結婚式の司会
今日は、結婚式の司会のお仕事でした。
新郎新婦は、アキナ山名さんと宇都宮まきさんではありません。今井らいぱちと一般女性でもありません。そして、お2組とも、本当におめでとうございます。
2日連続、かなり薄めの丸刈りの芸人さんが結婚を発表する世界って、めちゃくちゃ平和ですね。ずっとこの世界が良いです。
友達の結婚式というわけではなく、よしもとからお話をいただいた、オフィシャルの『仕事』として、司会をさせていただきました。
もちろん、学天即で行かせていただいたのですが、学天即の普段の仕事は『漫才』で、たまに『司会』の仕事があったとしても、それは、お笑いライブや、ちょっとしたイベントの『MC』であって、結婚式の司会は、完全に守備範囲外です。
今まで、参列者として参加したことはもちろんありますが、司会は、今のマネージャーの結婚式以来、2回目。
マネージャーの結婚式の時は、新郎がマネージャーなのはもちろん、ご新婦も知ってる方だったので、結婚式の司会としては、完全に『素人童貞』のような状態です。
数日前に、新郎新婦にご挨拶と、打ち合わせをさせていただきました。
このコロナ禍で、本当は1月に予定していた式が、延期延期で7月になってしまったということ。しかも、新婦様はご懐妊されていて、予定日まで2ヶ月の状態なので、本当にこれがラストチャンスだということ。
さまざまなお話を聞かせていただき、
『これは、絶対に中途半端な司会はできない。』
と、気持ちを引き締めました。
そして、今日。朝起きた時から、自分のコンディションを確認。トイレに行き、シャワーを浴び、髪の毛をセットして、気付いた。
『あかん!めっちゃくちゃ緊張してる!わかる!めっちゃ緊張してる時の感じやもん!なんかリキんでるもん!これはヤバい!』
とりあえず、衣装を着て、家を出る。それがすでに間違いだった。
外、長袖、めっちゃくちゃ暑い。会場に着いた時点で汗だく。
司会控室に通されて、そこで気づいた。
『オフィシャルの司会として呼ばれてるねんから、控室あるに決まってるやん!じゃあ、ここで着替えたらええに決まってるやん!ちょっと考えたらわかるやん!俺、思考が止まるくらい緊張してるやん!』
そのままリハーサルへ。台本噛み噛み。スタッフさんが伝えてくる、セリフのキッカケが全然入ってこない。不安なままリハーサルを終え、控室に戻った。
『あかん。これはヤバい。100%ミスる。どうしよ。』
目の前では、私服で来て、余裕な感じで着替えている相方がいる。そのタイミングで僕は、あることに気がついた。
『あれ?こいつ、リハーサルでマイクだけ持って、一言も発してなかったぞ?台本も俺のセリフばっかりで、一言だけ『よじょう「カメラをお持ちの方は、どうぞ前の方へ」』やったぞ!よし!コイツを使おう!』
そう思った僕は、本番で相方に『祝電』を読んでくれと提案した。案の定、相方が急に緊張しだした。相方は、決まったセリフを読むのが苦手だ。というか、喋るのが苦手だ。滑舌が終わっているからだ。。ん?なぜ芸人なのだろう?
しかし、この作戦は功を奏した。
他人の緊張を見ていると、なぜだか自分の緊張が解れていく感覚。
本番。いよいよ、相方の祝電のパート。
よじょう「、、、お二人のこれからのご多幸を願っております。カブシキガイサシャ、、株式会社○○代表取締役△△。」
噛んだー!!!「サシャ」が出たよー!!!今、チョコレート関係ないよー!!!
これを聞いた瞬間、僕の緊張がゼロになったことを確信した。
そこから先、決して良い司会が出来たとは思わないが、
『学天即奥田が結婚式の司会をしたらこうなる』
という仕事はできたような気がする。
新郎新婦の素晴らしい門出に、こんな未熟者が立ち合わせていただいたこと、本当に感謝致します。
こんな素晴らしいお仕事をくれた、吉本興業に感謝致します。
そして、狙い通り噛んでくれた相方、ありがとう。漫才で噛んだら怒るけどね。
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