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外実と外語祭の源流を遡りすぎてみた

委員長、副委員長、会計、事務局、企画局、屋内装飾局、広報局、渉外局、語劇局、野外ステージ局。外語祭実行委員会は、本部員がそれぞれ役割をもち、時には協力することで、ある一つの目的を目指す「組織」です。植物から進化した動物はやがて「群れ」を形成するようになりました。しかし、彼らはある一つの目的を目指す「組織」ではありません。動物の中から誕生した人類は「部族」を形成するようになりました。しかし、彼らはそれぞれが役割をもつ「組織」ではありません。農耕を始めた人々は「社会」を形成するようになりました。彼らは役割を持つことで個々の仕事に特化し、分業と調整のメカニズムを働かせて効率的に改善を行うようになりました。ここまで来て、ようやく「組織」というものができました。最たる例は、その社会を管理する「国家」でしょうか。民がそれぞれの役割をもち、時には協力することで、ある目的を目指す「組織」です。
ところで、外語祭実行委員会という「組織」が目指す共通の目的とは何でしょうか。もちろん、「外語祭」という学祭、つまりお祭りです。植物から進化した動物は狩りの仕方や敵の位置など、物質的、形而下的な情報を身体から身体へ、脳から脳へ伝達し合うようになりました。動物の中から誕生した人類は、言語を生み出すより早く、尊敬や信仰、畏怖など精神的、形而上的な情報を心から心へ伝達し合うようになりました。当時彼らの心を繋いだのは、言語ではなく儀式、そして祭祀でした。彼らは同じ"時"に同じ"場所"に集まり、祖先に感謝や祈りを捧げ、それはやがて神仏への祈りと変わりました。日本において祈りは今や名目的なものと化してそれに付随する娯楽がメインとなり、外語祭のような信仰とは無関係の祭りも増えましたが、それが今でも人の心と心を繋いでいるのは言うまでもありません。

たくみ(企画1年)

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