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一枚から広がる思い出「Take the Best Shot!」イベスト感想【プロセカ】

 昨年のバレンタインイベントは私が初めてnoteに感想を書いた回でした。奏・一歌・寧々が穂波と贈り物のアロマキャンドルづくりに挑む話で、その感想として贈り物も後から見て作った時などの思い出を広げるきっかけ(媒介)になること、それは色々なモノに言えて私の場合は昔より意識して写真を撮って残すようなったことを書きました。
 それから1年、今年のバレンタインイベントはダイレクトに写真がテーマになりました。まさかでした。

 大人気で買えないチョコをどうしても杏に贈りたいこはねは、それが商品になっているフォトコンテストに挑みます。自撮りしたぎこちない笑顔では(杏が見たら優勝でも)入賞出来ないと、冬弥そして遥という強力なチームが結成されました。

メイクの手ほどきを受け、見事に自分で成し遂げた冬弥。
冬弥が何かを出来るようになった時のほほえましさはすさまじい。

 中々しっくりくる写真が撮れない中で「いい写真」とは何かという問に当たります。この時のビビルカさんのアプローチが良くて、いい写真の条件を挙げていくような問を直接考えるのではなく、自分が「いい写真が撮れたと思った経験」から考えるというものでした。(彰人イベの時も思いましたが、ビビルカさん自身は感覚派だけど言語化して他者に感覚を伝えるのが上手です)
 こはねにとって写真は素敵なものを見た時の感動を残すものであり、「いい写真」とはその気持ちが見ている人にも伝わるもの。これは私にとっての写真の意味とほぼ同じ、というか私がぼんやり思っていて言語化できていなかった部分までこはねちゃんにしてもらった感じです。撮った時の感動、感動とまで大げさでなくても楽しかった思いとか印象深かったこととか、撮った本人や写る当事者にとっては一枚から思い出が広がる写真、他人でも見るとその気持ちが伝わってくるような写真は、いい写真だと思います。(もちろん全く違うアプローチのいい写真もあるとは思いますが)

 今回はモモジャン仕事回ではないのですが、遥のカリスマアイドル力が遺憾なく発揮されていました。絵名の写真を褒めた際も、新たなみのりを生み出すところでした。笑顔を作る件で出てきた、遥が昔は笑うのが苦手だった話は過去イベ「あの日の夢の、彼方向こうへ」をしみじみと思い出しましたが、その前の「もちろん今はすごく得意ですよ?」がとても遥らしいんですよね。

 そして、こはね達から見るとライバルとして登場した絵名。愛莉・雫と頑張って(文字通り体を張って)いました。自分を撮るのはある種得意分野ですが、”SNSで承認欲求を満たす絵描き”(しかも全然満たされてない)の頃の絵名であれば、こはねたちに対する姿勢も、結果の受け止め方も全く違うものになっていたと思います。悔しがりながらも健闘と称え合い、相手を素直に称賛することは全く余裕なくカリカリした状態では出来ません。商品を分け合う提案もプライドが邪魔して受け止められなかったかも。困難は消えたわけではないけど、ちゃんと芯の強いお姉ちゃんに成長しています。みんなで頑張り競ったことを大切な思い出に出来ました。あと、遥が凄くほめていたことは自信にしてほしいです。

褒めるのも言語化が上手い。
この一枚が大切な思い出に(スチルください)

 今回特にスクショが多くなってしまいましたが、スクショも物語を切り取った写真と言えるかもしれません。確かに、過去のイベストのスクショ一枚からでも「この話のここが好きだった」など色々な思いが広がるものです。

画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「Take the Best Shot!」2024年、
SEGA・Colorful Palette・Crypton Future Media
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