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やりたいことを全力でやりきるのは表彰もの「君と紡ぐPrecious memories 」イベスト感想【プロセカ】

 青春の1ページという表現はよく使われますが、ずっと入院で中学を過ごした咲希にとって、その1ページを書くことも遠いものでした。やりたい100のことノートは、その時は実現できなかった100のことでもあります。
 日常の尊さを知っているからこそ、みんなと過ごせるようになった彼女は常に明るく純粋に全力で日々を過ごしてきました。駆け抜けた1年間、気づけば100のことを全て達成しそう。『楽しい思い出をたくさん作ってアルバムにする!』を機に、みんなと100のこと達成を目指します。一気に達成しちゃおうという勢い、こういうの結構大切です。

おそろい未達成の危機も何とか達成。遠景の2人もかわいい。

 咲希のためならと友達も協力。途中、咲希自身が写真を撮っているので「写真に咲希があまり写っていない」ことに気づいたレオニのみんなが、「やりたいこと」中に咲希の写真を撮ることに。これはいい気づきだと思いました。アルバム等写真は思い出の媒介であり、見返すと色々思い出せて良いですが、経験上当人たちが写っている方が話が弾みやすいです。大量に撮る必要はありませんが、場面場面で残っていると「瞬間を切り取る」という写真の本質が思い出として活かされます。

 みんなでドッジボールというのが中学校の頃考えた感じがあって、みんながそれに協力して先輩まで巻き込んじゃうのがいいですね。

実用性は不明ですが、こんな作戦したよねは絶対印象深く残ります。遥かっこよすぎませんか?

 全てを達成し、アルバムも完成。みんなに感謝の手紙と写真を渡すのも咲希らしさが出てて良かったです。そして、やりたい100のことノート完成をレオニのみんなから表彰状が渡されます。バラバラだったみんなをまた繋ぐきっかけになるところから、全力で駆け抜けてきたその足跡、立派な表彰ものです。

 やりたいことは、出来なかったことをやろうとして実現します。結果は未達だとしても行動したことは残ります。しかし、人はいつしか出来ることの範疇でしか行動しなくなり、楽しみも出来ることの範囲でしか考えなくなりがちです。精神的な意味での老いと言えるのかもしれません。今後も生まれてくるやりたいことを困難があってもどんどん切り拓いていくであろう咲希たちの姿に、見習うべき所があると思いました。

画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「君と紡ぐPrecious memories」2023年、
SEGA・Colorful Palette・Crypton Future Media
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