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代わりにはなれない、でも出来ることがある「刻まれた傷は、やがて」イベスト感想【プロセカ】

バナーのみのりの表情に不安になった読者も多いでしょうが、杞憂でした。アイドル花里みのりの底力を思い知らされました。

 前回提案された活動拠点「モアモアハウス」の物件を探すモモジャン。みのりも新生活に夢が膨らみます。

壮大なBGM、壮大な背景で繰り広げられる妄想には笑うしかありませんでした。

とはいえ、条件に合う物件はそう簡単には見つかりません。いくつか内見を経て、努力した跡が沢山ある物件に至ります。入居条件は「夢を叶えられる人」。

 代役として急遽のテレビ出演が決まり、番組の打ち合わせに行く道中、足をくじいたおばあさんに出会います。「絶対この人が大家さんだー」という王道展開。みのりは3人を先に打ち合わせに行かせて、同じ目的地だったテレビ局まで背負っていきます。みのりのとって困った人を助けるのはごく自然なこと、困っている人や悲しんでいる人を笑顔にしたい想いはいつも変わりません。

 番組収録当日、順調に収録は進みますが、みのりは休憩時間に観覧席の声を聞いてしまいます。モモジャンが代わった、本来出演予定だったグループが目当てだった客の落胆した声でした。みのり自身も生粋の遥ファンだから気持ちもわかる、再会したおばあさん(収録の休憩中にテレビ局をうろつける立場、何者?という思考はみのりにはなく)の言うように仕方のないことというのもわかる。でも、目の前の人に少しでも楽しんでほしい。代わりにはなれない、期待に100%応えることはできない、でも自分に出来ることを全力でする決意を固めます。割り切ることも決して悪い事じゃないですが、仕方ない状況と理解してなお「ガッカリさせた」のを自分の責任と捉え、どんな客にも「明日をがんばる希望を届ける」努力をする、このひたむきさが花里みのりの強さなのだと思います。

 休憩後、番組を盛り上げていたみのりですが、映像が撮れてないことがわかり撮影は中断。しかし、みのりは努力が無駄になったと落ち込むことも、自らの不運を嘆くこともありませんでした。みんなが楽しむために全力で出来ることを考え、その場で用意でき、かつお客さんも楽しみやすい新たな企画を発案します。急いで売店に商品を買いに行くみのり、「スタッフの仕事」という垣根を作らずお客さんのことを考えて動く姿は、ベテランの共演者たちの心も動かしました。

そして、またファンは増えていく

 みのりにも「刻まれた傷は」沢山あります。不運を嘆いた幼少期、50回受けてもついには実らなかったオーディション、ずぶの素人から受け入れられるまで時間のかかったモモジャン初期…。努力が簡単に結果にならないことも、辛い気持ちも知っています。それでも貫き通した想いで、今や立派な希望を届けられる存在になりました。沢山の傷があるからこそ、届けられるものがあります。
 無事入居が決まったモアモアハウス。今までの人々の想いを感じながら、みのりたちが何を刻んていくのか、今後も楽しみです。

画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「刻まれた傷は、やがて」2024年、
SEGA・Colorful Palette・Crypton Future Media
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