なるか、猛獣の再来?

「戦後日本の驚異的な発展の原因はなにか」など、恐ろしいことを聞く。
ビートたけしの物まねタレントに似た男の子が、

「日本の株式市場でもっともパワフルで魅力的な投資対象は何か」と聞いてくる。
これが小学校6年生のガキの聞くことか。

「いちいち知るか、このバカヤロウ」と言いたかったが、そうも言えないのでNTTと答えておく。
―イスラエルの小学校での「日本」という「総合学習」で飛び入り授業をされた日本人、大学教授が、授業後の質問コーナーで受けたQだったとのレポートの、ひとコマです。
今の時期、日本の小学6年生、多分、「長篠の戦い」のあたりを学習しているころでしょうか。

―あのさ、そんな?ことで、興奮?してる場合じゃない?
<日本の将来、この子たちに託されているのにー>とか、ちょっぴり心配に。
(引用は、小西正雄著「閑言録2」からの引用でした)

なんでも、文科の「海外研究動向調査」でイスラエルに行ったときの体験談だそうです。
また、かの国では、週32時間のうち歴史が6時間もある(6年生)のだそうです。(注記 平成8年時点)

それにしても。
小西先生のイスラエルの小6児への反応、私から見ると、あの小西先生が?
ちょっとォーでした。

なぜなら…。
その昔、
「21世紀の社会科を考える会」
というものを開催していた時、並みいる猛者の中でも異彩を放つ発言で人気だった小西先生。
その発言で、未だに忘れられないご指摘があります。
それは。
「伝統工業を護る人々」を扱うのもいいが、「伝統工業を見捨てた人々」にスポットをあててみるのも社会科らしくていいじゃないか。

―多分、こういうご指摘からでしょう、伝統工芸に異常?なる肩入れ単元は改定され、影が薄くなっていった…のでした。

あの、小西先生。
社会科という枠の中での歴史学習。
もう少し、その、「金銭にかかわる視点からの教材を開発し、楽しくて役に立つ知識が身につく単元」開発していただけませんか?

(文責:経験豊かが尊ばれず?の世を嘆いているHさん)

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