顎関節症の社不日記-783日目

 どうも。

 五月になってしまった。早すぎて目で追いきれなかったぞ。
 この日記(日記か?)が三月には三年目を迎えていただめ。まあちょっとくらい更新しようかな、なんて思っていたのもつかの間。三月も四月も終わっていた。なんなら五月もすぐ終わるんじゃない?
 まあ前の日記に何書いたか覚えてないけど、別に働いてる間に何かあったわけでもないし。


 家追い出されてから丸二年が経ったらしいね。
 
 思う事と言えば小説を書いているということについて。唯一縋れる部分のある趣味で、もうずっと続けて来た。一人暮らしを始めた頃、「きっと二年経って何も無かったら大成はしないだろう」だなんて思っていた。
 二年経っても何にもならなかったな。大学の頃は賞に送ったら少しは何かあることもあったのに、今はもう何もない。
 いやほんと、何にも無かったな。
 
 なれたら小説家になりたかったよ。そう言い続けて来た。
 まあ、うん。


 人と二人で桜を見た。花見ってヤツ?
 四月の平日、真昼間から桜なんて見れるヤツは俺みたいな社不だけだと思うかもしれないが、一緒に見たヤツは俺を越える社不なので何も問題が無かった。
 しかし何でこんなのと知り合いなんだろう。理の外の存在と歩いていた。頭がおかしいとかそういう事……ではあるのだが、なんと言えばいいんだ?
 ソイツはとにかく何も無いのだ。信念だとか悪心だとか常識だとか……

 少し考えても文字にする術がない。無いものをどう表せばいい?異常なのに、異常な部分を書くことが出来ない。
 分かりやすく人でも殴ったりならまだしも、本当に空っぽなだけなのだ。あるはずのものが無いという……

 うーん……
 
 ……まあいいか。ソイツのことなんて。
 ちなみに本人にも同じようなこと何回も言っているが、人ってのは変わらないもんだ。

生憎の曇り空

 もちろんブルーシートを敷いて、だなんてものでなく、なんとなく桜が咲いてるあたりをウロウロするだけ。ただ「咲いてるね」なんてだけ。
 そりゃ綺麗だとは思うのだが、現代人は花だけで何時間もいれるほど気長に出来てはいない。
 桜の名所として有名なところへ来たため、もちろん人は大勢、屋台が沢山。イカヤキ、カップル、フルーツ飴、家族、タコヤキ、外国人。
 ごちゃごちゃ。そんな中で桜の写真を一枚だけ撮る。大して拘りもなく、証拠写真程度に。
 
 この日はどちらかと言うと肌寒く、春の陽気を感じさせる日ではなかったが、なんとなく「春は花見」だなんて何となくな合致でこう人が集まるもんなんだなと思った。 

 もちろん二人で桜なんて見ても大した時間経たず、結局その辺にあった施設を多少見たのち、二人で近くのブックオフに寄って帰った。
 
「何か花を見る以外にあったほうが良かったなあ」

 花見を提案したツレが、そう言っていたのを覚えている。
 そりゃそうだろうよ。

 数少ない読書仲間ではあるので、途中でおすすめされた本を貸してもらった。近いうちに読む予定だ。


 二か月。短い間だったけど無事に退職した。
 棚卸。つまらんかった。それ以外に言うことなし。
 退職前のアンケートですら社員の人が「別に面白いこともないしね」と言っていた。
 次はいつ働き始めるのだろうか。

 放ってある段ボールのすぐそばに見える、部屋の隅の埃。
 無益なだけのそれが、かつて小さな蜘蛛が居たはずの、空っぽの巣に絡まっているのが見える。 


 『The Boys』という海外ドラマを最近見ている。アマプラで。元はコミックらしい。
 似ているところで言うと、同じく海外ドラマの『HEROES』あたり。どっちもアメリカだしね。

ちなみにR18指定

 内容はというと、アメコミのようなスーパーヒーローが活躍する世界が舞台なのだが、そのヒーローや取り巻く環境やらが人間の悪性の塊で出来ている。性欲、征服欲、金、薬物、名声、地位……
 そんな腐敗した面を隠しながら、スーパーヒーローらを雇う大企業ヴォート・インターナショナルが彼らを『真の正義』『清く尊い存在』とし、治安の維持はもちろん、映画やグッズ、生配信と様々な部分で莫大な利益を挙げ、政府の中枢にまで手が届きかかっている。
 そんな世界でとある事件をきっかけに、無能力者でありスーパーヒーローへの復讐を目論む主人公一味が様々に奮闘するというもの。

 こういった題材である以上もちろんアクションシーンにも力が入っているが、一番の見どころはダーティーさとアメコミらしさからのギャップ。
 脅し、駆け引き、容赦のない死。アメリカ社会への風刺的要素も含みつつ、派手に血や肉が飛ぶ。ブラックなアクションコメディというところ。

 本当にすっごいオススメ!……というほどではないが、暇なら見たら結構面白いんじゃないだろうか。普通に脳髄とか嘔吐物が出てくるからご飯時には向いてないけど。

 脚本がちゃんとしていて、個人的にはキャラクターの動きなんかにも違和感なく見れたので品質は高い。好みは出ると思うけど。


 仕事を辞めた友人とかき氷(と昼飯)を食べて、なんとなくノリのまま市を十数キロ跨いで歩いて、色々くだらね~話して夕飯にピザを食べて帰る日があった。
 そんな気はしてなかったが半年ぶりに会ったらしい。
 そりゃそうなのだが、別段とんでもない新発見だとか、大層面白い出来事だとかがあったわけではない。
 ただここしばらくあったことの中では特に「いい日だったよな」と思える日だった。


 今思ったんだけど、飯食ったら元気が出るというのは嘘じゃないか?
 腹減ってると腹減ってること以外考えなくていいから楽だぞ


 ふと畑の近くを歩いている時、鷺が耕運機について回っているのを見た。 じっと見つめていたかと思うと、耕運機が畑の端まで辿りついたあたりで耕運機と反対側、掘り返された土をつつき始める。また耕運機が端まで行くと、その反対側をつつき始める。その繰り返し。 
 つまり。鷺はその動く機械が土をめちゃくちゃ・・・・・・ にしてくれることを知っているし、その結果としてごちそうが出てくることを知っているらしいのだ。 
 
 賢いヤツだ。近くの耕運機が危ないことも、その上に乗った老人が自分に手を出さないことも分かっている。 
 何とも人間的価値観からすると不思議なもので、自然の対義に存在するはずの機械はコイツにとっては生活の一部であり、河川や木々と何も変わらないのだ。

 どこか遠く、草刈りの青臭さに、五月らしからぬ暑さ。帰ったら何しようかなんて考えていると、日が少しずつ傾いてきて水田を赤く照らす。じりじり。キラキラ。
 機織りのように繰り返す光景をじっと眺めてどれくらい経ったか。出来れば飛び立っていく姿も見たいところだったが、喉の渇きに耐えかねて帰宅してしまった。


 やや語弊のある言い方をすると、最近女子高生とばっかり遊んでいる。
 なのでその語弊を今から解消する。

 前の日記にも多少書いたが、FPSを始めた。そこで色々人間と会って、今のところ何故かかなり近いところに住んでいるらしい女子高生とよくゲームをしている。はいこれで語弊は無いね。

やりすぎ

 仲良くなった理由としては(人に対して素直に『仲良くなった』書くのは癪だが)、妙に性根が似ていたというところだろう。
 詳しくは省くが、話していて「あまり否定できない程度には似ている」というのが互いの見解だ。8歳も下の人間に似ている俺が恥じるべきか、24歳の無職のカスと似ている女子高生が恥じた方がいいかは知るところではない。
 共通項から安易に親近感を覚えるなんてことはあまりしたくないが、まあ事実として現状ここ最近では一番話をしている相手ということになる。

 別に言うこともない。何か自分が騙されているのならまあ早くネタバレしてくれと思うし、何もないならいつか消えてしまう縁だろう。ただでさえ自分は人との縁を保つのが苦手だ。
 強いて言えば自分に似ているからといって自分のようにはなって欲しくはないな、というくらいか。


 数ヶ月ほど文字を書くということを止めていた。ある程度ストックがあった分を除くとしばらくぶりにこうして打鍵している。
 最近と言えば家の前に小さなクワガタが落ちていたので助けてやったり、なんとなく散歩していたついでにゴミ拾ってみたり。隠居生活みたいな善行をしたなというくらい。ついでに地球に落ちて来た隕石とか止めたことにしとくか。

 次はいつこれ更新すんだろうね。


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