見出し画像

鬼に笑われつつ(2023年最後の投稿)

暦(こよみ)というのは偉大な発明だな、としみじみ思います。

暦がなければ、「今日」が「昨日」になり、「明日」が「今日」になる、この繰り返しが延々と続くだけ。
それが1週間や1ヶ月や1年と区切られることで、「今月中にこれをしよう」とか「今週はゆっくりして来週からがんばろう」とか、人それぞれペース配分ができるようになりました。
市民マラソンも、たいていは1kmごとに表示があり、「ここが折り返し地点」なんていう看板も出ています。そういう区切りの表示が何もなく、さぁはるか彼方のゴールを目指して走ってくださいと言われたら、これはかなりしんどい……。

何を言いたいかというと、12月31日と1月1日はドライな言い方をすればいつもと変わらぬ「今日」と「明日」なのですが、やっぱり特別な気持ちになるよなぁということです。
この1年を振り返って総括したくなりますし、ピカピカのまっさらな新年を前にして新しいことを始めたくなります。まぁ、これも年末年始の恒例行事みたいなものですね。

この「ちいさな美術館の学芸員」アカウントでも、2024年に入ったら何か新しいことをしたい気持ちがムクムクと。

1月のうちには(正確には24日)、本の出版という楽しみもあるのですが、これはもう私の手を離れてただ完成と刊行を待つだけの状態なので、私の気持ちとしては2023年にやり終えた仕事のひとつになります。

じゃあ何をしたいんだ?となった時にまっさきに思い浮かぶのは、すでに活動を終了したメンバーシップ「オトナの美術研究会」なんですよね。

定期的にメンバー参加型企画をやったり、メンバー限定記事を書いたり、掲示板で交流したり、といった活動をして、総勢100名を超える方が参加してくれた思い出深いメンバーシップです。
上記の本の執筆と、本業の展覧会準備と、その他もろもろが一度に重なり、とてもコミュニティ運営ができる状況ではなくなったため、「これで月額会費をいただき続けては申し訳ない」と泣く泣く閉会とさせていただきました。

でも、私自身とても刺激を受ける場所でしたし、この年末に思いつきでアドベントカレンダー企画「マイベスト展覧会2023」をやった時も、率先して参加してくれたのは「オトナの美術研究会」のメンバーさんたちだったんですよね(そうじゃない人も勿論参加してくれましたが)。

そう考えると、note上のお互い顔も知らぬ間柄ながら、フォロワーよりももうちょっとだけ濃いつながりが生み出せる場所って、とっても貴重な財産だったんだなと今になって分かりました。

というわけで、2024年に入ったらまたメンバーシップ的なものを始めてみたい!

とは言え、「オトナの美術研究会」とはだいぶ内容が変わると思います。それは宣言しておきます。
見切り発車に近い形になりますし、やりながら形を整えていこうぐらいのゆるい気持ち(気負うと続かない)でいますので、とりあえず初月無料とか月100円とかそんな設定で誰でも気軽にのぞいてもらえるようにしたいなと思っています。

来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、まぁこれぐらいなら許してくれるでしょう。以上、ちょっとだけ予告でした。発表は年明けに。

いやぁ2023年もあっという間でしたね。noteのおかげで楽しい1年でした。びっくりするぐらいたくさんの方にフォローしていただいてありがたく思っていますし、アウトプットの習慣が続いたことも自分としては誇らしいです。

皆さま、今年もお世話になりました。それではよいお年をお迎えください。