、序盤でエネルギーを間に合わせるためにも必須なカードです。特に、ルギアVSTARとの対戦において後攻2ターン目でフリーザーで攻撃するために重宝します。トラッシュからエネルギーを回収できるカードでもあるため、非常に便利です。1枚にしてしまうとサイド落ちがどうしようもなく辛くなってしまうので、2枚は必要かなと感じています。

ボスの指令 2枚
 サイド落ちした時などは特に、3枚欲しいなと感じることが多いのですが、あなぬけのヒモが意外と優秀でボスの指令の代わりににもなるため、2枚に抑えてあります。

スタジアム(2枚)

頂への雪道 1枚
 環境にいる多くのデッキに対して非常に刺さりが良いため、1枚採用しています。ルギアVSTARに対して先攻をとれた場合、先攻2ターン目で貼ることで圧をかけることができます。また、アッセンブルスター後であっても、フリーザーで相手のバトルポケモンマヒにしながら頂への雪道を貼ることで、ネオラントVルミナスサインからとりつかいチェレンの気配りをサーチすることを妨げることが可能になります。このデッキにはインテレオン(クイックシューター)が2枚採用されていることで、バケッチャは格好の餌食になるので、相性も非常に良いです。ミュウVMAXに対しては言わずもがな強いカードですし、ロストバレットに対して序盤で頂への雪道を貼ることができれば、一方的な試合展開をすることも可能になります。最近カイリューV型ロストバレットが流行っていることもあり、ネオラントVに頼っていることも多いので、初ターンで置くことができれば、めっちゃ刺さります。事実、予選で当たったロストバレットにはそれで勝ちました。アルセウスVSTARエレキガノンなどにも刺さりますし、圧倒的に汎用性が高いです。また、このデッキには頂への雪道を剥がせるカードが2枚採用されているため、こちらがかくしふだスターポータルを使いたい際でも困ることはあまりないと思います。

トレーニングコート 1枚
 ルギアVSTARとの対戦では、回収ネットフリーザーを使いまわしながらマヒループを継続させていく必要があるため、トラッシュからエネルギーを回収する手段は必須になってきます。トレーニングコート以外にもふつうのつりざおルリナが採用されていますが、ふつうのつりざおたっぷりバケツも合わせて必要になってきますし、ルリナはサポート権を消費してしまうため、1枚で完結しているカードは実質的にこのカードのみです。1つポイントなのですが、ルギアVSTARとの
対戦においてトレーニングコートを貼るのは、相手に頂への雪道を剥がされた後の方が良いです。その方がトレーニングコートが剥がされにくくなるので。相手が頂への雪道でこちらの動きを妨げようとしてきた際の解決札にもなるため、非常に汎用性の高い1枚です。

エネルギー(7枚)

ウォッシュ水エネルギー 1枚
 ロストバレットコオリッポウォッシュ水エネルギーで対策していた名残です。コオリッポを使わなかった場合であっても、マナフィに貼っておくだけでロストマインからのベンチ狙撃という動きを防ぐことができると考えていました。ですが正直、ウォッシュ水を採用するくらいなら、基本水エネルギーを7枚にした方が良かったと思います。シティリーグ前日にパルキアVSTARを購入してデッキを作り始め、ほぼ徹夜状態で取り組んでいたため、最終的にデッキ提出が完了したのは当日の朝7時でした。コオリッポは直前まで採用を検討していたカードだったので、ウォッシュ水をデッキから外すところまでは頭が回っていませんでした。

基本水エネルギー 6枚
 ちょっと枚数が足りていなかったように感じます。ふつうのつりざおルリナトレーニングコートまで採用しているので大丈夫だと思っていたのですが、基本水エネルギーが1枚サイド落ちするだけで、かくしふだの使用を躊躇わないといけなかったり、トレーニングコートを大切に扱わなければならなかったりしました。このデッキではパルキアVSTARを場に出さずに戦いたい場面も多いため、エネルギーはある程度厚めに積まないといけなかったかもしれません。前述した通り、ウォッシュ水エネルギー基本水エネルギーの7枚目に回すべきだったと思っています。

不採用カード

ポケモン

コオリッポ
 ウォッシュ水エネルギーを併せて採用することで、ロストバレットレジギガスハピナスミルタンクルナソルへのメタカードとしての役割で運用することができます。しかし、打点が70であることが結構辛く、ウッウなどをワンパンするためにはクイックシューターで厚く補助することが必須になり、そこまで使い心地が良くなかったため、思い切って抜くことにしました。

カビゴン(くいだめ)
 一番最後まで採用を迷ったカードです。もちろん、ドローにつながるポケモンとしても強力なのですが、壁としての役割が非常に優秀です。ロストバレットが後攻1ターン目から手札干渉をしてくることなんてないので、後手1ウッウに対して非常に強力な立ち回りになります。ルギアVSTARに先攻を取られた場合も、後攻1ターン目でバトル場に置いておくことで、先2ムーランドVおかわりファングを通すためにはボスの指令を要求することができます。環境の中心にいる2デッキに対して有効に働くカードであるため、今でも採用して良かったのかなと思っています。

カビゴン(どっすんグースカ)
 かがやくリザードン
ツインエネルギーを採用していた時に、ロストバレットへの対策として使用していたカードです。ツインエネルギーがないとアタッカーとして動かすことは難しかったです。

ミュウ
 マリィツツジのケアとして活躍しうるカードですが、デッキの枠、ベンチの枠がともにカツカツだったため、今回は採用しませんでした。ミュウを入れるのならばふうせんも必要になってくると思います。

グッズ

ハイパーボール
 エネルギーをトラッシュに落とすことでスターポータルを使いやすくするカードではありますが、このデッキでは序盤からスターポータルで攻めていくことはそこまでないため、コストの重いハイパーボールは要らないと考えました。

やまびこホーン
 このデッキだとパルキアVSTARで殴りにいかないことも多いため、今回は不採用にしました。最近のアルセウスジュラルドンふつうのつりざおロストシティやまびこケアをしていることも多いですし、アルセウスジュラルドンフリーザーでも対策になっていると考えました。

クロススイッチャー
 シンプルに枠が足りませんでした。仮にクロススイッチャーを採用するのならば、クロススイッチャーが2枚、ボスの指令が1枚の形になると思います。

サポート

メロン
 このデッキにおいてはキバナの方が圧倒的に優先度が高いため、メロンは採用していません。

ツツジ
 マリィツツジのどちらもを採用する枠がなかったというのが大きいです。また、このデッキはルギアVSTAR神殿ツツジで対策しているわけではなく、フリーザーマヒループしてゆっくり戦っていくため、ツツジが有効に働く場面がそこまでありませんでした。また、ロストバレットに対しては終盤のツツジよりも序盤のマリィの方が効果的だと考えていたこともあり、マリィを優先しました。

スタジアム

シンオウ神殿
 このデッキはルギアVSTARフリーザーで対策しているため、シンオウ神殿はコンセプトと合わなかったです。

マッチアップ

予選1回戦 VS ミュウVMAX(先攻 4-2 ⭕️)

 先攻2ターン目で相手のポケモンVドラピオン取ったのに対し、相手はフュージョンエネルギーが2枚サイドに落ちていたこともあり、後攻2ターン目はタブレットを2枚割いたメロエッタメロディアスエコー200ダメージが飛んできて、ドラピオンVがギリギリ耐える展開に。先攻3ターン目ではあなぬけのヒモを打ち、裏のポケモンVを倒しました。後攻3ターン目でツツジを打ちながらミュウVMAXでのメロディアスエコードラピオンVが落ちます。ここからの記憶が曖昧で、先攻4ターン目でサイドを取りきれなかったのですが、時間もそこまで残っていなかったこともあり後攻4ターン目でお相手の投了だった気がします。かなり有利に進められていたのですが、マリィツツジのケアをかなり意識してプレイングしていたため、時間を使い過ぎてしまいました。もっとサクッとプレイして制限時間内にゲームを終わらせられるようにするべきでした。

予選2回戦 VS ルギアVSTAR(先攻 ? ⭕️)

 全然覚えてないです。相手のデッキにはとりつかいチェレンの気配りのどちらも採用されていたそうなのですが、チェレンの気配りが運良くサイドに行っていたため、一回しかマヒを解除されませんでした。お相手のベンチが空いていなく、ムーランドVを出されなかったのも大きかったです。制限時間が迫ってきてしまっていたのですが、マリィの返しに回収ネット+トレーニングコートの動きをしながらルギアVSTARダメカンを270乗せていた状況で、マヒによるロック状態が続いていたため、お相手の投了によってゲームは終わりました。やっぱり時間が厳しかったです。

予選3回戦 VS アルセウスジュラルドン(後攻 0-6 ❌)

 この時はアルセウスジュラルドンとの戦い方が全くイメージできておらず、終始意味不明なプレイングをしていた気がします。途中、ウォッシュ水のついたインテレオンジュラルドンVMAXに突撃してしまい、その時点でほぼ諦めていました。ちょっとアタフタし過ぎていましたね。

予選4回戦 VS アルセウスジュラルドン(先攻 5-3 ⭕️)

 3回戦でアルセウスジュラルドンと対戦した後、どのように戦うかをイメージしていたので、その直後にもう一度当たることができたのはラッキーでした。先攻2ターン目で相手のバトルポケモンがアルセウスV、ベンチポケモンがジュラルドンVであったため、あなぬけのヒモを打ち、頂への雪道を貼ることで相手の動きを乱すことができました。後攻2ターン目でスタジアムを貼り替えられ、マスタード いちげきのかたジュラルドンVMAXが2体着地しました。その後、あなぬけのヒモからアルセウスVSTARトリニティノヴァを使用し、ベンチにいる2体のジュラルドンVMAXにエネルギー加速をしてきたのですが、先攻3ターン目でエネルギーが1枚だけついたジュラルドンVMAXボスの指令で呼びパルキアVSTARで殴ることで、あなぬけのヒモを使わせていたこともあり、後攻3ターン目では相手はポケモンを入れ替えることができずに攻撃されませんでした。そのため、先攻4ターン目で順当にジュラルドンVMAXを倒し、サイドを3枚取ることができました。お相手はこちらのフリーザーの枚数は1枚のみだと思っていたそうで、後攻4ターン目ではロストシティを貼りながらボスの指令でこちらのベンチにいたフリーザーアルセウスVSTARで倒す動きをしてきました。その後はパルキアVSTARアルセウスVSTARが殴り合う展開になり、アルセウスVSTARを倒した返しでビッグパラソルのついたジュラルドンVMAXがこちらのパルキアVSTARを倒してきたのですが、ビッグパラソルロストスイーパーで剥がしてフリーザーで攻撃したところで相手の投了になりました。序盤にあなぬけのヒモを使わせていたこともあり、マヒを解除する手段がなくなってしまったそうです。ビッグパラソルの採用が1枚のみだったことも幸いでした。

予選5回戦 VS ロストバレット(先攻 6-2? ⭕️)

 お相手のデッキはライコウVアメイジングライコウアメイジングザシアンザマゼンタをアタッカーにしたデッキでした。相手のスタートがかがやくゲッコウガであり、初手に頂への雪道があったため、先攻1ターン目でかくしふだなども駆使して頑張ってデッキを回し、パルキアVに手貼りをして頂への雪道を貼って番を返すと、相手の動きが止まったのでそのまま押し切るような展開になりました。相手のデッキにはネオラントVが採用されていたのですが、スタジアムがトレーニングコート1枚のみであり、ロストスイーパーも採用されていなかったため、こちらの頂への雪道を割ることができず、クイックボールキュワワーを持ってきていました。お相手は後攻1ターン目でアクロマの実験を打てず、1体のキュワワー回収ネットと入れ替え札で使いまわしていたため、かなり辛そうな状況でした。先攻2ターン目は順調にサイドを取り進め、後攻2ターン目のあなぬけのヒモおとぼけスピットパルキアVで受けることができました。先攻3ターン目ではあなぬけのヒモで無傷のパルキアVSTARかがやくゲッコウガを取りました。しかし、後攻3ターン目でキバナからライコウVにそのパルキアVSTARをワンパンされてしまい、少し雲行きが怪しくなりますが、先攻4ターン目でトラッシュからパルキアラインを回収してベンチに展開しながら、ライコウVパルキアVSTARで倒します。後攻4ターン目でボスの指令でベンチのパルキアVを呼ばれたものの、お相手は殴ることができず。こちらは自分の頂への雪道を剥がして殴り、そのままサイドを取り続けて勝ち。

トナメ1回戦 VS アルセウス裏工作(後攻6-4 ⭕️)

 こちらは手札が事故っており、先攻1ターン目では対して動くことができませんでした。お相手はカイからアルセウスVを用意してきました。こちらは先攻2ターン目でもパルキアVに触れず、大した動きをすることができませんでした。しかしながら相手もメロンアルセウスVにエネルギーを加速して、バトル場のかがやくサーナイトダブルターボエネルギーを貼って番を返してきました。後から知ったことなのですが、回収ネットを入れ忘れていたそうです。(それでトナメまで上がれるのが凄い。)こちらは頂への雪道がサイドに落ちていたため、先攻3ターン目でパルキアVを出してもボスの指令から取られてしまうと考え、もう1ターン我慢することにしました。後攻3ターン目でバトル場のマナフィが倒されます。先攻4ターン目にフリーザーアルセウスVSTARを殴りながらパルキアVを2体ベンチに用意することで、後攻4ターン目はチェレンの気配りを使わせてフリーザーを倒させ、先攻5ターン目でどちらもパルキアVSTARに進化することができました。この時、スタジアムはエイチ湖で相手のベンチにはかがやくサーナイトがいたのでこちらの攻撃は「-40」される状況でした。しかし、お互いにフル展開していたため、ボスの指令でベンチのアルセウスVを倒すことに成功します。後攻5ターン目でパルキアVSTARアルセウスVSTARに殴られます。このアルセウスVSTARにはVガードエネルギーがついていたため、こちらの攻撃は「-70」されます。先攻6ターン目ではそれを嫌ってあなぬけのヒモマナフィを倒したのですが、これはミスだった気がしています。普通に殴った方が多分良かったです。後攻6ターン目では相手がスタジアムを頂への雪道に貼り替えたため、先攻7ターン目ではインテレオン(クイックシューター)に進化してアルセウスVSTARダメカンを乗せ、こだわりベルトのついたパルキアVSTARアルセウスVSTARを殴ることで、アルセウスVSTARに240ダメージを与えることができました。後攻7ターン目でそのパルキアVSTARが倒されますが、先攻8ターン目でふしぎなあめインテレオン(クイックシューター)をもう1体用意してアルセウスVSTARを倒し、ボスの指令を使用して勝ちました。この試合はお相手のデッキに回収ネットが採用されていなかったから勝ったようなもので、普通に負け試合でした。ボール系の枚数は削ってデッキを組んでしまっているため、このようなことがあっても仕方がないことではあると思います。

トナメ2回戦 VS ミュウVMAX(先攻6-2 ⭕️)

 こちら先攻でパルキアVスタート、お相手はゲノセクトVスタート。初手が犯罪級の強さで、頂への雪道を貼りながらパルキアVをベンチにも置き、手札も万全の態勢で番を返しました。相手は後攻1ターン目で森の封印石からマリィを打ってきたものの、頂への雪道を剥がせずあまり展開することができずに番が帰ってきました。先攻2ターン目では順当にゲノセクトVを倒します。後攻2ターン目ではダブルターボエネルギーミュウVMAXテクノバスターを打ってきました。先攻3ターン目ではあなぬけのヒモからミュウVを倒しました。後攻3ターン目でパルキアVSTARが倒されましたが、先攻4ターン目でボスの指令ゲノセクトVを倒して勝ちました。なんとドラピオンVを1回も見せることなく勝ってしまいました。流石に相手が可哀想でした。

トナメ3回戦 VS ルギアVSTAR(後攻 3-4 ❌)

 こちらが後攻なのにパルキアVスタートしてしまい、結構マズい状況でした。お相手は先攻1ターン目で場にルギアVが2体用意された状況で番を返してきました。こちらは初手にたっぷりバケツカイがあったので、たっぷりバケツからサイド落ちの確認をすることに。ここであなぬけのヒモが落ちていることを確認し、このターンではパルキアVをバトル場から退かすことができないことが確定しました。そのため、かくしふだの後にカイで持ってくるカードがバトルVIPパスになりました。しかしながら、お相手の手札もあまり芳しくなかったようで、先攻2ターン目はルギアVかぜよみで番が帰ってきました。そこで後攻2ターン目では頂への雪道を貼りながらあくうのうねりルギアVに140ダメージを当てました。先攻3ターン目ではバケッチャ頂への雪道を剥がされ、ルミナスサインから展開されました。そのままルギアVSTARに進化され、パワフル無色エネルギーがつき、パルキアVSTARが突破されます。後攻3ターン目ではクイックシューターでバトル場のルギアVSTARにダメカンを20乗せ、こだわりベルトのついたフリーザーで殴ることでルギアVSTARダメカンが260乗った状況を作りました。しかし、先攻4ターン目でチェレンの気配りルギアVSTARを回収され、無傷のルギアVで攻撃されます。後攻4ターン目ではエネルギーの2枚ついたフリーザーを用意することに失敗し、バケッチャクイックシューターダメカンを20乗せるのみに。先攻5ターン目でもう1枚サイドを取られてしまいます。後攻5ターン目ではクイックシューターバケッチャダメカンを乗せつつ、ようやくボスの指令から裏のネオラントVフリーザーで殴ることができました。相手はマヒを解除する手段がもうなく、そのままパスしてきます。後攻6ターン目でクイックシューターをバトル場のネオラントVに乗せてフリーザーで攻撃することでネオラントVのダメージを160にします。また、このターンに緊急ゼリーフリーザーのHPを回復しました。後攻7ターン目はクイックシューターネオラントVきぜつさせ、ボスの指令アーケオスフリーザーで殴ります。後攻8ターン目でクイックシューターバケッチャをとり、フリーザーでもう一度アーケオスを殴って番を返し、ここで制限時間になりました。ここが今大会の最大のミスだったのですが、なぜか後攻札が相手の所に置いてありました。その時は違和感を覚えはしたのですが、特に注意することができずにサイド差で試合は終わってしまい、のちに後攻であったことに気づきました。対戦相手やジャッジの方も全く気づいてなかったため仕方なくはありますが、サイドからあなぬけのヒモを回収していたはずなので、もう一度番が帰ってきたらクイックシューターアーケオスを倒しながらあなぬけのヒモを打つことで、もう1体のアーケオスをベンチから呼んで勝っていたはずなだけに、悔しいところです。皆さんはこんなことはしないようにしましょう。

終わりに

 パルキアラインを2枚にしたり、シンオウ神殿を採用していなかったりとオリジナルなデッキが組めたので、結構満足しています。レギュレーション変更のためこのデッキはもう使えなくなりますが、新レギュレーションでも面白いデッキを作っていきたいです。また、今回の記事は投げ銭式にさせていただきました。プレイマットすら持っていない貧乏プレイヤーなので、お気持ちをいただけると泣いて喜びます。

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