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#24|出戻りまで(その2)

棚の上にはゲラでなくグリーンを置くようになるとは(まだ1日目ですが、いつまでも続きますように)。

松本さんのレポートも終わってしまい、少しさびしい岩切です。引き払った3階も、また元通りホールに戻りつつあります。

ほんの3週間程度でしたが、3階オフィスはなかなか快適だったのでこちらもちょっとさびしい。昔ながらの出版社っぽいね~と、皆面白がっていた3階仮オフィス。こんな感じで雑然としてました。

旧オフィスはでっかいオフィス家具のパーテションがそれぞれの机を区切って自習室みたいな雰囲気だったので、いっきになにも仕切りが無くなる仮オフィスは落ち着かないかな~と心配していたのですが、全然そんなことありませんでした。それどころかぽろぽろっと助言をもらえたり、離れた席のスタッフにも気軽に話かけられる。意志疎通が効率化したってことですかね。新オフィスも視界の抜けが気持ちいいことは先にも書きましたが、良い感じで予習ができました。ありがとう3階。

さてどんどん完成が見え始めたオフィス。社長いわく「銀座のクラブみたい・・・笑」とぼやいていた(カーペット貼直後はおそらくかなりの人数が思っていたかと)深紅のカーペットも、明るい木肌の色の家具が入ったとたん、気の利いた差し色に変貌してました!

今はこんな感じです。

さて写真は22日、家具工事も終盤。左下には机のモックアップ写真。これと図面を見ながら組み立てるんですね。こうして家具の組み立てが進むにつれて、編集長&松本さんいちおしの紅、こんなかっこよかったのか~と感心しはじめて、2日目のいまやなんの抵抗もなく馴染んでます。何より、部屋全体が明るい。

そして2階真ん中に真っ直ぐ延びるのは編集・総務室入り口からのメイン動線。社長こだわりの動線軸です。このために、わざわざ入り口を付け替えました。旧オフィスは、幾度ものスタッフ増員で変更を重ねた急ごしらえのレイアウトだったため、動線が微妙に折れていたりして、小さいことですがストレスでした。でも今回、計画的に前田ストリートを導入したおかげで、快適にコピーを取りに行けるようになりました。

そしてなにより嬉しかったのが、壁一面の本棚と視線の抜けです。

というのも、今年の4月、編集長からむっちゃ軽い感じで「建築学科出てるしちょっと絵、描いてみてよ笑」とオフィス改造計画のイメージ図作成(#4)を頼まれ、「あ~こんな感じがいいな~」と描いたお粗末な絵が、見事に現実の空間になっていることに超興奮してしまい。断熱工事がメインというきびしい制約の中でも、ふわふわした適当な妄想図を読解して、尊重しながらも、予算内ではるかにかっこよく機能的な空間にしてくださった松本さん、ありがとうございます。。

憧れの壁一面本棚、事前に平面図も、立ち上げられたCGももちろん見せてもらっていたのですが、やはり実物を見ると圧巻です。これで、旧オフィスに散在し、溢れ返っていた本が、好きなだけ詰め放題。

追い込みピリピリムードの中で、嬉しがって「すごい」「やばい」(しかでてこないもんですね、嬉しいと)を連発しながらついつい松本さんに話しかけてあちこち解説させてしまい、

「そこ岩切さんの席ですよ」と言われたときにはもう、建築家はなんて夢のある商売なんだと。施主(もどき)の喜びというやつを知ってしまいました。

まだ作業終わってないのに、秋友さんが松本さんを呼びまわる始末。失礼しました。そんなこんなで今はすっかり新しいマイデスクに張り付いてしまってます。

「こんな素晴らしいオフィスじゃ仕事がはかどってはかどって仕方ないよね」と社長が申しております。









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