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101人目

こんにちは。事務局長のかもさんです。無類のカルピス好きとして覚えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

さて、後少しで第101回外語祭が始まりますね。楽しみやら、緊張するやら。やっぱり嘘、こう見えて結構楽観的なのであんまり緊張はしてないです。為せば成るし、優秀な外実本部員の皆さま、事務局員のみんななら成すだけの力はあると自信を持って言えます。

ところで皆さん、第101回外語祭という言葉をまじまじと見つめたことはありますか。そんなに目を凝らす必要はないのですが、ちょっとばかり数字を注視してみて欲しいです。そう、101。101回。今年の外語祭は101回目です。それはつまり、今まで100回外語祭が行われてきたということ。外語祭の歴史は、1世紀分あるんです。途中開催が途切れた年もあるので、厳密に言えば1世紀以上ですよね。外語祭の準備や課題に追われる日々に忙殺されてるとあんまり気づきませんが、今自分が携わってる外語祭って、とんでもなく長い年月を生きてきた、立派な文化なんです。

そして皆さん、1世紀以上も継がれてきた外語祭、それを連綿と繋いできた先人たちに思いを馳せたことはありますか。

私が2年前、1年生の時外語祭実行委員会に入会した理由は、平たく言ってしまえば何となくでした。高校の学祭実行委員がかっこよくて、憧れて、外語祭実行委員会に入会したのはその憧れに近づきたかったからでした。それまで外語祭に行ったことはおろか、存在すら知らなかったのです。
そんな私は事務局に入り、新たな憧れに出会ってしまいました。他ならぬ、事務局の先輩方です。いつもにこやかに優しくお話してくださって、それでいて仕事は優秀に難なくこなしてしまって、私が尊敬する大好きな方達です。そんな方達の下で迎えた第99回外語祭、最終日の花火を目に焼き付けながら、私はあることを強く決心しました。敬愛する先輩方が創りあげた、この素晴らしい外語祭を、自分が継いでいかねばならないと。今思い返せばまだまだ外実の仕事も、外実とは何たるかを微塵も理解していなかった青二才が何を偉そうにと言いたくなりますが、それでも私は心の底から本気でした。ちょうど外語祭後に担当が回ってきたスタッフブログでも先輩方の意志を継いでいきたいと書いた記憶があります。恥ずかしいので、くれぐれも探して読むなんてことはしないでくださいね。

そんな身不相応な決意を抱いて、気づけば大好きな事務局の局長になっていました。いつの間にか、私が敬愛する先輩方と同じ、最上級生であり、外語祭を自らの手で創りあげる立場になっていたのです。私が憧れた先輩方のようには、中々うまくいきませんでした。自分の不甲斐無さに苦悩した日も、両手を使っても数えきれません。それでも、大好きな事務局の局長になって、大好きな先輩方の足跡を辿れていることの喜びの方が何倍も大きかったです。
そして局長になって、やっと気づけたことがあります。それは、私が尊敬する偉大な先輩方もきっと1年生や2年生の時に尊敬できる先輩達に出会い、思いを託され、継いできたということです。そしてそのさらに前でも意志が引き継がれ、そしてさらにその前でも……。そうやって100回分、100代もの顔も知り得ない先人達の意志が受け継がれてきて、今私は101人目の事務局長として第101回外語祭に臨んでいるということです。

コロナ禍という厄災を乗り越えて、事務局が創りあげる外語祭はかつての形に戻ろうとしています。一見すれば、ただ先人たちが敷いてきたレールに戻ってきただけと言えるかもしれない。でも、私はそうは思いません。遥か昔から受け継がれてきた知恵と思いを受け止めて、それを活かしてどんな外語祭を創りあげるか決めるのはその年ごとの実行委員です。たとえ開催形態が同じでも、実施企画が同じでも、以前と全く同じ外語祭など有り得ないのです。1世紀以上の伝統、そしてその伝統を育みながらも毎年進化していくことこそが外語祭の、外語祭実行委員会の魅力なのではないでしょうか。

最後に、私の願いはひとつだけです。ここまで脈々と繋がれてきた先人達の思いを、そして私自身が外語祭にかけた思いを、私が敬愛する後輩たちに、さらにその先に繋いでいって欲しい。そう心から感じてもらえるように、あとわずかな時間、事務局長としての務めを全力で果たしてみせます。

この文章では、あまり事務局の同期や後輩たちのことを書けませんでした。でも、ここで綴った外語祭を受け継いできた先人への思い、先輩方への思いとは比べ物にならないくらい、同期と後輩のみんなには感謝しているし、尊敬しているし、大好きです。事務局員の皆への思いは、本祭後自分の口で本人たちに語りたいと思います。

私が2年前の最終日に見たあの花火を、皆さんにもお見せして終わりとさせていただきます。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


かもさん(事務3年)


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