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「シューカツ」を楽しむために、好きな人に告ってみる。

「レーゾンデートル」

会話の中でそんな言葉が出てきたら、その時は「なるほどー」とか言ってLINEチェックするフリしてこっそりググります。だって、「そんなことも知らないのか」って思われたくないですから。

「わからない」と言うことの敗北感や罪悪感、そしてわからないことをそのままにする気持ち悪さは、ネットで検索すれば答えが出てくる、いわば現代病みたいなもんだと僕はとらえています。

みんな、「わからない」ことが怖い。

シューカツは「わからない」の連続です。

「中岡さん、いいですね。うちで活躍しそうです」
「中岡さん、せっかくなんで部長に会っていきます?」
「中岡さん、すごく優秀ですね」

とか言われて、こりゃ内定もらったなとスキップしながら家に帰ったのに後日お見送りメールが来る。酷いときには連絡も来ないとか。

「わからない、なんでや」

「中岡さん、考えが甘いですね」
「社会のこと理解されていますか?」
「それはどの会社でも言えますよね?」

無駄に圧迫される質問、たった40分しか話していないのに人間性や思考を否定される感。

「わからない、なんでや」

ネットで検索しても、その理由なんて出てきません。なぜその結果になってしまったのか、わからないまま次の選考に臨むわけです。そしてまた、同じようなことに。

もちろん、企業や職種、マーケットの理解はある程度して興味があるポイントは持って臨まないといけません。そもそもなーんも興味ないのに大手っていうだけで闇雲に応募した結果、「なんで落ちたんやろか」っていうのは理由があきらかです。「私たちに興味を持ってくれていないあなたを採用する理由がない。」となるのみです。


では、企業視点で考えてみます。

企業が内定を出す条件は大きく分けて2つしかありません。

①応募者の方が内定基準をクリアしている(絶対評価)
②応募者の方同士を比較して評価が高い(相対評価)

①に関しては、ある程度対策して何とかなります。しかしながら、②に関してはこちらではどないしようもありません。だって、どんな人が受けに来てるかわかりませんから。そして大半の企業では複数の応募者の中から内定を出す訳ですから、採用人数が決まっている以上、多かれ少なかれ相対比較で内定を出します。

だから詰まるところ、お見送りになった理由は「わからない」のです。

「なぜ自分は内定出ないのか」
「内定出ない自分なんてゴミクソだ」
「選ばれないから、自分に自信が持てない」

そりゃお見送りが続けば、こういうことを考えちゃうのはわかります。だって人間だもの。

でもこれって、絶対評価の部分に関しては改善の余地がありますが、相対評価に関してはもはやわからないので改善しようがない訳で、結果、自分を責めすぎたところで「わかるはずの無い理由を探し求めてる旅人」でしかないです。たどり着く先が無いのに。

みんながみんなそうだとは思わないですが、シューカツがおもんないって思ってらっしゃる方々の多くはこんな印象です。

これを好転させるには、「わからない」ことを楽しめる、ポジティブにとらえられる脳みそに変えることをオススメします。

・ガチで勝敗を争うようなスポーツをする
・フラリと知らない土地に行く
・とりあえず都道府県だけ決めて旅行に行く
・好きな人に告る

結果がわからないことに脳みそを慣れさせるトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?そうするとシューカツをちょっとだけ楽しめるかもしれませんよ。

※あくまで中岡の見立てですので、あしからず。

ガクチカ代表
中岡ごう

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