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確実にくる未来まで「なんとかする」力(NPO/こども宅食版)

NPOのフローレンスに新卒で入社し、「こども宅食」という事業を立ち上げから担当しています。

非営利セクターの人間ですが、LayerX福島さんが書いていた「なんとかする」力にとても共感しました。

NPOにおける「なんとかする力」は、「社会問題に対する解を生み出し、制度化されるまで、寄付や助成金を組み合わせながらなんとか事業を継続し目の前の人を支えること」と考えているのですが、超必要な力でした。

その理由を「こども宅食」を例にとって説明しつつ、少しでもこの事業の価値を説明できたらと思います。

こども宅食とは
こども宅食は、経済的に苦しいご家庭に食品を届けながら、見守り、必要な支援につなげていく事業です。クラウドファンディング型のふるさと納税で資金調達を行っています

NPOが「なんとかする」力を必要とする理由

子ども・家庭支援など、福祉の領域は、利用者さんからお金をいただきマネタイズすることが難しいです。

なので理想は、国や自治体による制度化がされ(要するに税金から補助金等が出る)、様々な事業者が参入し、支援が手厚くなること。しかし、今はここに予算が割かれず制度化も追いついていないので、事業者が参入出来ません。

結果、子ども・家庭支援の現場では「予防的な支援が足りておらず、虐待死等に至ってしまっている」ことが大きな問題です。

では、虐待死等の痛ましい結果に至らないように、どんな未来を描くべきでしょうか?

子ども・家庭支援の領域で、確実に来る未来

こども宅食が描く未来はシンプルです。

困っている人が来るのを待つ」モデルではなく「支援者が、困っている人のもとに行って支援する」モデルに変革し「予防」をしていくことです。

こども宅食は、食品を持って定期的に家庭訪問するという「困っている人のもとに行くモデル」の先兵です。

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これまでは、困っている人が役所の窓口に来て、申請書を書いてもらい、申し込みが完了するまで支援が始まらないという「困っている人が来るのを待つモデル」でした。

すでにアメリカでは「支援者が、困っている人のもとに行って支援する」モデルにお金がついており成果が出ています。日本児相のキャパシティオーバーなども鑑みると、確実に来る未来と言えます。

参考:アウトリーチによって虐待が5割減る
アメリカでは1974年に、一時保護など早期介入を進めるための児童虐待防止法が成立しました。しかし米国の虐待対策に詳しい山梨県立大の西澤哲教授によると、保護しても里親に定着しないなどの問題が明らかになり、2000年代に入ると予防の重要性が認識されるようになりました特に盛んになったのがアウトリーチです。初産・低所得の家庭に2歳まで家庭訪問を続けると虐待が約5割減るなどの実証結果が積み重なり、寄付金などで活動するNPOなどが取り組みを広げました。10年、オバマ政権が5年間で約15億ドルの連邦予算を初めてつけ、今では約18のプログラムが助成対象になっています。(明石市の「おむつ宅配」は何がすごいのか

未来を引き寄せ、市場をつくる方法

「困っている人のもとに行くモデル」への変革を促し、この未来をできるだけ速く引き寄せるために、こども宅食は存在します。

フローレンスではこの変革の方法をこのように明文化しています

社会問題への「小さな解」を、事業として生み出す
政治や行政と共に「小さな解」を政策にし、全国に拡散する

国や自治体は、新しい事業をつくることは苦手。そこで、我々NPOは果敢に事業化し、政治家さんといっしょに法律にしてもらえるよう働きかけます。

しかし、その「小さな解」が制度化され、お金の流れが生まれるまでは、資金調達しなんとか継続させることが必要になります。

この辛ーい期間は、寄付金や民間団体の助成金等を組み合わせるなどして、なんとか事業を継続します(シリーズAくらいのイメージ)。

こども宅食では、制度が一切ないので、税金等の財源は使用されず、寄付(ふるさと納税・村上財団による助成)のみで活動を成立させています。

ここまでの話をまとめると、こうです

寄付者の皆さんと事業をつくる

なんとかする期間(イマココ)

事業が制度化されてお金が出る

市場ができて、たくさんの事業者が一気に参入

寄付者の皆さんとなんとかする期間

こども宅食は、寄付者の皆さんと、なんとかしている期間です。「ちゃんと、未来引き寄せられるの?」「いつまで、ふるさと納税を財源にやり続けるの?」と問われるのだと思います。

現在、優秀な仲間と共に事業開発を進めながら、民間団体や自治体関係者、有識者、国会議員等100名以上にご参加いただサミットを開催を開くなど、少しずつロビイングもスタートしています。

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「困っている人のもとに行くモデル」へのパラダイムシフトを促し、たくさんの人を支えられるよう、引き続き、なんとかし続ける力を発揮したいと思います。

長くなってしまったのでこの辺にしますが、こども宅食の価値が少しでも伝わればいいなと思います。そんなわけで、このなんとかする期間を寄付で支えてくださる方も募集です!よろしくお願いいたします。

ふるさと納税による寄付はこちらから
https://www.furusato-tax.jp/gcf/395

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