語源とロマンス言語学

こんにちは、井上です。またまたスタエフ更新しました。昨日フットサルして、なかなかいい感じでプレーできたし、特に練習の効果がでたなと思うんで、そんな話をしました!

それはそれとして、また語源の話、特にロマンス言語学の話をしていきます。

で、調べてみたら、結構新しくロマンス語の本が出てるので、びっくりしました。

二冊目の菅田先生という方には、昔早稲田の院生だった時に習ったことがあります。習ったのはイタリア語ですが、本当はサルデーニャ語の研究とかしてたはずです。

いきなりロマンス語の話から入ったんで、「なんだこりゃ」と思った人もいるかもしれませんが、ロマンス語とはイタリア語・フランス語・スペイン語・ルーマニア語とかのラテン語から派生した言語のことで、だいたい一つ勉強すると、他のは文法や単語がある程度共通してるので、楽に学べます。

英語は混成言語なので、いろんな言語が語源になっているわけですが(詳しくは下記の本を読んでください)、その中でも語源として有力で、かつ英語の勉強に役立つのは、やっぱり古典ギリシャ語とラテン語です。なぜかというと、他の言語の語源と違って、この二つの言語は現在も造語力を持っていて、新しい表現を作る時に使われたりするからです。

このうち、古典ギリシャ語は文字が難しいのと、あとは勉強しても現在使われているのが現代ギリシャ語しかないんですが、ロマンス語はさっきも言ったようにイタリア語・フランス語・スペイン語・ルーマニア語あたりにも関連しているので、やっぱりどうしてもラテン語系の語源に興味を持っちゃう人が多いと思うんですが(少なくとも僕はそうでした)、そんな人の興味を満たしてくれるのがロマンス語学です。


前も話したんですが、大学三年生の時にUCLAのサマーセッションというのに出て、ネイティブに虐殺されたんですが(その話はそのうちします)、その時に下記の本を見つけました。

SATやGREというアメリカの大学や大学院に行くために必要なボキャブラリーを学ぶための本で(最近は変わりました、昔はアメリカの国語の試験はかなりボキャブラリー重視でした)、英検1級とかそれくらいのレベルの語彙を語源を使って学ぶという形式になっています。

これで語源を知り、それでちょうどその時学んでいたフランス語との関連性を知り、「ああ、面白いな」と思って、語源やフランス語に関する勉強をしていました。僕はあんまりラテン語って興味を感じず、どっちかといえばプラクティカルなフランス語の能力を身に付けたいなと思っていたんですが、大学とかだとラテン語とかギリシャ語の授業は人気でした。僕はとったんですけど、速攻挫折しました(笑)

なので、あんまり詳しくないんで、別にそういう話はしないし、僕が今やってる言語学はこういう歴史的な側面の研究とは遠く離れているんですが、でも、ロマンス言語学とかは語学に興味ある人、あとは英検1級とかに受かりたい人もやってみるといいかなと思います。

英語の勉強って、みてると結局、大学受験の時にやった単語と文法と英文読解の枠組みから抜け出せず、かつそれである程度いけちゃうんでそこに満足してる人が多いんですが、実際問題としてはそういう言語学とか通して言語の仕組みを学んだ方が効率よく学べるし、何より単に難しい単語にしか見えなかったり、瑣末なルールにしか見えないものに法則性が見えたりして、面白いと思うんですよね。

文学とかもそうで、英検1級とかTOEFLの難しい語彙とか、細かい文法とかも、試験の範囲を超えて細かい文章のニュアンスとかわかるようになるためには、役立つし、実際僕なんかも自分の先生がフランス人だから、研究してる時に質問すると、本当にこっちがまったく意識してないような細かいニュアンスを把握してて、「へー」っとよく思わされるんですよ。

長くなってきたし、まとまりもなくなってきたのでこの辺りで終わりますが、大学とか大学院レベルの知識を学ぶのは語学の学習レベルでも役立ちますし、日本人はどうしても完成でものを考えがちなので、そういうフォーマルなタイプの学問をやっておくのもいいんじゃないかなと思います。

良くも悪くも、今の学問は欧米発だし、言語学もそうなんで、そういう学問を学ぶことで、日本的な感性とはまた違った視点が見えてきて、面白いと思います。

では!

井上大輔

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英語九九、Speak the same language、
高校受験英語卒業でお世話になっています、
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2017/05/21 L350 R240 T650
2017/09/10 L350 R310 T640
2017/10/22 L400 R310 T710
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大学の方で、学校の成績が優秀な者として、
私が学部・学科の最優秀成績者に選ばれました。
Speak the same languageの講義を
受けて早一年ですが、効力が出て
きたのでしょうか(笑)。
井上先生のいくつかの講義を受けて
意識的な改革が勝手に為されたのかと。
最近意識してることは、強いやつに揉まれろ
精神で、学習量が多い友達と日々切磋
琢磨できる環境の構築です
(徒然草の150段あたりの教えです)。
これが、大学生の醍醐味なのかもしれません。
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predicateでお世話になっている坂井です。
U.S.CPAの試験結果が出ました!合格(75点)です!
2015年12月(73点)に続き、2016年6月(74点)に二度目
の不合格になって以来、もう一度英語をやり直す必要
を感じていた頃、
わらにもすがる気持ちで井上先生に相談させて頂き、
predicateに誘ってくださいました。英作文をどうにか
して突破しない事には先に進めない、、
追い詰められた状況の中で、ひたすら筆写し
続けた半年間でした。試験当日は予想した問題
は一題も出ず、
筆写してきた引き出しの中からひねり出す
しか無かったですが、不思議と何とかできる
感覚があり、まとめ上げる事が出来ました。
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高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr