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机とは何だろう

学ぶ場所は全て「机」だと定義してみた。では「机」とは何だろう。語源で云うとこういうことらしい。

つくえの語源は、突き出した四本の枝で台を支えていることから、「ツキエ(突き枝)」が転じた語と考えられる。 漢字「机」の「几」も脚付きの台を描いた象形文字で、「つくえ」の語源と通じる。

英語で「机」は「DESK」だが、ちゃんと意味を調べてみると興味深い。


名詞
1可算名詞
a(通例引き出しのついた)机,勉強机,事務机.
He opened the top drawer of his desk. 彼は机のいちばん上の引き出しを開けた.
b(教会の)聖書台.
c【音楽】 譜面台.
2可算名詞 (ホテルなどの)受付,フロント.
⇒information desk, reception desk.
3[the desk] (新聞の)編集部,デスク; 編集主任.
the sports desk スポーツ編集部.

引き出し=収納があるのがDESK、ないのがTABLEということかな。聖書台・譜面台という意味も面白い。編集主任の代名詞でもあるのか。なるほど。

自分の中で机とはなんなのかというと「散らかして、考え、作業して、片付ける」場所だと思っている。

学び始めに必要なものを机の上に並べていく、教科書、参考書、辞書にノート、鉛筆やボールペン、定規にはさみ、電卓やコンパスも必要かもしれない。教科書を開く、ノートに書き取る、分からない事を辞書で調べる、与えられた場所で押し合いへし合い、机の上のモノ達を開いて閉じてあっちへ動かして場所を作り、こっちへ動かしてまた別の参考書を開く、さんざん散らかして、だけど得るものを得たら、使ったモノを引き出しに仕舞っていく。

もしかしたらどうやっても机に載りきらないほどのモノが学ぶのに必要かもしれない、机を広げないと載りきらない、机を広げるってどういうこと?

学び始めたらノートが足らない、マーカーが欲しい、古い辞書では言葉が載っていない、新しいモノが欲しい、新しいモノはどうやって手に入れる?

片付け始めて気がつく、モノを納める引き出しが一杯だ。それはそうだ日々新しいモノが増えていくのだから、引き出しを大きくしないと、引き出しを大きくするにはどうしたら良い?

気がつけば、机の上からモノは溢れ、引き出しに入らないモノは床に積み上がって、かつての文豪達の机の周りの様になっているだろう。林忠彦氏が撮影した坂口安吾の書斎(?)など見事なモノだ。

でも、こうも考えてみる、この雑然とした書斎(?部屋か)全体もまた机ではないかと。「散らかし、考え、物を書き、(本人は)片付け(ているつもり)」ついでに眠くなれば万年床でおやすみなさい。

やはり「机」は奥深い。

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