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外資人材紹介で働いて感じた面白さとジレンマ

お久しぶりです。キャリアコーチの田治です。

これまでの記事は、私の学生生活の話を発信してきましたが、
今回は、新卒で入った外資系人材紹介の話をしていきます。

私は、外資系人材紹介の日本オフィスに入社しました。
私が入社した時は、日本オフィスは100名以下で、とても小さい会社でした。

入社から最初の3ヶ月間

私は、外資系の人材紹介を中心に就活をしていく中で、Glassdoorで一つの求人を見つけ、応募したのをきっかけに、入社することになりました。

実は他にも大手日系人材紹介会社の外資求人を扱うグループ会社から内定を頂いておりましたが、外資系人材紹介会社の人事の方の一言に入社をすることにしました。

会社のいいとこを聞いた時にこのように言われました。
うちの会社を一言で表すと、動物園のようなところ。一人一人の個性があって、社員の個性を重んじる中で、絶妙な協調性があるので、とても働いていて、楽しい。

それを聞いて、私はワクワクし、私が探している会社はここだと思い、入社しました。

しかしながら、最初の3ヶ月間はトレーニングとして、求職者を獲得するためのCold Call、いわゆるヘッドハンティング業務がメインで、5年間アメリカにいたことによって敬語が苦手かつ営業経験がなかった私は、とても苦戦しました。また特に外資人材紹介は、非常に高いKPI (Key performance Indicator)を設定しており、達成しなきゃクビになるかもしれないプレッシャーと仕事がうまくいかないことで、毎日少しづつ自信をなくしていったのを覚えています。

Cold callのイメージ

トレーニングと試用期間の終了

外資で働いたことがない人は、試用期間を特に気にしたことないかもしれませんが、特に外資人材紹介では、3ヶ月から半年間の目標を入社早々に決定し、もし達成出来なかった場合にクビになることはよくあることです。

現在外資ITで働いていますが、人材紹介の試用期間はとても厳しく、試用期間で終わりになる人が何人もいました。一方外資ITは、そこまで試用期間でクビになる人はいなく、外資人材紹介出身の私的には、ゆるく感じることが多かったです。

トレーニングが終わり、主にLinkedinという媒体を使い求人のための候補者を探すようになりました。私は、最初の一年間は、求職者の集客を様々な媒体で獲得する業務をしており、チームの求人に適切な経験を持った候補者を見つけることが、ミッションでした。

私のチームは、オンラインデジタルチームといって、イーコマース、ソーシャルメディア、オンライントラベルなど幅広いIT業界の外資系クライアントを担当しておりました。

一年後には、無事昇格もする事ができ、クライアントの開拓なども担当もすることになり、これから人材紹介の営業としてやっていくとなった時に、この業界で長く働くことに関してのジレンマを感じている自分がいました。

人材紹介をやっていて感じたジレンマ

新卒で人材紹介の業界に入り、様々な事を学べたと思います。
自分が営業として扱う商材が、物ではなく、人になりますので、とてもユニークな経験を得る事が出来ました。

①営業の基礎である相手の求めていることを理解するためのヒアリングスキルを磨けた
②高い目標値に対して、戦略的に行動し、達成する力
③求職者と採用側が求める条件を合わせるための交渉力
④理想なキャリアを歩むために、どういったキャリアパスを歩む必要があるかなどの知見
⑤どこが成長業界で給与水準が高い会社かなどの業界情報

しかしながら、それと同時に、人材紹介という仕事に関して、ジレンマを感じる事もありました。

まず基本的な話になりますが、人材紹介は採用側であるクライアントから紹介料をもらう事業になります。
なので、人材紹介の会社が求職者を紹介する際に、焦点になるのが、採用側が高い紹介料を払う価値がある人材なのかどうかが一つの判断材料になります。

採用側は、自社の求人などで集客出来るような求職者の場合だと高い紹介料を払い人材紹介会社経由で採用をする意味がありません。つまり、採用側が求める求職者へのスキルは必然的に上がってしまいます。

そうなると必然的に求人に合わせて、関連スキルがある候補者を探す必要があります。逆にいうと、①関連スキルがない候補者の方のサポートをすることが難しくなってしまいます。時間が無制限にあるわけではないので、当然ながら、転職のサポートをする人に自分の時間を使ってサポートする価値があるかどうか考えてしまうようになります。

②また高い営業目標を課せられることで、求職者にとってベストではないかも知れないような求人を紹介してしまうエージェントが出てきてしまう。
自分の営業利益を優先するか、求職者のことを考えるか倫理観が問われる場面が多く、難しい判断を迫られる事が多くなってくる。

③自分が紹介することで、逆に面接に通りづらくなってしまうのではないかと考えるようになる。特に20代の未経験者は、エージェントを使うことで、採用側の求職者に対しての求めるレベルが上がり、自分経由で応募することで内定を貰いづらいのではないかと感じるようになる。ただでさえ外資系のクライアントは、求める経験が高いため、外資就業経験がない20代未経験にはとてもハードルが高くなってしまっている。

④人材紹介は、紹介料をクライアントから貰っており、クライアントの利益が一番優先のため、求職者のキャリアアップにコミットメントしづらくなってしまう。

キャリアの悩んでいるタイミングで、外資IT会社からのスカウト

こういった背景もあり、やっている仕事への違和感を感じる事もあり、今後のキャリアを考え始めました。

実は外資人材紹介で働いている多くの人は、業界内で転職をするか、外資系に採用担当として、入社するケースがほとんどでした。しかしながら、私は自分のキャリアにとって有益な汎用性がある経験を身につけたいと考え、成長業界で働きたいと思うようになりました。

ちょうど新しい挑戦を考えていた時に、Linkedinという媒体でアメリカのソフトウェアー会社からインサイドセールスのポジションで、スカウトが来ました。

そのままスムーズに進み、スカウトを頂いた会社に無事入社することになりました。人材紹介の会社には、1年8ヶ月で退職することになりました。

まとめ

1年8ヶ月程人材紹介で営業として働きましたが、とても楽しく働けたのが率直な気持ちです。

その中で、ジレンマを感じる事もあり、転職することになりましたが、得られた経験やスキルは今でも役に立っており、当時の上司やチームメイトにはとても感謝しています。

現在は、異なる業界である外資ITで働くなかで、これまでの経験を活かし、20代未経験で外資系に転職をしたい人をサポートしております。

実は6月12日に現在無料サポートでやっている外資転職サービスをキャリアコーチとして、事業化することになりました。

今後は、外資転職やキャリア構築などについて発信をしていきますので、よろしくお願いします。

また6/12日まで5名無料枠が依然空いておりますので、ご相談したい方はお気軽にご連絡ください。

Twitterでも年収アップの仕方や外資系への転職秘訣を発信していますので、フォローしてください!


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