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Mi piace l’italia!

こんにちは!イタリア語科、語劇局1年のゲンゾウです!突然ですが皆さんは「外語大生」にどんなイメージを持っていますか?入学前の私が持っていた外語大生のイメージは「意識が高いエリート大学生」でした!もしかするとこのようなイメージを外語祭にも当てはめて、興味はあるんだけどなんだか近寄りがたい、と思っている方がいるかもしれません。私はまだ一年生なのでこの大学や外語祭のことは分からないことだらけですが、学外の皆さんに少しでも外語大に親しみを持っていただけるような内容を考えてきました。これはあくまで私個人の話で当然外語大生みんなに当てはまるわけはないですが、こんな人もいるもんなのかと思って読んでみてください!

今回私が皆さんにするお話は

私が現在進行形でバイトに落ちまくっている話です!

ピンチです。私は社会に必要とされていないのでしょうか。しかしこんな私でも5月まではアルバイトをしていたんです。まずはその頃の話となぜ退職してしまったのかの話から始めさせてください。

4月、期待を抱え外語大に入学した私。大学生ともなればアルバイトを探します。高校のころは一応校則で禁止されていたのでバイトは完全未経験でしたが、大きな駅構内のお総菜屋さんでバイトを始めることができました。ただここで以下のようないくつかの問題が発生。

・帰りが遅すぎて終電が危ない

・レジが使いにくすぎる

・職場に学生が一人もいなくてやりにくすぎる

まず、レジが使いにくいというのはどういうことかと言えば、もうめちゃくちゃ反応が悪いんです。決済時にレシートを出すボタンが3回に1回反応してくれません。しかも諸事情でレジが2個あってそれぞれ別の操作をしないといけないので知能テストでもされているような気がしてきました。もちろん本当にテストだったら私は間違いなく不合格です。

もっともレジについては続けていけば慣れることもできたかもしれませんが、一番上の理由は致命的でした。毎日えっちらおっちら片道二時間かけて大学に来て、帰りに終電を逃したらシャレになりません。

そんなわけで5月に初バイトを即断即決で退職。私の求職者としての日々が始まりました。今回の反省を生かして次のバイトに求める条件は以下のものです。

・週3日(大学と家の距離や時間割を考えると事実上これが限界)

・家から近い職場

・帰りが遅くならない

・学生もそこそこいる

少し贅沢でしょうか?もっとも、ありがたいことに私は実家暮らしなので時給はあまり問題になりませんでした。ただ忙しすぎず勉強に力を入れられることは結構重要です。さっきは求職者なんて言いましたが私の本業は学生です。

まず申し込んだのは自宅近くのCDショップでした。ここはあっさり書類で落ちました。書類に書いた内容は勤務可能な日時と好きなアーティスト、音楽のジャンルぐらいでした。やはり週3日がネックになったのでしょうか。それともあえて椎名林檎が好きと書く大学生をあまり雇いたくなかったのかもしれません。ちょっと気持ちはわかるかも。

次は釣具屋です。もっとも私はインドアで釣りはしません。家からめっちゃ近かったので申し込んでみました。連絡先などを送った後向こうから連絡がきていません。今思えば一回だけ来た謎の電話がここからのものだったのかもしれませんね。もしそうなら向こうからすれば私が応募を急に取りやめたことになっているのでしょうか。おっかなくてそのお店の前を今でも通れずにいます。

今度は紅茶屋。もう職種は割とどうでもいいというのが皆さんにも伝わってきた頃でしょう。ただ、釣具屋の時とは違って紅茶はよく飲むし好きです。ここはwebでの面接で普通に落ちました。取り立てて書くこともありません。その後対面の面接で本屋も落ちました。それが昨日の話です。トルストイだったか、ロシアの作家がかつて幸せな家庭はどこもおおむね同じように見えるが不幸な家庭は非常に様々な姿をしているという旨のことを言っていたような気がしますが、私に言わせればバイトの落ち方も非常に様々なものがあるわけです。

ただこう考える人がいるでしょう。実家暮らしならバイトをしなくても生活できなくはないし、バイトしないで済むならその方が楽なんじゃないかと。まあ正直おおむねその通りなんですけど、バイトしてないはしてないでちょっと辛いんです。お金が手に入らないからでしょうか?実はそれは半分正解で半分間違いです。本当につらいことは自分がバイトをしていないというまさにその事実自体です。社会に求められず、社会に参加してない外語大生なんて、まるで咲かない花、泳げない魚です。最初に書いた外語大生のイメージからすれば理屈の上では考えられないことなんです。こんな外語大生もいるんです。

こんな話を同じくバイトをしていない先輩としていたある日、イタリア人留学生が私たちの会話に加わってきました。

「バイトしてないって、日本だとそんなに悪いことなの?イタリアの大学生はあんまりしないんだけど。」

Mi piace l’italia! (イタリア大好き!)

ゲンゾウ(語劇局1年)

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