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[ネタバレなし]White Album2 (高校編) 感想・レビュー

今回は White Album2 の introductory chapter、序章でありいわゆる高校編の感想を書いていきます。

さらに詳しい内容を youtube でも配信してるのでぜひご覧ください
\動画はこちらから!/

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White Album 2 とは

2010年に Leaf という会社から発売された恋愛アドベンチャーゲームです。シナリオは「丸戸史明 with 企画屋」によって作られています。
本作は3部構成になっており、1部である introductory chapter が2010年3月、第2部の closing chapter が 2011年12月に発売されました。1部が高校編、2部が大学編です。
最終章である3部は実は2部から行けるシークレットルートであり、公式では2部構成とアナウンスされています。3部は社会人編までが描かれます。

恋愛アドベンチャーゲームで高校から社会人までの流れを描く作品はそうそうないので、これを聞くだけでも超大作であることがわかります。

今回は高校編までの範囲で感想を書いていきます。
高校編はアニメ化もされているので、ぜひそちらもみてみてください。

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あらすじ

主人公の北原春希は峰城大付属高校に通う3年生。根っからの委員長気質で、周りで困ったことやあると自分から首を突っ込みに行くお節介焼きの性格。そんな彼は軽音楽同好会として、毎年冬に行う文化祭のステージの準備を着々と進めていたが、本番の一ヶ月前にメンバー間のいざこざが発生し内部崩壊してしまう。
ほとほと困っていた春希だったが一念発起しメンバー集めを開始。屋上で歌っていた小木曽雪菜をボーカルに勧誘することに成功する。

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次にピアノの担当を勧誘するために、いつも春希が音楽室で一人でギターを弾いていると自然とピアノを合わせてくれる謎のピアニストを勧誘することに。ただ彼の学年の音楽科クラスで聞き回ってもそれらしき人は出てこなかった。意を決していつも通りギターに合わせてくる音色が聞こえた時に隣の教室を窓から覗くと、それは同じクラスの隣の席にいる、いつも遅刻・早退の常習犯で授業もほとんど寝て過ごす問題児の冬馬かずさということが判明。

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なんとか彼女を勧誘することに成功し、文化祭までの残りの数週間必死で演奏の練習をスタート。彼らは文化祭で無事演奏できるのか、そして彼らのその後の関係はどう変化するのかーーー といった内容です。

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左から春希・雪菜・かずさ

ただひたすらに描かれる三角関係のすれ違い

White Album2 といえばなんといっても、三角関係が大きなテーマです。
最近のアニメやラノベの作品はハーレムものでみんなハッピーなものも多いですが、この作品では全くそんなことはありません。
それぞれがそれぞれの思いや考えで行動し、その結果傷ついたり傷つけたりする状況が発生します。
また、いわゆる鈍感系主人公みたいな展開で結果的にヒロインを悲しませるみたいな感じでもありません。主人公も特に後半はヒロイン2人の感情や考えを理解しています。その上でとる行動によって、互いの心に傷を負う描写がひたすらに描かれます。
高校編は White Album2 の中であくまで序章に過ぎない、大学編以降と比べると全然マイルドという意見が多数らしいのですが、私は高校編でも結構胃がキリキリしましたね。このまま完走できるかかなり不安です。

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はい

全員が目の前のことに全力で、誰かが悪いわけではない

これは正直賛否が分かれるところかと思いますが、少なくとも私は誰か一人が間違っている、明らかに悪いことをしているとは思えませんでした。
登場人物それぞれが、自分にとって正しいことをしている。その感情も別に現実の私たちとなんら変わらない、理解できるものとして存在する。ただそれが絶妙に食い違い、結果的に傷つく人が生まれてしまう。そういう作品だと思いました。

自分だったら同じ状況にならないだろ、俺ならこうする!とかはもちろん思いつくのですが、それは結局当事者じゃないから言えるだけの話であって。本当にその当事者だったら自分は同じ行動を取らないのかと言われると完全に頷けない部分があると思います。

また、この作品はキャラクターの過去や人となりの掘り下げも非常に丁寧なのも印象的でした。なぜこのキャラクターがこの行動を取るのか、こんな感情になるのかの理由が理解できるので、その後の展開で主人公がある行動をしたときに「そんなことしたら絶対ヒロイン悲しむって!」とすごくリアルに感じるようになります。そういった感情移入ができるのもこの作品の魅力です。

曲が最高としか言いようがない

舞台が高校の軽音楽部、ヒロインがボーカルとピアノということもあり、この作品で曲の良さは切っても切り離せない要素です。本当にキャラの心情が曲を通してダイレクトに突き刺さってくるんですよね。

キャラの切なさ・苦しさ・後悔といった感情が曲の歌詞やメロディーに現れてるので、安易な気持ちで曲を聞けなくなってしまいました。休日に音楽聴いてて White Album2 の曲が流れると、その状況を思い出してブルーになるくらいには曲のインパクトは大きかったです。

純粋な曲のクオリティも非常に高い(もともとある曲のカバーもある)ので、そういった意味でも作品の中でとても大きな部分を担っていると感じました。

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雪菜とかずさそれぞれのサウンドトラック。どちらも良い〜

大学生編以降の紹介もやっていきます!

そんな感じで高校編の解説をやっていきましたが、大学編を随時 YouTube で解説していきます!(たぶんnoteでもやる)

少しでも世界観に触れてみたいと思った人・またやりたいなと思った人はぜひ一緒に楽しみましょう!

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