足マメ
小学校3年生から高校まで剣道をやっていました。
なぜ剣道に至ったのかというと、まず小学校3年生のとき、学校のサッカークラブと、剣道をほぼ同時にはじめました。
しかし、どちらにも大した才能がないことは、一年ほどでわかってしまったので、気持ち的にはどちらも辞めてしまいたかったのですが、練習道具に多くお金がかかっていた剣道だけを残しました。
その次の年にJリーグがスタートします。あのとき、サッカーを選んでいたら、もっと違う人生が待ってたんだろうなということは容易に想像ができます。
『人生をやり直せるならいつからやり直したいか?』
ここです。即答です。
中学校進み、ソフトテニス部に入部しますが、
『サーブが上から打てない』
という理由で退部し、新たな技術を身につける勇気もなくて、半端な気持ちで剣道部に改めて入部しました。
高校に進学し、
「もう、帰宅部でもいいかな?」
と思ったのですが、なんとなく剣道部に見学だけ行ってみたら、2年生がいなくて、体操服の1年生が5人位で市内を振っていて、3年生の先輩に、
「経験者!?」
と聞かれたので、
「あ、はい。」
と答えると、
「よかった!これで俺らが引退してもなんとかなるわ!」
と言われて、なし崩し的に入部することとなり、そのまま続けたといった感じです。
自らの意思を全く感じませんね笑
そんなやつなので、練習もバレないようにサボりながら、それなりにやっていました。
剣道の練習をしていると、足の裏に水ぶくれがよく出来て、それが潰れて固くなっていくんです。
『足マメ』
と呼んでいました。たぶんですけど、裸足の足の裏と体育館の床は、水と油、猿と犬、白ごはんと夏みかん、くらい相性が悪いのだと思います。
摩擦で火傷するんですね。それが水ぶくれになっていくというメカニズム。
潰れたてのときは、テーピングでカバーするんですが、練習中に剥がれていって、傷むき出しになってめちゃくちゃ痛くなるか、万が一剥がれなかったとしても、練習後、剥がす時に皮膚がくっついてきて、とんでもない痛みが待っているので、どちらにせよ地獄。
潰れては固くなり、またそれが潰れて固くなり、気がついたら皺がゼロになって、ツルツルのカチカチになるんです。
僕が剣道で得たものは、礼儀作法と足マメだと断言できます。
「おい!何の8年間やってん!」
歳を取るにつれて、その足マメさえ小さくなってきています。
なんでなんでしょうね。
たまにフローリングで足の裏を擦ったりします。
あのときはあんなに嫌だったものが、それがなくなりそうになると、焦ってジタバタする。そんなことばっかりを繰り返してる気がします。
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