告白はストレートな方がいい!?

ある日のことです。

別天つ神(ことあまつかみ)と神世七代(かみよのななよ)の会議が行われ、リーダーの天之御中主神(アメノミナカノヌシノカミ)が伊邪那岐神(イザナキノカミ)と伊邪那美神(イザナミノカミ)に命じられます。

「地上見てみ?まだ水に浮かぶ脂みたいで、海月(くらげ)が漂っているみたいになってるから、地上を固めて、整えてきて。」

伊邪那岐と伊邪那美が「それどうやってやんの???」という顔をされていると、「これこれ。これ使ったらいいから。」と、美しい玉で飾られた神聖な『天の沼矛(あめのぬぼこ)』を伊邪那岐神と伊邪那美神に授けました。

神聖な矛を受け取った二柱の神は、さっそく天と地を結ぶ天の浮橋(あめのうきはし)という架け橋の上に立たれます。そして脂のようにどろどろと漂っている地上に矛を下ろし、海水を「こおろこおろ」とかき鳴らし、地上をかき混ぜられました。すると塩が固まって島ができたのです。ねるねるねるねみたいですね。

こうやってできたのが淤能碁呂島(おのごろじま)です。『オノコロ島』と呼ばれたりもします。おのずから「こおろこおろ」と固まったので、こういう名前になったといわれています。残念ながら、ねるねるねるね島ではありませんでした。ねるねるねるねは1986年発売なので、まだ存在していなかったと思われます。

二柱の神はこの島を拠点に国造りを開始されます。島に降り立った二柱の神は、まず天之御柱(あめのみはしら)をお立てになります。これは天上界の高天原(たかまのはら)の神々と心を通じ合わせるためのものです。いわばアンテナです。それを中心として広い御殿をお立てになりました。

一息ついたところで、伊邪那岐神は、自分の下半身に何かがぶら下がっていることに気づきます。そして伊邪那美神の目をじっと見つめて、こう聞かれます。

「君の体って、どうなってるの?」

伊邪那美神は、さぞびっくりされたことでしょう。

(え!下ネタ!?けど表情はめっちゃ真剣やん!これマジかボケかどっち!)

伊邪那美神は迷った結果、素直に答えられました。

「私の体はすでに出来上がってます。けど、一箇所だけくぼんでいるところがあります。」

伊邪那岐神もびっくりされました。

(くぼんでるってどういう意味!?見たことないからわからん。。あかん!ゴチャゴチャ考えててもしかたない!言っちゃおう!)

伊邪那岐神がずばりおっしゃいます。

「僕の体も出来上がっているんだけど、一箇所だけ余計な出っ張りがあるんです。僕の余計な出っ張りで、君のくぼみを刺し塞ぎたいんだけど、どうだろう?」

ド直球でいかれました。さすがに引いた様子の伊邪那美神に、

「いや、、その、、そうすることで子(国)を生めたらなって、、」

最初は戸惑った伊邪那美神でしたが、素直で不器用な伊邪那岐神のお姿に好感を抱かれたのでしょう。

「そういうことなら、、はい。」

と、伊邪那岐神の申し出に同意されました。

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自分で書きながら、高3の春を思い出してしまいました。ここから伊邪那岐神と伊邪那岐神の恋はどうなるのでしょう!?

次回、まぐわいの儀式


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