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思いっきり飛ぶ前に思いっきりしゃがむ

ついに会社を辞めてしまった。

入社からたった一年、とうとう辞めてしまった。

辞める辞めると言っているうちは手続きやらで毎日が忙しかったが、すべて終えた今となっては、達成感と同じくらいに虚無感が身体を支配する。

「やりたいこと」と「できること」を見直したとき、自分と会社とのギャップを感じた、というのが辞めた理由だ。しかし、人間関係においてはむしろ最高だったと思う。

ぼくにはこの会社以外での社会人経験はないが、おそらく超えるような会社はそうそうないんじゃないかと思う。

リモートながらも先輩たちの声を聞く最後の機会というだけあって、途中ウルッとする場面も何度かあった。

ぼくの思いつく限りでは最高の形で送り出してもらったと思う。

さて、そんなわけで、ぼくはこれからしばらく無職になる。

やりたいことや自分が情熱を注ぎたいことは定まっているが、まだ転職活動を始めてはいないし、そもそもその職に就くかすらわからない。

まずはそのために大きくしゃがんで、またジャンプするだけの力を養っておきたい。

これからは伸びなくとも、目に見える結果が出なくとも、もう少し先の変化を見据えて辛抱強くしゃがんでみようと思う。

そしてジャンプすべき時が来たら、思い切ってジャンプしてみようと思う。

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