公金チューチュー

杉田水脈議員がアイヌ差別問題解決に関わる団体のことを「公金チューチュー」と揶揄して問題になってますが、

そんなに問題発言なんでしょうか?

被差別部落問題解決のために投じられた税金の総額は、現段階で分かっているだけで約15兆円です。

それでも解決できなくて利権の温床になっている。

小西邦彦による「飛鳥会事件」や「ポルシェ中川事件」、浅田満の「ハンナン事件」、入札不正で摘発された「大阪府同和建設協会談合事件」、134億円の公金が闇に消えた「芦原病院」事件、丸尾勇の「八尾市入札妨害恐喝事件」、覚せい剤等で逮捕者が続出した「京都市環境局不祥事事件」、26億円が闇に消えた高知の「モード・アバンセ事件」、土地転売で17億円を不正に儲けた「北九州土地転がし事件」などなど、これいがいにも枚挙に暇がありません。


杉田水脈議員も当然これらの事例は知った上で発言したのだと思います。

杉田水脈発言がけしからんと言うならアイヌ問題に関してもアイヌ差別問題解決に関わる団体じしんが、使われた税金総額明示して、どこにどのように使ったのか明らかにした上で不正が無いなら堂々と杉田水脈議員を批判すべきだと思います。

実際、いくつかのアイヌ関連の協会で不祥事が相当数報告されていますよね。


多くは使途不明金や私物化、告発されたケースもあったはずですが、規模と比較して異常に多いように思えます。もしかしたら基本的に監査システムが機能していない、もしくはシステム自体がないような状況なのかもしれません。


そうだとしたら不正が横行するのもあたりまえ。

真面目に活動している人たちにとっては酷く迷惑な話なんでしょう。現役の協会理事の方々からの告発もありますから、すべて「確実な証拠がない」というのは無理筋でしょう。

 そもそもの話、アイヌ民族であるかどうかの認定基準が甘すぎるということがあって、「アイヌではない誰か」が入り込みやすい実態があるようです。そういうことをやる人はもちろん何らかの目的があるはずで、公金チュ-チューの舞台になりかねないのは間違いないことだと思います。


蛇足ですが、「公金チューチュー」なる言葉が有名になったのはColabo問題ですが、

今回の事件はこれと構造が同じですよね。


特定の個人(市井の人であったり国会議員)が特定の組織や団体の「会計処理が怪しい」と考え批判を開始します。

あくまで批判対象は特定の組織や団体、或いは組織を統括する個人です。


ところが批判された組織/団体は「女性に対する誹謗中傷だ!」或いは「人種差別だ!」、「民族差別だ!」、「マイノリティ差別だ!」、「人権侵害だ!」などと反論します。

元々の論点は「流れ込んだ公金がどのように使われたのか明確でない」であったはずが、いつの間にか「差別問題」や「人権問題」にすり替えられてしまう。


こういう団体ってそれほど大きな組織でなく、その割に流れ込む公金は大きく(一千万円単位)、会計処理が煩雑になることは予測できます。

だからといって国民の血税の使いみちの問題ならば、疑いを明確にする義務はあると思うのですが、こういう団体に関わる人はそうとは考えないようです。

だからこそ「お金の問題」として戦うべきところを、差別問題や人権問題にすりかえて戦っているように見えます。


私にはこれら批判される組織や団体は、そもそも自らに触れてほしくないのだと思います。その割に良いことは随分と自慢するのですが...。

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