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神様は死んだ、って( ReloaDEAD of GODs Remix )について
概念と申します。
「神様は死んだ、って」のリミックスを作りました。
勝手に作って、壊して、捨てて、を繰り返しました。
よろしくお願いします。
こちらの作品はShiny Colors Recollect Mir@ge 02というリミックス企画に参加しております。
特設サイトはこちら↓
最高な作品が揃っておりますので、ぜひぜひチェックいただければと思います。よろしくお願いします。
では、いろいろ書きます。
◆ReloDEAD of GODsとは
リローデッドオブゴッズと読みます。
原曲の「神様の死」と「リロード」をかけた副題です。
本リミックスのテーマは「再起」です。
そもそも本リミックスに限らず、283プロ加入後の斑鳩ルカはテーマとして「再起」があると思っていて、再び立ち上がるというニュアンスに引っかけて「リロード(Reload)」という言葉を持ってきました。
誰しも生きる中で挫折や喪失を味わいます。
けれども、人生は続いてしまう。
うずくまっていても、倒れていても、人生の時計の針は容赦なく進み続けます。
立ち上がらなければいけないんです。
そうしなければ、取り残されたままだから。
どんなに辛くても、汚れていても、無様でも。
それでも、立ち上がらなければいけないんです。
きっと、彼女も。
◆方向性について
とにかく雰囲気重視。実は自分の本質はそういう部分にあるというか、一番やりたい作風はこういうのに近いです。
製作期間を長く取れそうだったので、新しいこと、やったことないものにチャレンジしようと決心。その結果、雰囲気を重視しつつ、根底のジャンルとしてはダブステップを基に重めのギターサウンドを融合させる形を目指しました。
当初はいきなりツーバスをドコドコ踏み始めてメタルになるパートがあったり、エグいキックをズカズカ鳴らしてスピコアになるパートもありましたが、今回は見送りました。
産みに苦しみ、アンニュイになればなるほどこのリミックスの方向性にマッチしていきますので、苦しかったですが助かりました。いや苦しかったです。いや助かりました。いや苦しかった。いや助かった。苦しい。助かる。苦しい。助かる。苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助苦助
◆世界観について
自分なりに斑鳩ルカの精神にダイブして、そこで見えた情景を音楽として描く…というと大層な表現ですが、そんな感じで楽曲の世界観を固めていきました。結果、ノイズや激しい音、歪んだ音が多いです。
再起をテーマにしていますが、諦めずにがんばろう!みたいな真っ直ぐなポジティブさというより、傷だらけの泥まみれでフラフラになりながらも、それでも「何か」を成すために立ち上がろうとしている。そんなイメージです。
その上で、心情を描くようにとにかく黒く、とにかく重く。塗り潰すかのように展開を重ねていきました。
また、いくつかセリフも入っていますね。いろいろなコミュから集めてきました。時系列は入り混じっていますが、雰囲気が伝わるようにしているつもりです。また、s-SSRは引けてないのでそのコミュ内のセリフは使えませんでした。
楽曲も頑張ってるつもりですが、やはりこのリミックスはセリフのパワーに支えられてる気がします。「思った時点で終わりなんだよ」で一瞬垣間見える彼女の弱った部分、「どっか行きてェなら行けよ早く」で遠くに見える彼女の優しさがあまりにも苦しく、制作中は何度も泣きそうになりました。
◆サウンドについて
普段リミックスを作る時は、原曲から展開を崩さないことが多いのですが、今回はチャレンジも兼ねてガッツリ崩してみました。
前述の通りジャンル的にも初挑戦ですし、テンポ的にも147というかつてない低BPM(筆者は音ゲー畑出身のため147を低BPMだと思っている)にしてしまったので、これも苦戦。というかこのリミックスにおいてすんなり行った箇所なんてな〜んにもありません。
以下、各パートについてのコメントです。おおよその秒数を記載しているので興味ある方はYoutubeと合わせてどうぞ。
なお、全パートに言及しているわけでは無いので悪しからず。
・00:10~
神を降臨させる儀式をイメージしたサウンドにしています。暗い場所で篝火だけが灯っており、ローブを被った人間が首を垂れている雰囲気ですね。シンセプリセットを漁っていたらビビっと来る音があったのでそれを基にイメージを組み上げました。確かKYMOGRAPHのserumプリセットの何かだったと思います。
・00:49~
勝利の女神NIKKEとcyberpunk2077のサウンドを足して2で割りつつ、Pretty Liar-ミフメイ Remix-みたいな雰囲気にしたいな~と考えながら作っていた気がします。元々のサウンドコンセプトであったギターとダブステップの融合が唯一わかりやすく出ているパートですね。「最低」のボーカルの長さを伸ばすのに苦労しました。結果的にごく短い区間をループさせて伸ばす、という力技でゴリ押したのですが、もっと賢いやり方があると思います。
・01:50~
落とし兼ビルドアップっぽいパートですが、ボーカルはサビを持ってきています。いかにもリミックスっぽいですね。なんのボーカルを持ってくるかいろいろ悩んだのですがサビが一番バチっとハマりました。
また、ここに限らず本リミックスでは金属音のようで透き通っているようで歪んでいる音が鳴っています。さっきの00:49~パートでも鳴っていましたね。私はあまり音色作りが好きではなく、プリセットで済ませてしまうことが多いのですが、この音色だけは何故かこだわりたくなったのでエフェクトを死ぬほど重ねがけして作りました。
・02:02~
過去の出来事が背中や頭を刺すようにフラッシュバックしながらも立ち上がるイメージで作りました。ギター主体のパートとコーラス(クワイヤ)のシンフォニックが主体のパートがぶつかり合う形ですね。
ボーカルとして「大事だった愚かな祈りを~」の部分を持ってこれたのはかなりお気に入りです。
・02:27~
サビですね。00:49~でバキバキに盛り上げたこともあって、その盛り上がりをここで超えないといけないわけですが、ダブステップ(っぽいリズム)でどう盛り上げればいいのか非常に頭を悩ませました。そのため、音を詰め込みまくることですべてを破壊しました。
シンフォニックなサウンドが流れる中で、激しいギターやうねるようなベースが攻撃的に鳴っています。言わば執念のような形で立ち上がり、ボロボロの状態で戦っているようなイメージです。加えて、綺麗だけどノイジーな心情風景もイメージしています。特にリファレンスも思いつけず、苦労しました。
どんどん身も心も擦り減らしていき、サビ2ループ目ではボーカルが音飛びのように狂い始め、最終的にはすべてが崩れ去る。
何かが割れ、耳鳴り、ノイズまみれで音楽も止まる。
立ち上がったばかりにも関わらず、その身体はまた倒れてしまいます。
・03:02~
混濁する意識。過ち。勝手に崇め立てる群衆。私が本当に望むこと。誰かがノックする音。放っておいて欲しい?それとも、本当は、
・03:29~
オルゴールは両耳からそれぞれ鳴らしています。
しかし、いつからか右に居たオルゴールは離れ、遠くへ消えてしまいます。
もう、メロディはひとりで奏でるしかないのです。
・03:55~
覚悟が決まった瞬間です。
それでもあなたは立ち上がる。
例え、ひとりでも。
クワイヤが入ると一気に重厚感が増しますね。
だいぶ前にHOLLYWOOD CHOIRSを買ったので満を持してここで使っているのですが、ほぼベタ打ちでもすごい感じになってます。ただ、まだまだポテンシャルを引き出せてない感じがするので精進したいですね。
02:02~もそうですが、製作途中までサビ前は王道進行?みたいな形にしていました。コード進行ってよくわからないので。
ただ、なんか一辺倒でつまんなかったので原曲のコード進行を参考にしたらグッといい感じになったのでコード進行の力ってすごいし、そもそも原曲もすごいんだな、と思いました。
・04:22~
サビパート2です。基本的には最初のサビと変わりませんが、クワイヤを加えて強さを増しています。
2ループ目の頭、Ah~Ah~からの、原曲に無い3音目のAh~のシャウトは無理やり加工してねじ込みました。
ボーカルは狂うことなく、真っ直ぐに歌い続けます。その身体は傷だらけでも、瞳は何処かを真っ直ぐ見つめているのです。
・05:15~
どうすれば彼女を救ってやれますか
◆その他もろもろ
音を詰め込んだおかげでCPUも悲鳴を上げており、神様が死ぬ前にCPUが死にそうになりました。
あまりDAWが落ちる経験は無かったのですが、本リミックスの制作時は頻繫にDAWが落ち、さらに落ちる際はありえないデカいビープ音が生じていたので私の耳も死にそうになりました。加えて制作後、胃腸炎で死にそうになりました。私のことは誰が救ってくれんだよ
近頃はあまり曲を作ることが出来ていなかったので、リハビリ的な立ち位置でこの楽曲に取り組みましたが、リハビリにしては重すぎましたね。病み上がりにフルマラソンしてるみたいでした。
そもそも、このような企画というかコンピのようなものに参加するのは初めてでした。人に迷惑をかけたくないのでなるべく1人で制作するスタンスだったのですが、こういう企画に参加するの、楽しいですね。新しい価値観が生まれてよかったです。
斑鳩ルカのことは大目に見てやってください。彼女は例えるならば捨てられた子犬なんです。
捨てられた犬って、ものすごく吠えたり噛みついたりしませんか。それって何故かというと人間に傷つけられたり、裏切られたトラウマで、もうそんなことは起こって欲しくないから、防衛本能として人を寄せ付けないようにしてるんだと思います。
もう傷つきたくないから、人を信じないし、寄せ付けない。
吠えて、威嚇して。噛みついて、遠ざける。
彼女はそうして自分を守っているんだと思います。
◆さいごに
彼女の隣に立ってあげてください。
同じ目線で、彼女と接してあげてください。
彼女は、特別じゃありません。
彼女は、カミサマじゃありません。
彼女は斑鳩ルカという、ただ1人の人間なんです。
どうか、あなただけは間違えませんように。
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